商品説明文をChatGPTとGeminiで作るコツ|渡す情報5パターンでアパレルの説明文を検証

スマートトリミングAIを開発している株式会社セントラルオフィスです。
最近は、ECサイトの商品説明文を生成AIで書いているアパレルブランドも多いのではないでしょうか。
たとえばワールドでは、AIツール「Maison AI」を入れたことで、1商品20分かかっていた説明文づくりが約3分になったそうです(ツールを提供するOpenFashionの発表より)。
ただ、AIが書いた説明文が本当に自分の店の商品と合っているのか、気になりませんか。
私たちが試したところ、写真だけを渡すと、Geminiは綿60%のTシャツを「綿100%」と書きました。
じゃあ、何をどう渡せば、そのまま載せられる説明文になるのでしょうか。
私たちも商品説明文を作る無料ツールを公開しているので、ここは自分たちで確かめることにしました。
そこで今回は、ボーダーTシャツ1枚の説明文を、渡す情報を5段階に変えながらChatGPTとGeminiに書かせ、店の商品情報と1項目ずつ照らし合わせてみました。
説明文を書く手間を減らしたい方は、参考にしてください。
結論:AIで商品説明文を作るやり方
結論から言うと、写真だけを渡しても、そのまま載せられる説明文は出てきません。
写真から分かるのは見た目だけで、素材や色名はAIが推測で埋めてしまうからです。
かといって商品情報を渡すだけでは、今度は商品情報に無い着心地や季節が書き足されました。

なので、次の手順で頼むのがおすすめです。

手順
- 店の商品情報を文字で貼る。 色名・素材の混率・生地・寸法・サイズ展開・洗濯表示・生産国など、タグや仕様書に書いてある内容をそのまま渡します
- 自社で以前書いた説明文を1本、お手本として貼る。 書き方と長さがそろいます
- 指示を3つ足す。 「商品情報に書いていないことは書かない」「分からないことは【要確認】と書く」「次の項目は必ず入れる:〜」
- 出てきた文を商品情報と照らし合わせ、【要確認】を埋めてから載せる
コツ
- 写真だけで頼まない。 写真だけでは、Geminiが綿60%のTシャツを「綿100%」と書き、2つとも色名が店の表記と違いました
- お手本を渡すときは、入れる項目を名指しする。 お手本に無い項目は、商品情報に書いてあっても抜けました(Geminiは11項目中5項目)
- 「書いていないことは書かない」を必ず入れる。 入れないと「ゆとりのあるシルエット」「ロングシーズン活躍」のような、店が確かめていない着心地や季節が足されました
サンプルプロンプト
ChatGPTとGeminiの両方で11項目がそろい、足された記述も0だった条件Eの指示を、そのまま載せます。
【商品情報】と【お手本】を自社のものに、「必ず入れる項目」を商品に合わせて差し替えて使ってください。
この服の商品説明文を書いてください。自社のECサイトに載せます。
【商品情報】
商品名:ボーダー長袖Tシャツ
カテゴリ:レディース/トップス
色:エクリュ×ネイビー
素材:綿60%・ポリエステル40%
生地:天竺、やや薄手。伸びはあまりない
サイズ(M):着丈64cm・身幅50cm・肩幅42cm・袖丈59cm(S・M・L展開)
その他:裾の右に赤いタブ付き。白い部分は少し透ける
洗濯:洗濯機可(ネット使用)、乾燥機不可
生産国:中国
価格:3,990円(税込)
想定:30〜40代女性、普段着
【お手本】この店で以前書いた別の商品の説明です。同じ書き方・同じくらいの長さで書いてください。
さらっと一枚で決まる、定番のクルーネックTシャツです。
首まわりは詰まりすぎない広さで、鎖骨がほどよく見えます。
綿100%の天竺素材で、洗うほどやわらかく肌になじみます。
身幅はゆったりめ、着丈はお尻が半分かくれるくらい。
※淡い色は下着が透けることがあります。
素材:綿100%/生産国:日本/洗濯機可(ネット使用)
商品情報に書いていないことは書かないでください。書いたほうがよいのに分からないことは【要確認】と書いてください。
次の項目は必ず入れてください:色、素材、生地の厚さと伸び、Mサイズの寸法、サイズ展開、透け、洗濯と乾燥機、生産国
ここから先は、この頼み方にたどり着くまでの検証の中身です。
検証結果の要点

- 写真だけで頼むと、素材と色を推測で書きます。 Geminiは「綿100%」「オフホワイト」、ChatGPTは「アイボリー」と書きました。店の商品情報は綿60%・ポリエステル40%、色はエクリュ×ネイビーです
- 商品情報を渡すと、数字は正しくなる一方で、着たときの様子や季節が足されます。 「ゆとりのあるシルエット」「ロングシーズン活躍」「型崩れしにくい」など、商品情報にない記述がChatGPTで2か所、Geminiで4か所ありました
- 自社のお手本の文を渡すと、長さはそろいますが項目が抜けます。 お手本に無かった生地の伸び・寸法・サイズ展開が消え、Geminiでは11項目のうち5項目が抜けました
- 入れる項目を名指しすると、両方で11項目がそろい、足された記述も0になりました。 それでも最後は、人が商品情報と照らし合わせてから載せる必要があります
検証の条件

素材は、画像生成AIで作ったボーダー長袖Tシャツのサンプル写真1枚と、架空の商品情報です。
AIが書いた文の正誤を1項目ずつ判定できるよう、正解になる商品情報を先に決めておきました。
中身は実際の店が持っている程度の内容で、白い部分が少し透ける、乾燥機は使えない、といった写真からは分からない項目も入っています。
使ったのはChatGPT(Plusプラン、思考の長さは初期値の「中程度」)と、Gemini(無料版、モデルは「Pro」)です。
履歴の影響を受けないよう、どちらも一時チャットで、条件ごとに新しいチャットを開いて1回ずつ書かせました(2026年9月29日)。
渡す情報は5段階です。
写真だけで済めばいちばん手間がかからないので、Aは写真と「この服の商品説明文を書いてください。自社のECサイトに載せます。」の1文だけにしました。
そこから、Bで商品情報、Cで以前書いた別商品の説明文(お手本)、Dで「商品情報に書いていないことは書かない。分からないことは【要確認】と書く」の指示を、1つずつ足しています。
最後のEは、はじめから予定していた条件ではありません。
CとDで項目が抜けたのを見て、入れる項目を列挙する条件として後から足しました。
判定は次の4つで数えました。
- 店の情報と違う:色や素材など、商品情報と食い違う記述(写真だけのAのみ)
- 足された:商品情報にも写真にもない、着たときの様子・使える時期・品質の言い切り。「すっきり着られる」のような書き出しの形容は数えていません
- 抜けた:色・素材・生地・伸び・Mサイズの寸法・サイズ展開・赤いタブ・透け・洗濯機・乾燥機・生産国の11項目のうち、書かれなかったもの。価格は商品ページの別の欄に出るので数えていません
- 【要確認】:AIが自分で分からないと示した箇所
10本の文を1本ずつ、商品情報の11項目と照らし合わせて数えています。
検証結果の一覧

| 条件 | ChatGPT | Gemini |
|---|---|---|
| A 画像だけ | 違う1(色)・490字 | 違う2(素材・色)・621字 |
| B +商品情報 | 足された2・抜けた0・712字 | 足された4・抜けた0・935字 |
| C +お手本の文 | 足された2・抜けた3・236字 | 足された2・抜けた5・184字 |
| D +書かない指示 | 足された0・抜けた1・212字 | 足された1・抜けた4・要確認2・220字 |
| E +必ず入れる項目 | 足された0・抜けた0・213字 | 足された0・抜けた0・要確認1・232字 |
字数は空白を除いた数です。
表を上から見ていくと、条件を1つ足すたびに、間違いの種類が入れ替わっていきます。
ここからは、条件ごとに何が起きたかを順に見ていきます。
条件ごとの結果
A:写真だけを渡す
写真と「この服の商品説明文を書いてください」の1文だけを渡しました。

Geminiは素材を「綿100%」と書きました。
括弧で「コットン素材を想定」と添えてはいるものの、そのまま商品ページに貼れば、綿60%の商品を綿100%として売ることになります。
色も、店の呼び方のエクリュではなく「オフホワイト」でした。
一方のChatGPTは素材を推測せず、「画像から確認できないため、素材や着用感についてはあえて記載していません」と断っています。
ところが色は、こちらも「アイボリー」と店の表記から外れました。
写真から読み取れるのは見た目だけなので、素材・色名・寸法は、渡さない限り正しくなりません。
B:商品情報を足す
素材と色の推測をなくすため、Aに店が持っている商品情報を足しました。

素材・寸法・洗濯表示の数字は、2つとも商品情報のとおりに書かれました。
11項目の抜けもありません。
ところが今度は、2つとも商品情報に無い記述を足してきました。
ChatGPTは「ほどよくゆとりのあるシルエット」「春や秋のトップスとして」、Geminiは「ロングシーズン活躍する」「ごわつかず」「型崩れしにくいしっかりとした仕立て」です。
どれも説明文によく出てくる言い回しですが、商品情報のどこにも根拠がありません。
Geminiはサイズ表のSとLを空欄にして「現在計測中」とも書きましたが、計測中という事実もありません。
長さも712字と935字で、商品ページに載せるには長すぎます。
数字が正しくなった代わりに、書いていないことが増えました。
C:お手本の文を足す
店の書き方と長さに合わせるため、Bに、この店が以前書いた別商品の説明文を足し、「この文と同じ書き方・長さで」と頼みました。

長さはお手本に近い200字前後にそろった一方、Geminiでは11項目のうち5項目が抜けました。
抜けたのは色・伸び・寸法・サイズ展開・乾燥機で、ChatGPTも伸び・寸法・サイズ展開を落としています。
Bでは1つも抜けていなかった項目です。
お手本の文は綿100%の別商品で、伸びも寸法の数字も、サイズ展開も書かれていません。
AIは書き方だけでなく、どの項目を書くかまでお手本に合わせたと考えられます。
お手本にあった「身幅はゆったりめ」に引きずられて、2つとも「身幅にゆとり」と書いたのも、同じ理由だと見ています。
お手本で長さはそろったものの、商品情報に書いた項目まで削ってしまいました。
D:「書いていないことは書かない」を足す
Cでは、足しすぎと抜けの両方が残っています。
まずBから続いている足しすぎを止めるため、Cに「商品情報に書いていないことは書かないでください。書いたほうがよいのに分からないことは【要確認】と書いてください」を足しました。

ChatGPTは足された記述が0になり、抜けたのはサイズ展開だけでした。
Cで消えた伸びと寸法も戻っています。
Geminiは首の形と丈感を【要確認】にしました。
確かめられない所をAIが自分で挙げたのは、ここまでの条件で初めてです。
ただし「身幅は適度なゆとりがあり」は残っていて、色・伸び・寸法・サイズ展開の4項目も抜けたままです。
書かない指示で減ったのは足しすぎのほうで、抜けは防げませんでした。
Geminiの抜けを止めるには、別の手当てが要ります。
E:必ず入れる項目を足す
そこで、Dに「次の項目は必ず入れてください:色、素材、生地の厚さと伸び、Mサイズの寸法、サイズ展開、透け、洗濯と乾燥機、生産国」を足しました。

両方とも11項目がそろい、足された記述も0でした。
長さは213字と232字で、お手本に近いままです。
Cで消えた項目を名指しで戻しても、文が長くなることはありませんでした。
Geminiは首まわりの開き具合やフィット感を【要確認】として残しています。
ここは、人が採寸や試着をして書き足す所です。
検証から分かったこと

- 足されるのは「着たときの話」:ゆとり・季節・型崩れしにくさなど、商品情報に無いけれど説明文によく出てくる内容が補われました。数字や素材のような書いてある事実は、渡せばその通りに書かれます
- お手本は、書き方と一緒に項目の選び方も写される:お手本に無かった伸び・寸法・サイズ展開は、商品情報に書いてあっても消えました
- 入れる項目を名指しすると抜けない:「書かない」の指示だけでは抜けが残り、項目を列挙した条件Eで初めて両方そろいました
2つのAIで起きたことはおおむね同じで、結果を分けたのは、どちらのAIかより、何を渡したかのほうでした。
実務では、自社のお手本と商品情報を渡したうえで、「書いていないことは書かない」と「必ず入れる項目」の2つを毎回の指示に入れておくのが現実的です。
頼み方の全文は、冒頭のサンプルプロンプトに載せています。
使う前の注意点

AIが書いた文でも、商品ページに載せれば店の表示です。
消費者庁は、実際より優れていると誤解させる表示(優良誤認表示)について、わざとではなく誤って表示した場合でも景品表示法の規制対象になると説明しています。
条件Bで出た「型崩れしにくい」のような品質の言い切りは、確かめていなければ残せません。
服のタグに書かれている素材の混率は、家庭用品品質表示法にもとづく表示です。
条件AのGeminiのように説明文が「綿100%」でタグが綿60%なら、届いた商品と説明が食い違います。
なので素材・色名・寸法はAIに任せず、タグと商品情報の数字をそのまま使います。
条件Eでも、Geminiは首の開き具合を【要確認】として残しました。
【要確認】を消し忘れたまま載せないよう、公開前にページ内を文字列で検索しておくと確実です。
もう1つ、この検証は1つの商品について、条件ごとに1回ずつ書かせた結果です。
同じ指示でも書かせるたびに文は変わるので、件数は傾向の目安として見てください。
今後の検証予定
今回試したのは、トップス1点だけです。
ボトムスやワンピースは寸法の項目が多く、ニットは素材の特徴を書きたくなる商品なので、条件Eの頼み方がそのまま通用するとは限りません。
次はこうした商品で同じ手順を試し、1つの条件を複数回書かせたときのばらつきも測る予定です。
まとめ
ChatGPTもGeminiも、写真だけでは素材や色を推測で書き、商品情報を渡すと着心地や季節を足し、お手本を渡すとお手本に無い項目を落としました。
間違いの種類は、渡した情報によって変わります。
そのため、商品情報とお手本に加えて、「書いていないことは書かない」と「必ず入れる項目」の2つを毎回の指示に入れておくのがおすすめです。
今回の2つのAIでは、それで11項目がそろい、足された記述も無くなりました。
とはいえ、載せる前に色・素材・寸法を商品情報と照らし合わせ、【要確認】を人が埋める手順は省けません。
AIに任せられるのは下書きまでで、店の表示として出す前の確認は人が行います。
説明文の手間を減らしたいなら、まずは手元の商品1点で、冒頭のサンプルプロンプトを試してみてはいかがでしょうか。
生成AIで商品画像を作ったときの結果は、アパレルの商品画像は生成AIでどこまで作れる?でまとめています。
よくある質問
参考リンク
- 消費者庁「優良誤認とは」(2026-09-29 確認)
- 消費者庁「家庭用品品質表示法」(2026-09-29 確認)


