ノウハウ

ゴーストマネキンAIを比較|ChatGPT・Gemini・専用サービスに同じ服3着を頼んで検証

公開日

スマートトリミングAIを開発している株式会社セントラルオフィスです。

シャツやニットをマネキンに着せて撮ったものの、首元に写る白いマネキンが気になっている方も多いのではないでしょうか。

服だけが浮いて見える「ゴーストマネキン」の写真にするには、ふつうは隠れた内側を別に撮って合成します。

撮影代行のバーチャルインも、襟やフードの内側を合成用に撮り、1カット1,000円から引き受けているようです(バーチャルインのゴーストマネキン撮影より)。

ただ、手元の写真1枚をAIに渡すだけで、写っていない内側まで作ってもらえるのでしょうか。

作ってもらえたとしても、ボタンや紐が元のままでなければ、商品ページには載せられません。

そこで、マネキンに着せたシャツ・ニット・パーカーの3着を、ChatGPT・Geminiと専用サービス3社に同じ文章で頼み、出てきた写真を拡大して見比べてみました。

撮影のあとの合成を省きたい方は、参考にしてください。

結論:ゴーストマネキン写真をAIで作るやり方

結論から言うと、3着とも崩れが少なかったのは、ChatGPTの無料版に依頼文をそのまま送るやり方でした。

マネキンを消して襟の裏やフードの奥を作り、シャツのボタン7個も、パーカーの紐2本も元のまま残しています。

ただし、全身マネキンにパンツまではかせたニットでは、黒いパンツが写真に残りました。

結論の図。上の段は元の写真で、トルソーに着せた水色のシャツ、全身マネキンに着せた生成りのニットと黒いパンツ、スタンド付きのトルソーに着せたグレーのジップパーカー。下の段はChatGPTの無料版の結果で、シャツはボタン7個が白のまま、ニットは黒パンツが残った、パーカーは紐2本とジップの開きが元どおり
見てほしいのは真ん中のオレンジのラベルです。マネキンは消えても、はかせたパンツは残りました

なので、まずはChatGPTの無料版で1着だけ試し、拡大して目印を確かめてから使うのがおすすめです。

ゴーストマネキン写真をAIで作る手順とコツ。手順は1 トップスだけ着せて撮る、2 ChatGPT無料に写真と依頼文を送る、3 等倍に拡大して目印を確かめる、4 違う所があれば載せない。コツは、変えないでと書いても形は変わる、ボタンの色とジップの開きを見る、無料の専用サービスにも課金の壁
見てほしいのは手順の③です。崩れは拡大しないと見つかりませんでした

手順

  1. トップスだけを着せて撮る。 パンツまではかせたニットでは、ChatGPTもGeminiもパンツを残しました。上だけ着せる撮り方は今回試していませんが、写っていなければ消えるかどうかを気にせずに済みます
  2. ChatGPTの無料版で新しいチャットを開き、写真1枚と依頼文を送る。 依頼文は、下に載せたものをそのまま使いました
  3. 等倍に拡大して目印を確かめる。 ボタンの数と色、ケーブルや紐の本数、ジップがどこまで開いているかを、元の写真と並べて見ます
  4. 違う所があれば載せない。 頼み直しで直るかは今回確かめていないので、1か所でも違えばその写真は使いません

コツ

  • 「変えないで」の一文に頼らない。 依頼文には「ボタンやポケットなどの細部は変えないで」と書きましたが、Geminiはシャツのボタンの色を変え、パーカーのジップを裾まで開けています
  • ボタンの色とジップの開きを見る。 今回の崩れは、ボタンの数ではなく色と開き具合に出ました。縮小して眺めている間は、どれも自然な写真に見えます
  • 「無料」とある専用サービスでも、先に1枚の値段を見る。 Fotorは生成を押すと購入の画面になり、WeShop AIは生成ボタンに最初から鍵がかかっていました

依頼文

今回の依頼文を、そのまま載せます。

服ごとに新しいチャットを開き、写真を1枚付けて送りました。

この服はうちの店の商品です。マネキンを消して、服だけが立体的に浮いて見える「ゴーストマネキン」の商品写真にしてください。首元や裾から見える服の内側(後ろ身頃の裏側)も自然に作ってください。背景は白で、服の色・柄・ボタンやポケットなどの細部は変えないでください。

試した条件

使った3着は、実在する商品を撮ったものではありません。

拡大して数えられる目印を持つ服を、マネキンに着せた写真としてcodexで3枚作りました。

検証に使った3枚の写真。白い首付きトルソーに着せた水色のボタンダウンシャツ、頭と腕のある全身マネキンに着せた生成りのケーブルニットと黒いパンツ、黒い布のトルソーと金属のスタンドに着せたチャコールのジップパーカー
見てほしいのはラベルの目印です。この数と状態が変わったかで判定しました

マネキンの種類を3着で変えたのは、首だけのトルソー、全身マネキン、スタンド付きのトルソーで、消し方に差が出るかを見たかったからです。

項目内容
シャツ水色のボタンダウン。白い首付きトルソーに着せた。目印はボタン7個と胸ポケット
ニット生成りのケーブルニット。全身マネキンに黒いパンツもはかせた。目印はケーブル3本
パーカーチャコールのジップパーカー。黒いトルソーと金属のスタンド。目印は紐2本と、胸の下までのジップ
汎用の生成AIChatGPT 無料プラン、Gemini 無料版(Flash)
専用サービスPhotta・Fotor・WeShop AI(どれも無料の範囲)
回数服ごとに各1回(2026年10月2日)
確かめ方首元・前立て・裾・ジップを切り出し、等倍から3.5倍に拡大して元の写真と見比べた

ChatGPTとGeminiには、服の写真を1枚付けて、依頼文だけを送っています。

シャツを頼んだときの画面。左はChatGPTの無料プランで、写真と依頼文を送ると白い背景のシャツの写真が1枚返ってきた。右はGeminiの無料版で、同じ依頼にシャツの写真が返ってきたが、前立ての裾がめくれている
見てほしいのは、どちらも説明の文や追加の質問なしに写真だけを返している所です

専用サービスでは、画面の既定の白背景のまま、文章を入れる欄に同じ依頼文を入れています。

Photoroomにもゴーストマネキンの機能はありますが、有料プランが前提で、試すだけでも支払い方法の登録が要るので外しました(Photoroom 利用規約)。

同じ依頼でも頼むたびに結果は変わるので、ここに載せるのは各1回の結果です。

結果一覧

3着を5社に頼んで、写真ができたのは8枚です。

ChatGPTとGeminiは3着とも返し、Phottaは2着でクレジットが尽き、FotorとWeShop AIは1枚も作れていません。

服AIマネキン目印頼んでいない変化
シャツChatGPT消えたボタン7個・白のまま青が少し濃くなった
シャツGemini消えたボタン7個のうち下4個が青グレーに前立ての裾がめくれた
シャツPhotta消えたボタン7個・白のまま透かし入り
ニットChatGPT頭と腕は消え、パンツは残ったケーブル3本なし
ニットGemini頭と腕は消え、パンツは残ったケーブル3本パンツの前を開けて裏地を作った・背景が灰色
ニットPhottaパンツまで消えたケーブル3本ニットだけの構図に切り直した・透かし入り
パーカーChatGPTトルソーもスタンドも消えた紐2本・ジップは胸の下までなし
パーカーGeminiトルソーもスタンドも消えた紐2本・ジップは裾まで全開に内側を明るい裏起毛にした
パーカーPhottaクレジット不足で試せず——

シャツはGeminiだけボタンの色が変わった

首付きのトルソーに着せたシャツは、3社とも首のマネキンを消しました。

シャツの結果。左から元の写真、ChatGPT、Gemini、Photta。どれも白いトルソーの首が消え、シャツだけが浮いている。Geminiは前立ての裾がめくれている
見てほしいのは首元です。3社ともトルソーの首が消えています

消えた首の後ろには、それぞれ襟の裏を作っています。

シャツの襟の内側を拡大した比較。元の写真ではマネキンの白い首が見えている。ChatGPT・Gemini・Phottaは、そこに無地の後ろ身頃の裏を作った
見てほしいのは襟の奥です。元はマネキンの首だった所に、どれも無地の裏を作りました

どのAIもタグや柄を足さず、無地の裏にしています。

ただ、元の写真に写っていない部分なので、この裏はAIが想像で埋めたものです。

実物の首の内側にタグやプリントがある服なら、写真と届く商品が食い違います。

差が出たのは、襟ではなく前立てです。

シャツの前立てと裾を拡大した比較。元の写真のボタンは白。ChatGPTとPhottaは白のまま。Geminiは下の4個が青グレーになり、前立ての裾が外へめくれている
見てほしいのはGeminiの下半分です。ボタンが青グレーになり、裾がめくれています

Geminiは、ボタンの数こそ7個で合っていたものの、下の4個を白から青グレーに変えました。

前立ての裾も外へめくれていて、元の写真とは形が違います。

実はこの変化は、結果を最初に見たときには見落としていて、前立てを切り出して拡大したときに気づきました。

ChatGPTはボタンを白のまま残した一方で、シャツ全体の青を少し濃くしています。

ニットのパンツを消したのはPhottaだけ

ニットは、頭と腕のある全身マネキンに黒いパンツまではかせた写真です。

店によっては下も合わせて撮るので、ニットの下に写ったパンツをAIがどう扱うかを見ました。

ニットの結果。左から元の写真、ChatGPT、Gemini、Photta。ChatGPTとGeminiは黒いパンツを残し、Phottaはニットだけにした
見てほしいのはニットの下です。パンツの扱いが3社で分かれました

頭と腕と手は、3社とも消えています。

分かれたのはパンツです。

ニットの下を拡大した比較。元の写真はマネキンに黒パンツ。ChatGPTはパンツを残した。Geminiはパンツを残したうえでウエストの前を開け、裏地まで作った。Phottaはパンツを消してニットだけにした
見てほしいのはGeminiのウエストです。パンツの前を開けて裏地まで作っています

ChatGPTもGeminiも、黒いパンツを写真に残しました。

依頼文には「マネキンを消して」としか書いていないので、パンツを服の一部として残したのは、頼み方どおりとも言えます。

Geminiは、パンツのウエストの前を開けて裏地まで作り、パンツまで中身のない服として扱いました。

背景も白ではなく、薄い灰色になっています。

パンツを消したのはPhottaだけで、ニットが大きく写る構図に切り直していました。

ニットだけを載せたいなら、撮る時点でトップスだけを着せておくほうが、AIの解釈に左右されずに済みます。

「パンツも消して」と書き足す頼み方は、今回は試していません。

パーカーのジップをGeminiは裾まで開けた

パーカーは、胸の下まで閉めたジップの奥に黒いトルソーが見える写真です。

フードの奥と、開いた前の奥の両方を作る必要があるので、3着の中でいちばん作る部分が多くなります。

パーカーの結果。左から元の写真、ChatGPT、Gemini。どちらもトルソーとスタンドを消した。Geminiは前を裾まで開け、内側を明るい灰色にした
見てほしいのは前の開き具合です。Geminiだけ裾まで開いています

Phottaはクレジットが足りず、パーカーは試せていません。

ChatGPTとGeminiは、どちらもトルソーと金属のスタンドを消し、紐2本も残っています。

パーカーのジップと内側を拡大した比較。元の写真はジップを胸の下まで閉めている。ChatGPTは同じ位置まで閉めたまま、奥に濃いグレーの裏を作った。Geminiはジップを裾まで開け、内側を明るい灰色の裏起毛にした
見てほしいのはジップの引き手です。Geminiでは裾まで下りています

ChatGPTはジップを胸の下まで閉めたままにし、開いた所の奥に濃いグレーの後ろ身頃を作りました。

Geminiはジップを裾まで開け、内側を明るい灰色の裏起毛にしています。

首の後ろには、元の写真に見えていない帯も足しました。

1枚の写真としては自然な仕上がりです。

ただ、実物の裏が起毛でなければ、写真と届く商品が違うことになります。

生地にも小さな差があり、元の細かい渦のような地模様を、ChatGPTは残し、Geminiは無地の杢に変えていました。

専用サービスは無料の範囲で止まった

ここまでのChatGPTとGeminiは、どちらも無料のまま3着とも写真を返しています。

一方で、ゴーストマネキン専用をうたうサービスは、無料の範囲では思うように試せませんでした。

Phottaは1枚4クレジットで透かし入り

Phottaの画面は日本語で、種類・アイテム・撮り方・背景・詳細を順に選び、最後の欄に同じ依頼文を入れました。

Phottaの画面。左は依頼した画面で、詳細の欄に依頼文が入り、サイズは2K、左下に4クレジット・残り6と出ている。右は結果の画面で、透かしの入ったニットの写真と、4クレジットを使いましたの表示
見てほしいのは左下の「4クレジット」と、右の写真に入った透かしです

仕上がりは、シャツのボタンを白のまま残し、ニットではパンツまで消していて、ChatGPTと並んで崩れの少ない結果です。

引っかかったのは量と大きさです。

1枚に4クレジットを使い、手元の残高10クレジットでは、シャツとニットの2着で足りなくなりました。

新規登録でもらえるのは20クレジットで、2Kなら5枚分です(Photta 料金)。

画面では「2K」を選んでいましたが、保存できた写真は600×800でした。

全面に「PHOTTA」の透かしも入るので、無料のままでは商品ページに使えません。

透かしを外すには有料プランが要り、いちばん安いHobbyは月1,980円で150クレジットです。

FotorとWeShop AIは写真ができなかった

FotorとWeShop AIは、どちらも生成の前で止まりました。

左はFotorで、生成を押した後に開いたプランの購入画面。年払いでPro 月393.33円からの表がある。右はWeShop AIのFree AI Ghost Mannequin Generatorの画面で、残高は50/50、必要なのは45 Points、生成ボタンはOne payment to unlockになっている
見てほしいのは、どちらも写真を作る前に支払いを求めている所です

Fotorは、日本語のゴーストマネキンのページから写真を入れると、汎用の画像生成の画面に移ります。

生成1回に10クレジットが要るのに対し、無料の残高は6でした。

生成を押すと、年払いで月393円(年4,720円)からのプランを勧める画面が開き、写真はできていません。

WeShop AIは、ツールの名前に「Free」が入っていて、手元のポイントも50と、必要な45を上回っていました。

それでも生成ボタンが最初から「One payment to unlock」になっていて、支払わないと押せない状態です。

「無料」と書かれていても、写真が1枚もできないことがあります。

登録する前に、料金のページで1枚に何クレジット要るかを見ておくと、登録だけして使えないという事態を避けやすくなります。

使う前の注意点

色と大きさも元と比べる

形の崩れのほかに、色と大きさも変わりました。

ChatGPTは元と同じ1122×1402で返しましたが、Geminiは922×1152に縮めています。

パーカーは、ChatGPTもGeminiも元より明るいグレーになりました。

元の写真は灰色の背景で撮っているので照明が変わった分もありますが、色を元と比べる手間は残ります。

規約で確かめておくこと

Fotorの規約では、無料のユーザーがFotorの素材を使って作るものは、個人の目的に限られています(Fotor 利用規約 4.2.2.2)。

AIで作った写真がこの素材に当たるかは規約から読み切れなかったので、商品ページに使う前にFotorに確かめるのが確実です。

載せる前に見る場所

今回の8枚で見つかった変化を、見る場所ごとにまとめました。

見るところ今回見つかった変化
マネキンと一緒に着せた服全身マネキンにはかせたパンツが残った
ボタンの色白いボタンの下4個が青グレーに
前立てと裾前立ての裾がめくれた
ジップの開き胸の下まで閉じていたのが裾まで全開に
作られた内側明るい裏起毛、首の後ろの帯
背景・色・大きさ灰色の背景、明るいグレー、922×1152に縮小

どれも縮小した全体の写真では目立たず、拡大して元と並べて初めて分かったものです。

まとめ

  • 3着とも崩れが少なかったのはChatGPTの無料版で、ボタン・ケーブル・紐とジップの開きを元のまま残しました
  • Geminiはボタンの色を変え、パーカーのジップを裾まで開け、ChatGPTとともに全身マネキンのパンツを残しました
  • 専用サービスは、Phottaが透かし入りの600×800、FotorとWeShop AIは無料の範囲で写真を作れませんでした

AIは写っていない内側を、1枚の写真から自然に作ってくれます。

ただ、その内側も含めて、届く商品と同じかを決めるのは店の側です。

まずは1着をChatGPTの無料版に頼み、拡大して元の写真と並べるところから試してください。

よくある質問

参考リンク

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