楽天のレビュー特典と規約|認められる特典2つと違反点数・削除依頼・返信のルールを原文で確認
セントラルオフィス編集部公開日 約13分で読めます

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楽天市場で売り始めると、レビューの数で売れ行きが変わることに気づき、特典を付けて増やしたいと考える方も多いのではないでしょうか。
楽天の店舗向けサイトであるRMSサービススクエアにも、外部の会社が寄稿したレビュー特典の選び方のコラムが載っています(レビュー特典は何にすればいい?、2025年7月1日)。
ところが、特典の出し方を間違えると35点、スタッフや知り合いに書いてもらうと80点の違反点数が付きます。
しかも決まりは楽天の規約PDFのあちこちに分かれていて、いちばん詳しい店舗向けのガイドラインは2018年7月から改定されていません。
インフルエンサーやSNSでの募集を禁じる文は、2026年に改定された点数表と購入者向けのガイドラインの側にありました。
そこで、レビューの決まりが書いてある8本の原文を2026年10月4日に読み、特典・店舗関係者・頼み方・削除・返信の順に頁つきでまとめました。
楽天の店舗の仕事の全体は、楽天RMSとは|店舗運営でやる11の仕事で一覧にしています。
結論:楽天のレビュー特典で守ること
レビュー投稿を条件に付けてよい特典は「別送でのおまけ」と「次回注文時に使えるクーポン」の2つだけです。
発送とレビューの投稿を確かめてから、星の数や内容にかかわらず全員に同じ特典を渡します。
店舗関係者に書いてもらうことと、投稿した人に削除や書き換えを頼むことは、どちらも80点の違反です。

手順
- 特典を「別送でのおまけ」か「次回注文時のクーポン」に決め、店舗ページに特典の内容・投稿期限・付与の時期と方法を書く
- 発送したら R-Backoffice で、すべての注文に伝票番号・配送会社・発送日を登録する
- 商品が届いたころに送る到着確認のメールで、発送から3週間以内にレビューをお願いする
- レビューチェックツールで投稿を確かめ、評価にかかわらず全員に同じ特典を送る
- 低い評価が付いたら削除を頼まず、返信で事情と対応を書く
コツ
- スタッフ・家族・取引先には、レビューも「参考になった」ボタンも頼まない
- 別送のおまけの値段は、総付景品の上限(1,000円以上の注文なら取引価額の10分の2)を目安に決める
- お願いの文面で星の数を指定せず、返信にはURLを書かない
決まりが書いてある8本の原文と改定日
レビューの決まりは、1本のガイドラインにまとまってはいません。
楽天市場の出店に関する注意事項から読める規約PDFのうち3本と、購入者向けのヘルプの2本に分かれています。

店舗向けの本体は、店舗運営に関するガイドライン(PDF)の「みんなのレビューに関するガイドライン(出店者向け)」です(p170〜172、2017年4月3日制定・2018年7月2日最終改定)。
ここには、インフルエンサーという言葉が出てきません。
インフルエンサーとSNSでの募集が出てくるのは、安心・安全なショッピング環境のガイドライン(PDF)にある違反点数の表(p55〜57、取扱禁止商材・禁止行為ガイドラインは2026年9月30日最終改定)です。
購入者向けの「みんなのレビュー」投稿ガイドライン(2026年1月30日最終改定)にも、同じ定義が載っていました。
古い本体だけを読んでいると、新しく加わった禁止を見落とすことになります。
認められる特典は別送のおまけと次回のクーポン
03のp171は、レビュー投稿を条件にした特典を「原則禁止」とし、決められた条件を満たすときだけ例外としていました。
認められる特典は、「別送でのおまけの送付」と「次回注文時に利用できるクーポン」です。
どちらも今回の注文の値引きに当たらず、発送とレビュー投稿を確かめた後に渡せるものに限られます。

禁止の側には、今回の注文を送料無料にすること、値引きすること、おまけを同梱することが並んでいました。
キャッシュバックと金券類(楽天ポイントギフトやギフト券など)は、別送でも次回の注文に同梱しても一律で禁止です。
特典の付け方にも条件が付いています(03 p171〜172)。
- 発送後すぐに R-Backoffice で「お荷物伝票番号」「配送会社」「発送日(発送予定日)」を登録する
- 「レビューチェックツール」で、投稿されたことを必ず確かめる
- 評価や内容で特典を変えない。変えることをほのめかすのも禁止
- 注文時に「書く」「書かない」を選ぶ商品オプションを付けない
- レビューコンテストやレビュー大賞、抽選のプレゼントをしない
これらを破ると、02の表のⅡ-(5)-5「レビュー投稿を条件とした特典付与」で35点です(p56〜57)。
その他各種規約・ガイドライン等(PDF)にある「楽天ポイントギフト購入規約」(p130)にも、ギフトコードをレビュー投稿の条件として配布しないことが書かれていました。
おまけの上限は景品規制に準ずる
03は、別送のおまけの上限を「景品表示法の景品規制ルールに準ずる範囲内」とするだけで、金額は書いていません。
そこで、消費者庁の景品規制にある総付景品の上限を当てはめて計算しました。
取引価額が1,000円未満なら200円、1,000円以上なら取引価額の10分の2が上限です。
3,000円のTシャツなら600円、5,000円のパーカーなら1,000円までになります。
総付景品の基準で読んでよいかは楽天の文書に書かれていないため、これは当社の計算です。
店舗関係者の投稿は80点
特典よりも重いのが、店舗の側の人がレビューを書くことです。
02の表のⅡ-(5)-2「店舗関係者によるレビューの投稿」は80点で、レビューの違反の中でいちばん重い点数です(p55〜56)。

店舗関係者には、役員と従業員のほかに、委託先・提携先・家族・友人・店舗と利害関係のあるインフルエンサーなどが含まれます。
取引先とその家族は一律には決めず、店舗との関係や投稿の状況で判断するとも書かれていました。
投稿だけでなく、「参考になった」ボタンを押すことも対象です。
自分で書かなくても、外部の委託会社やレビュー代行業者に頼むこと、SNSなどでレビューや投稿する人を募ることも同じ80点になります。
実際に投稿されたかどうか、お金を払ったかどうかにかかわらず禁止です。
違反点数は1月1日から12月31日までの累計で数え、100点に届くと原則として契約解除になります(02 p7)。
80点の違反が1つあると、20点のSKUの付け替えが1つ重なるだけで100点です。
点数ごとの措置と100点の契約解除は、楽天の違反点数と強制退店にまとめました。
レビューの頼み方はメールの種類と時期で決まる
身内に頼めないとなると、増やす方法は買った人に頼むことになります。
ただ、頼むメールにも決まりがありました。
05の「R-Mail以外のメール送信時における広告宣伝ガイドライン」(p116〜118、2020年11月26日最終改定)は、「レビューの記載を求めるもの」を広告宣伝の1つに挙げていました。
広告宣伝を入れてよいのは、売買取引に付随するメールだけです。
- 注文確認に関するもの
- 発送に関するもの
- 商品の到着や状態の確認に関するもの(原則として発送後3週間以内)
- 保証が付いた商品の、保証期間内の状態確認
同じ趣旨のメールを何度も送ることと、広告宣伝を主な目的にして送ることは禁じられています。
店舗とお客さんがやり取りする R-Messe も、03 p64 の利用規約の第6条3で、レビューを依頼する目的で使ってはならないとされていました。
文面の書き方にも点数があり、高評価のレビューを促すことと、商品が届く前に投稿を促すことは、どちらも35点です(02 p57)。
星の数を指定するお願いは、高評価を促すことに当たると読めます。
発送のメールは商品が届く前に読まれるため、お願いは到着確認のメールに入れる方が、到着前に促すことと受け取られにくくなります。
RMSサービススクエアには、注文番号の確認とクーポンの発行を自動にするツールを紹介したページもあります(レビューを書いてくれたユーザーに自動でクーポンを配布したい、2026年9月15日更新)。
低評価のレビューは店舗から削除できない
頼んで集めたレビューの中には、低い評価も混ざるはずです。
消したくなっても、店舗の側から削除する方法はありません。
03 p172には、削除は楽天の判断で行い、店舗からの削除希望には応じないと書かれていました。

購入者向けのヘルプにも、「楽天市場のレビューはいかなる理由があっても、ショップ側で削除することはできません」とあります(投稿したレビューが削除された)。
投稿した人に削除や書き換えを頼むことは、02の表のⅡ-(5)-6で80点です(p57)。
お金や品物を渡して頼むことも、同じ条項に含まれます。
03 p172は、投稿内容への批判や過度な反論も、書き換えのきっかけになるものとしてこの禁止に含めていました。

誹謗中傷や同じ内容の繰り返し投稿などは、レビューの「不適切レビュー報告」から楽天に知らせる仕組みがあります(不適切・違反レビューを見つけた場合)。
ただし、報告しても削除は約束しないとも書かれていました。
低い評価には、点数とは別の決まりもあります。
02の「レビューを通じたユーザへの傾聴施策」(p68〜74、2017年8月24日最終改定)では、ショップレビューの評点が3.0未満のとき、楽天が投稿した人に連絡して事情を確かめる仕組みです。
店舗が原因と認められたものが月に6件以上あると、6件目から1件700円を調査費用として店舗が負担します。
8件なら2,100円です。
投稿の数や内容が深刻なら、一時的な出店停止もありえます。
届くのが遅い、違うサイズが届いたといった原因を直すことが、低い評価を減らすいちばんの近道です。
返信で書いてはいけないこと
削除できない以上、店舗が書けるのは返信です。
返信の決まりは、03の「レビュー返信機能の利用に関するガイドライン」に書かれていました(p177〜179、2018年6月28日制定)。

返信は、RMSの「レビューチェックツール」から書きます。
ガイドラインが想定している場面は2つです。
1つは、お客さんの誤解や店舗との認識のずれがレビューに含まれるとき。
もう1つは、個別に対応した後も同じレビューが表示されているときです。
禁止事項は7つあり、URLは楽天市場の外だけでなく中のものも書けません。
ほかの商品や他店の利益につながる書き方も、広告宣伝とみなされることがあります。
違反した返信は予告なく削除され、出店停止などの措置を受けることもあります。
先ほどの「過度な反論」を考えると、返信では事実と対応だけを書き、投稿した人の言い分を責めない方が安全です。
確かめられなかったこと
- 購入者向けのレビューのガイド(review.rakuten.co.jp/howto/guide/)は403が返ったため、読んでいません
- R-Messe の利用規約がいつ定められ、いつ改定されたかは、PDFの中に見つかりませんでした
- RMSの中のマニュアル(レビューチェックツールの画面や手順)は、ログインが要るため開いていません
- 店舗の担当者が「不適切レビュー報告」を使ってよいかは、購入者向けのヘルプには書かれていませんでした
- おまけの上限に総付景品の基準を当てはめてよいかは、楽天の文書に書かれていません
まとめ
楽天のレビュー特典は、別送のおまけと次回注文のクーポンの2つだけです。
付けるときは発送と投稿を確かめ、星の数や内容にかかわらず全員に同じものを渡します。
店舗関係者の投稿と、投稿した人への削除や書き換えの依頼は、どちらも80点です。
店舗向けのガイドラインは2018年のままで、インフルエンサーやSNSでの募集の禁止は点数表と購入者向けの側に書かれていました。
レビューのお願いは発送から3週間以内の到着確認のメールに入れ、低い評価には返信で事実と対応を書きます。
レビュー以外の店舗の仕事と、それぞれの決まりが規約PDFの何頁にあるかは、楽天RMSとは|店舗運営でやる11の仕事にまとめました。
よくある質問
参考リンク
- 楽天市場 安心・安全なショッピング環境のガイドライン(PDF)(p7・p55〜57・p68〜74、2026-10-04 確認)
- 楽天市場 店舗運営に関するガイドライン(PDF)(p64・p170〜172・p177〜179、2026-10-04 確認)
- 楽天市場 その他各種規約・ガイドライン等(PDF)(p116〜118・p130、2026-10-04 確認)
- 楽天市場 出店に関する注意事項(2026-10-04 確認)
- 【みんなのレビュー】投稿ガイドライン(2026-10-04 確認)
- 【みんなのレビュー】利用規約(2026-10-04 確認)
- 【みんなのレビュー】投稿したレビューが削除された(2026-10-04 確認)
- 【みんなのレビュー】不適切・違反レビューを見つけた場合(2026-10-04 確認)
- 消費者庁 景品規制(2026-10-04 確認)
- RMSサービススクエア レビュー特典は何にすればいい?(2026-10-04 確認)



