広告制作が8時間→3時間、外注2日待ちが社内1時間に月1,500枚をさばく5名チームが、「自転車操業」を抜け出すまで
EC運営ご担当者様 ※社名・ブランド名は非公開

複数ブランドを展開するアパレル企業さま。今回お話を伺ったのは、そのうち1ブランドのEC運営チームです。週1で撮影し、その週か翌週には発売するサイクルの中で、月1,500枚前後をトリミングしている現場に、スマートトリミングAI導入後の変化を伺いました(ご要望により社名・ブランド名は非公開)。
週1撮影 → 週1発売、月1,500枚を5名でさばく体制
―撮影と画像編集の体制を教えてください。
撮影は週に1回、発売も週に1回です。撮影したものをその週か、次の週には発売する、というサイクルでまわしています。発売の準備に携わるスタッフは 5名です。
撮影自体は外部のカメラマンさんにお願いしていて、撮ったデータをこちらに送ってもらうところまで。そこからの選別・編集・掲載は社内で動かしています。
―新商品はどれくらいのペースで出されていますか?
全身コーデで週に約40コーデ、それぞれ5〜10枚の画像と、商品ごとの詳細(前後ろ・横・襟元・ポケットなど)が7〜10枚あります。
全部合わせると、月で1,500枚前後の画像をトリミングする必要があります。これに加えて、ホームページ用、広告用、Instagram用とそれぞれリサイズが必要で、Webスタッフがそれぞれ元データから加工していく流れでした。
外注は最低2日待ち。緊急発売時はMDが残業して自分でトリミング

―導入前の編集体制について教えてください。
画像編集は外部の業者さんにお願いしていました。ただ、同じ会社の他のブランドと同じ方に対応をお願いしているので、すぐには返ってこないんです。お休みもありますし、依頼から納品まで最低でも2日という前提でやり取りしていました。
商品ごとの詳細画像のトリミングは外注では難しくて、社内のパートタイマーが担当していました。100枚以内を2時間ぐらいかけて編集していたのですが、保存先の設定や再アップロードなど、付随作業が地味に重い。
―特に大変だったタイミングは?
撮影スケジュールがタイトな時です。通常は金曜撮影 → 翌週金曜発売で組めるのですが、出張やイベント、モデルさんのスケジュールの都合で水曜撮影 → 同週金曜発売のようなことが発生します。
こうなると外注に頼むと間に合わない。「明日までに返ってくるかな」と待つ時間がもったいないし、無理を頼みすぎるのも気が引ける。結局、忙しいMDが残業して自分でトリミングする、ということが起きていました。
―そんな中でスマートトリミングAIを試したきっかけは?
人に頼むには「こう切ってください」と毎回指示を出して、わざわざダウンロードして送る用のファイルを作って……という手間がそもそもあります。「明日までに」という依頼を出すこと自体が申し訳ないし、何時に戻ってくるかの保証もない。
その負担をなくしたい、というのが導入のきっかけです。
「人の目でしか分からないズレ」を、同じ画面でそのまま直せる


―実際に使ってみて、どこが一番効きましたか?
外注に頼んでいた頃って、99%は完璧に切れているんです。ただ残りの1%、「人間的には真ん中だけど、スカートをひらっとさせているからここは中心が違うんだよな」みたいな、人の目でしか分からない違和感が残ることがありました。
以前はその違和感を直すためだけに、外注から返ってきた画像をもう一度別のトリミングツールで開いて、その写真だけ切り直す、ということをやっていました。
今はスマートトリミングAIの同じ画面の中で、横にずらすだけで微調整できる。確認しながら気になる箇所をピッとずらして、そのまま完成。別ソフトに移って開き直して、という手間がまるごと消えました。
―プリセットはどう使い分けていますか?
基本は全身・顔あり・頭と足に余白のパターンです。ただ、撮影現場や企画によって「今回は鼻で切って」「鼻と口の間で切って」と急に指示が変わることがあるんですよね。
そのたびに、プリセットをパッと切り替えるだけで対応できるのはすごく便利です。以前はその指示が出るたびに毎枚手で切り直していたので、地味にめんどくさかった部分が消えました。
広告制作は8時間→3時間。手が回らなかったフィード広告も作れるように
―編集時間とリードタイムはどう変わりましたか?
一番大きいのはリードタイムです。外注だと2日待ちだったものが、社内で1時間ぐらいでサクッと終わるようになりました。次の作業に進めるスピードが全然違います。
(※外注の実作業時間は先方の作業なので分かりませんが、こちらが待たされる時間=2日が、そのまま消えました)

―広告画像の制作はどう変わりましたか?
広告は、Instagramのフィード用とストーリー用でそれぞれリサイズが必要で、Canvaで一から作っていました。元データをCanvaに入れて、Canva上でトリミングして、文字を入れて……という流れで、1日8時間ぐらいかかっていました。
今はスマートトリミングAIでフィード用・ストーリー用を先にリサイズして書き出して、Canvaは文字とロゴを乗せるだけ。これで3時間ぐらいで終わるようになりました。
―浮いた時間で何ができるようになりましたか?
これまではリサイズが大変で、ストーリー用の広告しか作れていなかったんです。今は時間に余裕ができたので、フィード用の広告も新しく作るようになりました。やれることが純粋に増えました。
「なくてはならない存在」── 改善要望と今後への期待

―御社にとってスマートトリミングAIはどんな存在ですか?
なくてはならない存在ですね。
―今後、こうなったら嬉しいという機能はありますか?
広告用の画像に、後から文字やブランドロゴを入れる作業を、今はCanvaに移してやっています。これがスマートトリミングAIの中で完結できるようになったら、Canvaを使う必要がなくなる。
そうなれば、いま3時間かかっている広告制作が1時間もかからなくなると思います。これは本当に助かります。
もうひとつは動画です。動画も同じように切り抜く作業があって、今は手作業なので、ここも自動でできるとすごくありがたいですね。
あと細かいところでは、一度にアップロードできる枚数を今の100枚から、500枚(最低でも300枚)まで増やしてもらえると、運用が一気にラクになります。
編集部注: ロゴ・文字挿入機能、動画切り抜き、一括アップロード上限の引き上げは、いずれも今後のロードマップで検討を進めています。
どんなアパレル企業に向いていると思いますか?

―他社にスマートトリミングAIを勧めるとしたら?
まず、撮影日から発売日までのスパンが短い、いわゆる「自転車操業」状態のアパレルさん。ここは一番効くと思います。
あとは、10名以内ぐらいでまわしているチーム。人数が多いと作業の依存関係でリードタイムが伸びるので、社内で完結できるツールがあるとボトルネックが消えます。
それから、うちのように小さなブランドを複数抱えている会社。同じスマートトリミングAIを各ブランドで共有できるので、会社としての相乗効果が出やすいんです。
アパレルの人、みんな使えばいいのにって思います。本当に楽になると思いますよ。