Amazonの服のメイン画像を13枚測って検証|白背景255と85%の実測

スマートトリミングAIを開発している株式会社セントラルオフィスです。
Amazon.co.jpの服のメイン画像を想定した写真13枚を測ったところ、白い背景で撮った8枚でも、背景のうちRGB 255の画素は0.2〜12.9%しかありませんでした。
「商品が画像の85%を占める」という規定も、縦の長さで測ると13枚中12枚が満たし、面積で測ると1枚も満たしませんでした。
Amazonのヘルプには「背景は純白(RGB 255, 255, 255)」「商品が画像の85%を占める」と書かれています。
ただ、目で見て白い背景が本当に255なのか、85%を何で測るのかまでは書かれていません。
そこで本記事では、生成AIで作った服の写真13枚を同じ方法で測り、どこで規定から外れるのか、どう直すと規定に収まるのかを確かめました。
検証の結論

- 白い背景で撮った8枚は、背景の96〜100%が目で見て白い明るさ(245以上)でした。それでも255ちょうどの画素は0.2〜12.9% です。生成AIに「背景はRGB 255」と指示した1枚も11.1%でした
- 「85%」は、商品の縦の長さで測ると13枚中12枚が満たし、商品を囲む四角の面積で測ると0枚でした。頭から足まで写る立ち姿のモデルは横幅が細いため、面積で85%に届く形がそもそもありません
- 背景を255にそろえる方法を2つ試すと、レベル補正は白い服まで飛ばし、白いシャツの胸元では41%の画素が255になりました。被写体を切り出して白いキャンバスに置き直す方法では、背景の100%が255になり、服の色は変わりませんでした
Amazonの服のメイン画像で決まっていること
Amazonの画像の規定は、全商品に共通する「商品画像のガイド」と、服に絞った「服&ファッションの画像ガイドライン」の2ページに分かれています。
今回の検証に関わるものを抜き出しました(2026年9月27日確認)。
| 項目 | 規定 | 出典 |
|---|---|---|
| 画像の大きさ | 長い辺が500ピクセル未満はアップロードできない。1,000ピクセル以上でズームが使える | 商品画像のガイド |
| 背景 | 純白(RGB 255, 255, 255) | 両方 |
| 商品の大きさ | 商品が画像の85%を占める | 両方 |
| 縦横比 | 3:4(幅:高さ)に近いこと | 服のガイドライン |
| 見切れ | 商品の一部が切れていないこと | 両方 |
| 撮り方 | 大人サイズの服はモデルが着用し、立った姿勢で撮る | 両方 |
| 禁止 | マネキン、ハンガー、たたんだ状態、文字や枠、複数の色を並べた画像 | 服のガイドライン |
| 子ども服 | 子どもの下着・水着・レオタードなどはモデルに着せない | 服のガイドライン |
服のガイドラインは、85%を「total image area(画像全体の面積)」の85%と書いています。
一方、全商品向けのガイドは「Show the product as 85% of the image」とだけ書いていて、縦の長さなのか面積なのかは読み取れません。
ファイル名の付け方(ASINやJANに「.MAIN」を付ける)やサブ画像の種類も同じページに載っていますが、今回は画像の中身を測る検証なので扱いません。
検証の条件
- 画像: 生成AI(codex経由のgpt-image-2)で服の写真を13枚作りました。お客さまの写真や他社の画像は使っていません。11枚は2:3の縦長を指示して1024×1536、平置きの2枚は1254×1254(1:1)で出力されました
- 撮り方の内訳: モデルの全身が9枚(白い背景5枚、光の弱い白い背景、グレーの背景、ベージュの壁、床に影が落ちる白い背景)、平置き2枚、トルソー1枚、ハンガー1枚です。白い背景のうち1枚は、服も上下とも白にしました
- 背景の判定: 服と人の範囲をAI(BiRefNet)で切り出し、その外側を背景としました。境界のにじみを除くため、切り出した範囲を画像の1%だけ外に広げてから数えています。背景の画素の99%以上がRGBの3つとも255なら「純白」とします
- 85%の測り方: 商品の縦の長さ、商品を囲む四角の面積、服と人の画素の面積の3通りで測りました
- 縦横比: 幅÷高さが0.70〜0.80なら「3:4に近い」とします。この範囲は規定に書かれておらず、私たちが決めた目安です
- 実施日: 2026年9月27日
13枚の測定結果

| 画像 | 背景の255の割合 | 背景の明るさ(中央値) | 縦の長さ | 囲む四角の面積 |
|---|---|---|---|---|
| 白い背景 | 0.3% | 251 | 93.8% | 35.5% |
| 白い背景(光が弱い) | 0.0% | 195 | 91.9% | 39.3% |
| グレーの背景 | 0.0% | 207 | 93.8% | 35.4% |
| ベージュの壁 | 0.0% | 180 | 93.5% | 34.8% |
| 余白が広い | 0.6% | 252 | 58.8% | 16.4% |
| 裾が切れている | 0.2% | 253 | 97.9% | 50.8% |
| 床に影 | 0.04% | 250 | 93.2% | 38.9% |
| 白い服×白い背景 | 0.2% | 253 | 92.2% | 35.5% |
| 平置き | 12.9% | 254 | 91.4% | 76.6% |
| 平置き(子ども水着) | 6.7% | 254 | 95.1% | 51.2% |
| トルソー | 9.9% | 254 | 90.6% | 57.7% |
| ハンガー(白い壁) | 0.0% | 239 | 91.6% | 76.0% |
| AIに255を指示 | 11.1% | 254 | 90.7% | 36.7% |
平置きの2枚とハンガーは横幅が大きいので、縦の長さではなく長い辺で測った値を載せています。
13枚のうち、背景が純白の基準(99%以上が255)を満たした画像はありませんでした。
縦横比も、2:3の11枚と1:1の2枚で、3:4に近いものは0枚です。
裾が切れている1枚は、画像の下端に服が触れていて見切れの規定にかかります。
撮り方でも3枚が外れます。
大人の服は平置き・トルソー・ハンガーをメイン画像に使えないので、平置きのTシャツ、トルソー、ハンガーは背景を直しても使えません。
子どもの水着の平置きは、モデルに着せてはいけない品目なので、この撮り方で問題ありません。
白く見える背景は255なのか

いちばん普通の「白い背景のスタジオで撮ったモデル写真」は、目で見ると真っ白です。
しかし背景の画素を数えると、255ちょうどは0.3%しかありませんでした。
背景の明るさの中央値は251で、暗いところは240前後まで下がっています。
白い背景で撮った8枚をまとめると、背景の96.1〜100%が245以上で、見た目はほぼ白です。
それでも255の画素は0.2〜12.9%にとどまりました。
生成AIに「背景はAmazonの規定どおりRGB 255の純白」と指示した1枚も、255の画素は11.1%で、中央値は254でした。
253〜254の画素が背景の9割近くを占めています。
人の目で見分けられる差ではありませんが、数値で判定すると純白ではありません。
暗く写った背景

白い背景でも、光が弱いと背景の中央値は195まで下がりました。
画面で見ると明るいグレーです。
床に影が落ちた1枚は、影以外の背景は250前後ですが、足元の影が暗く、255の画素は0.04%でした。
白い壁の前で撮ったハンガーの写真は、中央値が239で、255の画素は1つもありませんでした。
グレーの背景(中央値207)とベージュの壁(180)は、見た目からして白ではないので、背景を丸ごと取り替える必要があります。
85%は測り方で変わる

白い背景の1枚を3通りで測ると、縦の長さは93.8%、囲む四角の面積は35.5%、服と人の画素の面積は25.1%でした。
13枚全体では次のようになりました。
| 測り方 | 85%以上の枚数 | 範囲 |
|---|---|---|
| 縦の長さ(横長の画像は長い辺) | 13枚中12枚 | 58.8〜97.9% |
| 囲む四角の面積 | 13枚中0枚 | 16.4〜76.6% |
| 服と人の画素の面積 | 13枚中0枚 | 10.2〜52.4% |
縦の長さで85%に届かなかったのは、わざと余白を広く取った1枚(58.8%)だけです。
面積で測ると、モデルの全身写真は、余白を広く取った1枚を除いても囲む四角で34.8〜50.8%にとどまりました。
立ち姿のモデルは、横幅が縦の長さの3割前後しかありません。
3:4の画像で頭から足まで縦いっぱいに入れても、囲む四角の面積は5割に届きません。
服のガイドラインは「大人の服はモデルの立ち姿で」と「画像の面積の85%」の両方を求めています。
この2つは面積で読むと両立しないので、現実的には商品の縦の長さ(長い辺)を画像の85%以上にすると読むのが自然です。
ただし、これは私たちの解釈で、Amazonが測り方を公表しているわけではありません。
背景を255に直す2つの方法
背景が255になっていない画像を、2つの方法で直して測り直しました。
- レベル補正: 背景の明るい側の値を白の基準にして、画像全体を明るくする方法です。画像編集ソフトの「レベル補正」や「トーンカーブ」と同じ処理です
- 背景の置き換え: 服と人をAIで切り出し、RGB 255の白いキャンバスに置き直す方法です。今回は同時に、3:4(1200×1600)のキャンバスに、商品の縦の長さが88%になるよう置きました
レベル補正は白い服まで飛ばす

レベル補正をかけると、3枚とも背景の99.5%以上が255になり、基準を満たしました。
ただし、光が弱い1枚は背景の暗いところが152まで下がっていたので、そこを白に合わせるために画像全体を大きく明るくしています。
その結果、服と人の画素の68.0%が255に飛びました。
白いシャツの生地のしわや縫い目が消えています。

白い服を白い背景で撮った1枚は、背景がもともと明るいので補正はわずかです。
それでも服と人の画素の22.7%が255になり、胸元に限ると0%から41.3%に増えました。
拡大すると、Tシャツの生地の陰影が消えて、背景との境目が分かりにくくなっています。
白い背景で撮った普通の1枚は、服と人の画素で255になったのは0.01%だけでした。
背景がもともと十分に明るく、服も濃い色なら、レベル補正でも問題は出ません。
背景の置き換えは服の色を変えない

背景を置き換えた3枚(光の弱い白い背景、余白が広い、床に影)は、どれも背景の100%が255になりました。
服と人の画素で255になったのは0〜0.01%で、服の明るさはほとんど変わっていません。
2倍に拡大して境目を確認しても、切り出しの跡は目立ちませんでした。

置き直した3枚は縦横比0.75、縦の長さ87.9%で、縦横比と縦の長さの85%も満たしました。
囲む四角の面積は31〜33%のままです。
前の章のとおり、全身の立ち姿では面積で85%に届く形がないためです。
床の影は、置き換えると一緒に消えます。
Amazonの規定は影を禁止していませんが、影を残したい場合は、背景を置き換えたあとに影を描き足す必要があります。
検証から分かったこと
- 見た目で白い背景は、255の判定では通らない: 13枚のどれも、背景の99%以上が255という基準を満たしませんでした。白いスタジオの背景を指示しても、255そのものを指示しても同じです。Amazonに出す前に、背景の画素を数値で確かめる必要があります
- 85%は縦の長さで満たす: モデルの全身写真は、面積で85%に届く形がありません。縦の長さを画像の85%以上にすると、今回の13枚では余白を広く取った1枚以外は満たしていました
- 縦横比は後から直す: 今回の生成AIの出力は2:3と1:1で、カメラで撮った写真も2:3や4:3が一般的です。3:4のキャンバスに置き直す工程を最初から入れておくと、背景と縦の長さもまとめて直せます
- 白い服はレベル補正で直さない: 背景の明るさが足りない写真ほど、補正の幅が大きくなり、白い服が飛びます。背景の置き換えなら服の色は変わりません
自分の画像の背景を数える
手元の画像の背景が255かどうかは、画像の外周の帯を数えると大まかに分かります。
モデルの全身写真なら、画像の外周には普通は服も人もかかっていないためです(足元が下端に近い場合は、そこも数えてしまうので注意してください)。
import sys
import numpy as np
from PIL import Image
im = np.asarray(Image.open(sys.argv[1]).convert("RGB"))
h, w, _ = im.shape
f = max(1, round(min(h, w) * 0.02)) # 外周2%の帯を背景とみなす
edge = np.zeros((h, w), bool)
edge[:f] = edge[-f:] = True
edge[:, :f] = edge[:, -f:] = True
is255 = (im == 255).all(axis=2)
print(f"{w}x{h} 縦横比 {w / h:.2f}")
print(f"外周の255の割合 {is255[edge].mean() * 100:.1f}%")
print(f"外周の最も暗い値 {im[edge].min(axis=1).min()}")
python check255.py 画像.jpg のように実行します(Pillowとnumpyが必要です)。
今回の画像で試すと、白い背景の1枚は「外周の255の割合 2.1%」、背景を置き換えた1枚は「100.0%」でした。
100%に近くなければ、背景を置き換えるか、書き出しの設定を見直してください。
背景を置き換えた1枚を品質85のJPEGで書き出して数え直しても、外周の255の割合は100.0%のままでした。
それでも、登録するファイルそのもので数えるのが確実です。
Amazonに登録する前の注意点

- 色付きの背景はAmazonが付ける: Amazonは、服・靴・ジュエリーのメイン画像に、グレーやベージュの背景を自動で付けることがあると案内しています。その場合も、出品者が登録する画像は純白の背景のままで、自分で色付きの背景にする必要はありません
- AIで作った人物にはタグを付ける: 生成AIで作った実写風の人物が写っている画像は、画像ファイルのメタデータ(XMPのdc:subject)に
contains-synthetic-performerを入れてから登録するよう求められています。実在のモデルをAIで補正しただけの画像は対象外です - 子ども服は1,000ピクセル以上: 子ども服の画像は、1,000ピクセル未満だと禁止事項にあたります。大人の服でもズームを使うには長い辺が1,000ピクセル以上必要なので、1,600ピクセル前後で書き出しておくと安心です
- 小さな画像を引き伸ばさない: 商品画像のガイドは、小さな画像を人工的に拡大しないよう求めています。縦の長さを85%にするために、低い解像度の写真を拡大するのは避けてください
まとめ
Amazonの服のメイン画像は、背景をRGB 255の純白にし、商品を画像の85%で見せるよう決められています。
13枚を測ると、白く見える背景でも255の判定は1枚も通らず、85%は縦の長さで測れば12枚、面積で測れば0枚という結果になりました。
白い服を扱うなら、レベル補正で背景を明るくするより、背景を置き換えて3:4のキャンバスに置き直すほうが、服の色を変えずに規定へ近づけられます。
登録する前に、背景の画素と縦の長さを数値で確かめてください。
よくある質問
背景が254でも純白として扱われますか?
Amazonが背景を何の値で判定しているかは公開されていません。
規定は純白(RGB 255)と明記しているので、255にそろえておくのが安全です。
今回の検証では、白く見える背景でも大半が251〜254でした。
85%は縦の長さと面積のどちらで測ればよいですか?
Amazonは測り方を公表していません。
服のガイドラインは面積と書いていますが、大人の服はモデルの立ち姿で撮る決まりがあり、全身の立ち姿は面積で85%に届きません。
今回の検証では、商品の縦の長さを85%以上にすると読むのが現実的だと判断しました。
生成AIで作ったモデル写真をメイン画像に使えますか?
画像の規定は生成AIの写真を禁止していません。
ただし、実写風のAIの人物が写っている場合は contains-synthetic-performer のタグが必要です。
今回の13枚も、背景を255にしてから登録する必要がある状態でした。
参考リンク
いずれも日本のマーケットプレイス向けのヘルプで、2026年9月27日に内容を確認しました。


