ノウハウ

AIモデル着用画像の作り方を比較|専用サービス4社とChatGPT・Geminiに同じ服を頼んで検証

公開日

スマートトリミングAIを開発している株式会社セントラルオフィスです。

モデルを手配して撮影する代わりに、服の写真からAIでモデル着用画像を作れないかと考えている方も多いのではないでしょうか。

ブランドの公式ストアでも、ScoLarがAIの着用イメージ生成を取り入れ、商品を載せるまでの時間を最大80%以上短くしたと発表されています(メタクロシスの発表より)。

ただ、着用画像を作る専用サービスと、手元にあるChatGPTやGeminiとでは、できあがる服にどれほど差が出るのでしょうか。

着用画像に写る服は、お客さまに届く実物と同じでなければ困ります。

そこで、ボーダーTとキルティングジャケットの写真を、専用サービス4社とChatGPT・Geminiに同じ文章で頼み、出てきた服を元の写真と見比べてみました。

モデル撮影の代わりを探している方は、参考にしてください。

結論:AIモデル着用画像を作るやり方

結論から言うと、柄の本数・タブ・ボタンまで元のままだったのは、専用サービスのModaAIだけでした。

ChatGPTはボーダーを1本減らしてボタンを1個増やし、ほかのサービスも、タブを動かしたり頼んでいない服を足したりしています。

結論の図。上の段はボーダーTで、元の服は11本、ModaAIは11本、ChatGPTは10本。下の段はキルティングジャケットで、元の服はボタン5個、ModaAIは5個、ChatGPTは6個
見てほしいのはオレンジのラベルです。ChatGPTはボーダーの本数とボタンの数が変わりました

どのサービスも、スマホの画面で全身を眺めているうちは自然な写真に見えました。

違いに気づけたのは、拡大して数えたからです。

なので、まず無料枠でいくつかのサービスに同じ服を頼み、出てきた画像を元の服と並べて、柄の本数やボタンを数えてから選ぶのがおすすめです。

AIモデル着用画像を作る手順とコツ。手順は1 服を平置きで1枚撮る、2 合わせる服まで文章で指定する、3 無料枠で数社を試す、4 元の服と並べて細部を数える。コツは、変えないでと書いても変わる、柄の本数・ボタン・タブを拡大、2枚目は同じ画面の編集で作る
見てほしいのは手順の④です。選ぶ決め手は、拡大して数えた結果です

手順

  1. 服を平置きで1枚撮る。 今回は、白い背景に置いた服の写真を1枚だけ渡しました
  2. 合わせる服を文章で指定する。 ジャケットのような羽織り物なら、中に着る服まで書きます
  3. 無料枠でいくつかのサービスを試す。 同じ服でも、サービスごとに崩れる場所が違いました
  4. 元の服と並べて細部を数える。 柄の本数・ボタン・タブ・ポケットを拡大して数えます

コツ

  • 「変えないで」の一文に頼らない。 全サービスに「ボタンやタブなどの細部を変えない」と書きましたが、ChatGPTは本数とボタンを変え、Phottaはタブを袖口へ動かしました
  • 羽織り物は中に着る服まで書く。 パンツと靴だけを指定したところ、GeminiとFASHNはジャケットの前を開け、頼んでいない服を中に着せています
  • 2枚目は1枚目を編集する形で作る。 ModaAIは1枚目を編集して作った2枚目でも同じ顔でした。ChatGPTは同じチャットで続けて頼んでも、ジャケットの2枚目で別人になっています

頼み方の文

今回の依頼文を、そのまま載せます。

服の写真を1枚付けて、服ごとに新しいチャットで送りました。

この服はうちの店の商品です。ECサイトの商品ページに載せる、モデルが着ている写真を作ってください。白い背景で、全身・正面です。服は写真のとおりにしてください(色・柄・丈・ボタンやタブなどの細部を変えない)。合わせるのは無地の黒いパンツと白いスニーカーにしてください。

2枚目は、同じ画面で続けて次の文を送っています。

同じモデル・同じ服で、体を斜め45度に向けた写真をもう1枚作ってください。

専用サービスは、画面で選べる項目を白背景・全身・正面に合わせ、文章を入れる欄があれば上の文を入れました。

試した条件

使った服の写真は、実在する商品を撮ったものではありません。

数えられる目印を持つ服を、codexで2枚作りました。

検証に使った2枚の服の写真。ボーダーTは紺のボーダーが11本で、裾の右に赤いタブが付いている。キルティングジャケットはオリーブ色で、ボタン5個・茶色の襟・ポケット2つ
見てほしいのはラベルの目印です。この数が変わったかどうかで判定しました
項目内容
ボーダーT目印は紺のボーダー11本と、裾の右の赤いタブ
ジャケットオリーブのキルティング。目印はボタン5個・茶色の襟・ポケット2つ・菱形のキルト
専用サービスModaAI・Photta・FASHN・Bandy(どれも無料枠)
汎用の生成AIChatGPT Plus(画像の思考レベルは中程度)、Gemini 無料版(Flash)
回数服ごとに、正面の1枚目と斜め45度の2枚目を1回ずつ(2026年10月1日)
確かめ方等倍に拡大し、胴の中央でボーダーの本数を数え、タブ・ボタン・襟・ポケットを見比べた

ChatGPTだけが有料プランで、ほかは無料の範囲で試しています。

同じ依頼でも頼むたびに結果は変わるので、ここに載せるのは各1回の結果です。

Bandyは、無料のクレジットでは着用画像を作れませんでした。

このため、結果の比較はBandyを除く5つで行っています。

結果一覧

まず、正面の1枚目を並べます。

Geminiは正方形の画像で返ってきたので、図では縦長に切り出しました。

ボーダーTの1枚目の一覧。元の服と、ChatGPT・Gemini・ModaAI・Photta・FASHNが作ったモデル着用画像を並べた。どれも白背景で黒いパンツと白いスニーカー
見てほしいのは全体の印象です。この大きさでは、どれも自然な着用写真に見えます
キルティングジャケットの1枚目の一覧。ChatGPT・ModaAI・Phottaは前を閉じ、GeminiとFASHNは前を開けて中に別の服を着せた
見てほしいのはGeminiとFASHNの胸元です。前を開け、頼んでいない服を中に着せています

拡大して数えた結果は、次のとおりです。

サービスボーダーの本数(元11本)赤いタブボタン(元5個)頼んでいない変化
ChatGPT10本裾に残る6個ジャケットの2枚目で顔が別人に
Gemini11本裾に残る5個前を開けて黒いTを中に着せた
ModaAI11本裾に残る5個なし
Photta11本袖口へ移動5個Tの裾をパンツに入れた・透かし入り
FASHN12本裾に残る5個グレーのスウェットを着せた・顔が切れた

茶色の襟・菱形のキルト・ポケット2つは、5つとも元のまま残っています。

崩れたのは、数えないと分からない細部と、頼んでいない着こなしでした。

ボーダーの本数

いちばん差が出たのは、ボーダーの本数です。

元の服は11本ですが、ChatGPTは10本、FASHNは12本で描いています。

ボーダーTの胴の拡大。元の服は11本。ChatGPTは10本、Gemini・ModaAI・Phottaは11本、FASHNは12本
見てほしいのはオレンジのラベルの2つです。1本減ったものと1本増えたものがあります

10本と12本の違いは、全身の写真を並べて眺めても気づけませんでした。

ボーダーやチェックの服は、実物と本数が違えば別の柄に見えます。

柄物をAIに着せるときは、胴の中央で縦に1列、本数を数えてみてください。

赤いタブとボタン

裾の小さな赤いタブは、ブランドの目印になりやすい部分です。

ChatGPT・Gemini・ModaAI・FASHNは裾の右に残し、Phottaだけが袖口へ移しました。

赤いタブの位置の拡大。元の服とModaAIは裾の右にタブがあり、Phottaはタブが袖口に移っている
見てほしいのはPhottaのタブの位置です。裾から袖口へ移りました

タブを残すこと自体はできていても、付く場所が変われば、届く商品とは違う写真になります。

ジャケットのボタンは、ChatGPTだけが1個増やして6個にしました。

ジャケットの前立ての拡大。元の服はボタン5個。ChatGPTは6個、Gemini・ModaAI・Photta・FASHNは5個
見てほしいのはChatGPTの前立てです。ボタンの間隔が狭まり、1個増えています

ChatGPTはボタンの間隔を狭めて並べ直したように見えます。

一つ一つのボタンはきれいに描かれているので、間隔の違いに気づかないまま載せてしまいそうです。

頼んでいない着こなし

依頼文では、合わせる服を黒いパンツと白いスニーカーだけ指定しました。

ところがGeminiとFASHNは、ジャケットの前を開けて、中に別の服を着せています。

頼んでいない着こなしの3例。Geminiはジャケットの中に黒いTを着せ、FASHNはグレーのスウェットを着せ、PhottaはボーダーTの裾をパンツに入れた
見てほしいのは中に着た服と裾です。どれも依頼文には書いていません

考えてみれば、ジャケットの中に何を着るかは書いていなかったので、AIが補ったのは自然な動きです。

羽織り物を頼むときは、中に着る服まで書いておく方が手戻りが減ります。

PhottaはボーダーTの裾をパンツに入れ、パンツもタックの入ったスラックスになりました。

このスラックスは、Phottaの画面で選んだ黒いパンツの見本がそのまま使われたものです。

裾を入れた分だけボーダーの下のほうが隠れるので、着丈も伝わりにくくなります。

2枚目で同じモデルになるか

商品ページには、正面のほかに斜めや後ろの写真も並べたくなります。

そこで、1枚目と同じモデルで、体を斜め45度に向けた2枚目を頼みました。

ジャケットの1枚目と2枚目の顔の比較。ChatGPTは1枚目と2枚目で別人の顔になり、ModaAIは2枚とも同じ顔だった
見てほしいのはChatGPTの2枚の顔です。同じチャットで頼んでも、別のモデルになりました

ChatGPTは、ボーダーTの2枚目は同じ顔だったものの、ジャケットの2枚目で別人になりました。

GeminiとModaAIは、2着とも同じ顔のまま向きだけを変えています。

ModaAIは「編集」の画面で1枚目を選んでから頼む作りなので、元の画像を引き継いでいることが画面から分かります。

FASHNは1枚目も2枚目も顔が鼻や口のあたりで切れていて、同じ人かどうかを判定できませんでした。

Phottaはボーダーの2枚目は同じ顔でしたが、ジャケットの2枚目は「開始できませんでした」と出て作れていません。

サービスごとの使い勝手

専用サービスは、どれもチャットではなく、服の写真を上げて項目を選ぶ画面でした。

画面と、1枚あたりにかかったものを並べます。

サービス使った枠1枚の消費1枚の時間見える透かし
ChatGPTPlus—約60〜70秒なし
Gemini無料版—約35〜40秒なし
ModaAI無料(画面の表示は10枚)1枚約30〜45秒なし
Photta無料(画面の表示は20クレジット)5クレジット(追加のポーズは3)約50〜100秒あり
FASHN無料(10クレジット)1クレジット約35〜50秒なし
Bandy無料(画面の表示は200クレジット)生成されず——

時間は、送ってから画像が出るまでを手元で計った目安です。

ChatGPTの画面。左は服の写真と依頼文を入れたところ、右は白背景で全身のモデル着用画像が返ってきたところ
見てほしいのは右の画面です。チャットの中に着用画像が1枚返ってきます
Geminiの画面。左は服の写真と依頼文を入れたところ、右は正方形のモデル着用画像が返ってきたところ
見てほしいのは返ってきた画像の形です。ほかのサービスと違い、正方形で返ってきました
ModaAIの画面。左の欄に服の写真・依頼文・縦横の比・画質を入れ、右に生成されたモデル着用画像が表示された
見てほしいのは左の欄です。依頼文のほかに、縦横の比と画質を選びます

ModaAIの無料枠は画質が1Kで、書き出した画像は896×1200でした。

Phottaの画面。左は種類・モデル・背景・小物などを選んだ確認画面、右は透かしの入ったモデル着用画像の結果
見てほしいのは右の画像です。無料の間は「PHOTTA」の透かしが斜めに入ります

Phottaは8段階の画面で、モデル・背景・靴・合わせる服を順に選んでいく作りです。

無料で選べるモデルは少なく、アジア系の女性は1人だけでした。

FASHNの画面。左は服の写真を上げて依頼文を入れたところ、右は生成されたモデル着用画像と、その下の編集の欄
見てほしいのは結果の下の欄です。2枚目は、この欄に文章を入れて1枚目を編集しました
Bandyの画面。左は試着ツールに服の写真を上げたところ、右は作成を押した後に出た有料プランの案内
見てほしいのは右の画面です。作成を押すと、生成の代わりに有料プランの案内が出ました

Bandyは、トップ画面の入力欄から頼むと「担当範囲外」と返ってきて止まりました。

試着ツールから頼み直しても、クレジットが200残ったまま有料プランの案内が出ています。

有料プランには申し込まない決まりで試したので、Bandyはここで終えました。

使う前の注意点

料金と無料枠

無料枠の数は、公式の料金ページと実際の画面とで食い違っていました。

Phottaは公式が15クレジット、画面は20クレジット、Bandyは公式が20クレジット、画面は200クレジットです。

有料プランの入り口は、各社の料金ページで次のとおりでした(2026年10月1日に確認)。

サービスいちばん安い有料プラン出典
ModaAIライト 月15,000円・月5件ModaAI
PhottaHobby 月1,980円・150クレジットPhotta 料金
FASHNBasic 月19ドル・200クレジットFASHN 料金
BandyLite 月29ドル・800クレジットBandy 料金

ModaAIの「件」が画像1枚を指すのかは、料金ページからは読み取れませんでした。

申し込む前に、問い合わせて確かめた方が安心です。

商用利用の決まり

3社とも、作った画像を商品ページに使うこと自体は認めています。

ただし、Phottaの規約は、作った素材をそのまま売ることと、AIの学習に使うことを禁じています(Photta 利用規約)。

FASHNの規約には、ほかの利用者に同じか似た画像が出ることがある、と書かれています(FASHN 利用規約)。

ModaAIは、よくある質問の中で商用利用できると答えています(ModaAI)。

載せる前に数える場所

どのサービスを使っても、載せる前に元の服と並べて、次の場所を拡大してください。

見るところ今回見つかった変化
柄の本数ボーダー11本が10本と12本に
タブ・ロゴの位置裾のタブが袖口へ
ボタンの数5個が6個に
中に着た服・裾頼んでいない服を着せた、裾をパンツに入れた
2枚目の顔同じチャットで頼んでも別人に

1か所でも違えば、頼み直すか、別のサービスで作り直します。

まとめ

  • ボーダーTとジャケットの2着で、柄の本数・タブ・ボタンまで元のままだったのはModaAIだけでした
  • ChatGPTはボーダーを10本に減らし、ボタンを6個に増やしました
  • GeminiとFASHNは、パンツと靴だけを指定したジャケットに、頼んでいない服を中に着せています
  • Phottaはタブを袖口へ移し、Bandyは無料の範囲では画像を作れませんでした

全身の写真を眺めているだけでは、どのサービスの結果も自然に見えます。

モデル撮影の代わりに使うなら、自分の店の服を無料枠で頼み、拡大して数える手間まで含めて選んでください。

よくある質問

参考リンク

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