導入前は事務スタッフが空いた時間にWindowsペイントで一枚ずつ




―撮影と画像編集の体制を教えてください。
撮影は店舗の販売スタッフが担当しています。商品着用のモデルカットからブツ撮りまで、すべて店舗で完結する体制です。
新商品は週に3〜4SKU、月で12〜15SKUのペース。1商品あたり平均20カット撮影しているので、月に処理する画像は200〜300枚になります。
―画像編集はどなたが担当されていましたか?
本来は事務をしているスタッフが、空いた時間に編集してくれていました。社内は全員Windowsなので、Windowsのペイントで一枚一枚編集して、リサイズはまた別のアプリで、という流れでしたね。
―1枚あたりどれくらいの時間がかかっていましたか?
1枚あたり3〜40秒、1商品あたり40〜50分ぐらいかけてトリミングしていました。月の合計でいうと、ざっくり10時間ぐらいです。
ただ、本人は事務が本業なので、月末や繁忙期だと作業が止まってしまって。撮影してから掲載までに2〜3日かかってしまうことも普通にありました。せっかく撮ったのに、加工している間に店頭で売れてしまった商品もありましたね。
外注を始めたら、5人で「切り抜きのバラつき」が出るようになった
―スマートトリミングAIを試したきっかけは?
ちょうど画像編集を外注しようと決めた時期と、スマートトリミングAIを使わせてもらえるタイミングが重なったんです。社内だけだと作業が滞るので、編集だけは外に出そう、と。
―外注先は何名体制でしたか?
5名ぐらいで対応してもらっていました。5人で編集すると、余白の取り方や切り抜きのバランスにバラつきが出るんです。今まで1人でやってた頃は感覚で揃っていたものが、人が増えるとパターンが分かれてしまう、というのは、その時に初めて分かりました。
―そこでスマートトリミングAIのどの機能が刺さりましたか?
自社で決めた余白の設定を保存できる機能です。これがあるのが本当に良いなって実感しました。人で編集するとどうしても感覚にブレが出ますが、AIが設定通りに切り抜いてくれるので、誰が流し込んでも仕上がりが揃うんですよね。
編集時間は1/5、リードタイムは2〜3日から40分に


―導入後、編集時間はどう変わりましたか?
1商品あたり10分以内に収まるようになりました。月15商品で計算すると2.5時間ぐらいです。以前は月10時間でしたから、感覚としては五分の一ですね。
―リードタイムは?
以前は撮影から掲載まで2〜3日かかっていたのが、40分ぐらいで終わるようになりました。スタッフが撮影してくれて、そのまま流し込んですぐ掲載まで持っていける。スピード感が全然違います。
―外注費の変化は?
最大で月15,000〜17,000円ぐらいかかっていたのが、4,000円ぐらいになりました。平均してざっくり三分の一です。
以前は写真編集と商品説明文をセットで外注していたんですが、編集は社内で完結するようになったので、外注は商品説明文だけに。外注先の作業時間も自然と減りました。
浮いた時間はSNS強化へ。「なくなるのは考えれない」
―月7時間分の余裕は何に使えていますか?
もう一人のスタッフがSNSも見てくれているのですが、Instagramの投稿頻度を上げられるようになりました。「あれもやらないと、これもやらないと」と詰まっていたタスクが、ちゃんと回るようになった感覚です。
―もし来月から使えなくなりますと言われたら?
なくなるのは考えれないです。コストも抑えられるし、作業効率も上がりますし。
外注に出すと、メッセージのやり取りや、向こうのシフト、こちらの休みなど、どうしても時間が伸びるんです。社内で完結できる方が、すぐに思うように作業できる。これがなくなると、また同じ時間がかかってしまうのはちょっと大変ですね。オンラインを強みにしていきたいので。
―一番助かった部分はどこですか?
経営目線では外注費が下がったのが一番大きいです。一方で、これまで作業していたスタッフ目線では作業時間の短縮が一番効いている。部門によって感じ方は違うと思うのですが、両方とも実感しています。
改善要望と、今後への期待
―今、改善してほしい機能はありますか?
細かい話ですが、画像の傾き調整を小数点以下までできるようになると嬉しいですね。
編集部注: このご要望を受けて、ヒアリングからおよそ1週間後に小数点単位の傾き調整機能をリリースしました。
―将来こうなったらいいな、という理想は?
ChatGPTのように、「この商品で、フリル部分をアップにして」と言葉で投げたら、全部自動でやってくれるのが最高ですよね。微調整を言葉で指示できる世界には期待しています。
どんな会社に向いていると思いますか?
―他のECにおすすめするとしたら、どんな企業ですか?
うちはまだ画像処理が3名で、直接「余白はこれぐらい」と話して揃えられる規模なんです。ただ、5人、7人と作業する人が増えると、感覚で揃えるのが難しくなります。
そういうチームこそ、自社の好みを設定値として保存できる機能で、ブレが少なくなる。AIが判断して切り抜いてくれること自体、自分達が使ってみて初めて便利さに気付いた部分でもあります。チームで5〜7名ぐらいで画像加工をされている会社に、特に効くと思います。