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楽天のRPP広告とは|約款で読む課金と表示の条件・検索結果10語で数えた広告枠

セントラルオフィス編集部公開日 約10分で読めます

スマートトリミングAIを開発している株式会社セントラルオフィスです。

楽天市場でRPP広告を始める前に、広告がどこに出て、いつお金がかかるのかを知っておきたい方も多いのではないでしょうか。

検索で上に出てくる解説記事には、「月5,000円から」「パソコンは3枠」のような数字が並んでいます。

ただ、私たちが読めた上位5本には、楽天の約款の条文を引いている記事が1本もありませんでした。

そこで、楽天が公開しているRPPの約款を原文で読み、アパレルの検索語10語で検索結果の広告枠も数えました。

RMSでやる店舗運営の仕事の全体は、楽天RMSとはの記事で一覧にしています。

結論:RPPは検索結果の一番上にクリック課金で出る広告

結論から言うと、RPPは楽天市場の検索結果の一番上に出る広告で、お金がかかるのはクリックされた時です(p15 第6条)。

2026年10月4日にアパレルの10語で数えたところ、広告はパソコンで上から5件、スマホで上から7件あり、10語とも同じ並びでした。

約款で店が決めるとされているのは、月の上限予算とクリック単価、それに広告から外す商品です。

どの商品をどの枠にいつ出すかは、楽天に任せる決まりになっています(p14 第1条)。

なので、まずは広告に出したくない商品を外し、月の上限予算をつけて始めるのがおすすめです。

楽天のRPP広告の要点。どこに出るか:検索結果の一番上、パソコン5枠・スマホ7枠(アパレル10語で数えた、2026年10月4日)。いつお金がかかるか:クリックされた時、単価は楽天の範囲内で店が決める(約款 p15 第6条)。店が決めること:月の上限予算・単価・外す商品、掲載する商品と枠は楽天に任せる(p14 第1条)。RPPの特約には、キーワードも最低額も書かれていない
見てほしいのは、掲載する商品と枠を楽天に任せること

手順

  1. 広告に出したくない商品を外す。 対象はRMSに登録した商品の全部なので、外したい商品は店が指定します(p15 第2条2項)
  2. 月の上限予算と単価を決める。 単価は楽天が定める範囲の中で店が決め、楽天は月の上限予算の範囲内で運用します(p15 第6条)
  3. 商品ページの画像とキャッチコピーを見直す。 RPPでは、この2つがそのまま広告の原稿になります(p15 第5条)
  4. 休業するときは自分で止める。 止めずにクリックされた分も払う決まりです(p16 第8条1項)

コツ

  • 広告の順番は店では選べない。 掲載の順番やタイミングは楽天の裁量とされています(p11 第18条2項)
  • 単価の下限と最低額は、申し込む前に楽天に確かめる。 どちらも公開の約款には書かれていません
  • 広告の商品が通常の検索結果にも並ぶことがある。 10語で数えると、パソコンでは広告50件のうち16件が、同じページの通常の検索結果にもいました

ここからは、課金の流れ、検索結果の広告枠、キーワードと対象の商品、表示されない条件、禁止事項の順に見ていきます。

RPP広告の課金の流れ

RPPは、楽天の約款では「検索連動型広告(RPP)」と呼ばれています。

約款には、店が楽天に任せる3つ(実際に掲載する商品・広告枠・掲載期間)と、クリックされた時点で料金がかかることが書かれています(p14 第1条2項・p15 第6条1項)。

広告枠には、楽天と提携する会社の媒体も含まれます。

RPP広告の課金の流れ。1 申し込む:店が決めるのは月の上限予算・クリック単価・外す商品(p15 第2条・第6条)。2 楽天が配信する:楽天に任せるのは掲載する商品・広告枠・掲載期間(p14 第1条)。3 クリックされる:ここで料金が発生、単価は楽天が定める範囲内(p15 第6条)。4 請求書が届く:使った月の翌々月(p16 第6条)。5 支払う:請求書が届いた月の翌月末まで(p16 第6条)。例:10月のクリック分は12月に請求書、1月末までに支払い
見てほしいのは、料金がかかるのがクリックの時点だけなこと

10月にクリックされた分なら、12月に請求書が届き、1月末までに払います(p16 第6条4項)。

ほかの広告と比べた予算の扱いと払う日は、楽天市場の広告の種類と費用の記事で並べました。

検索結果1ページの広告枠を10語で数えた

楽天市場の検索結果に出る広告は、商品名の頭に「[PR]」が付きます。

検索結果ページの「検索結果に関する注意」にも、上部の広告表示エリアに出る広告商品には商品名の冒頭に[PR]と表記する、と書かれていました。

私たちは2026年10月4日の20時台に、アパレルの10語で検索結果の1ページ目を開き、広告の件数と位置をパソコンとスマホで数えています。

楽天市場の検索結果1ページ目の広告枠(RPP)。パソコン(幅1280px)は4列のグリッドで、1行目の4件と2行目の1件が広告、広告5件(1〜5番目)。スマートフォン(iPhone 13)は縦1列で、上から7件が広告、広告7件(1〜7番目)。広告のあとに通常の検索結果が45件並ぶ。アパレルの検索語10語で数え、10語とも同じ並び(2026年10月4日 20時台・ログインなし)
見てほしいのは、スマホでは最初の7件がすべて広告なこと

10語とも、パソコンでは上から5件、スマホでは上から7件が広告でした。

パソコンの検索結果は4列なので、1行目の4件と2行目の1件が広告になります。

広告のあとには通常の検索結果が45件並び、広告はこの45件の外に足されていました。

アパレル10語の検索結果1ページ目にあった広告。広告はパソコン5件・スマホ7件で10語とも同じ。広告を出した店(パソコン・スマホ)は、ワンピース レディース3・5、Tシャツ メンズ4・5、デニム レディース5・6、カーディガン4・6、スニーカー3・4、パーカー メンズ4・5、ニット レディース3・5、スカート4・6、コート レディース4・6、ジャケット メンズ4・6。通常の検索結果にもいた広告(パソコン・スマホ)は、1・2、1・2、4・6、1・1、0・0、4・6、2・3、0・0、1・1、2・2で、合計はパソコン50件中16件、スマホ70件中23件
見てほしいのは、1つの語の広告枠を3〜6店で分けていること

広告を出していた店は、1語あたりパソコンで3〜5店、スマホで4〜6店です。

5件の枠に3店しかいない語もあり、1つの店の商品が2件以上の枠に出ていました。

広告の商品が同じページの通常の検索結果にもいたのは、パソコンで50件中16件、スマホで70件中23件でした。

「スニーカー」と「スカート」では0件、「デニム レディース」と「パーカー メンズ」ではパソコンの5件中4件です。

「Tシャツ メンズ」だけは、商品の広告とは別に、PR付きのバナーが検索結果の上に出ていました。

数えたのは、ログインしていない状態での1回分です。

見る人や時間によって並びが変わるかどうかは、この1回では分かりません。

キーワードと対象の商品

RPPの約款には、「キーワード」という言葉が出てきません。

約款で店が決めるのは月の上限予算、クリック単価、外す商品の3つで、どの商品を広告にするかは楽天に任せる形です(p14 第1条2項・p15 第2条2項)。

対象になるのは、RMSに販売商品として登録した全商品です。

約款の原文の切り抜き。RPPの定義:対象商品のうち実際に掲載されるもの、掲載される広告枠(提携する会社の媒体の広告枠を含む)、各広告枠における掲載期間等の設定を利用者が当社に委託し、成果対象行為がおこなわれた時点で広告料金が発生する(p14 第1条2項)。対象の商品:RMS上販売商品として登録された全ての商品で、販売期間を終了した商品を除く。当社は掲載が適当でないと判断した商品を除外でき、利用者も除外する商品を指定できる(p15 第2条2項)
約款の原文。掲載する商品の設定は楽天に委託すると書かれている

販売期間を決めた商品は、期間が終わると対象から外れます。

楽天が掲載に適さないと判断した商品も外されることがあり、店も外す商品を指定できます。

キーワードごとの単価や、広告を出さない検索語を店が設定できるかは、公開の資料では確かめられませんでした。

出店者向けの店舗運営Naviはログインが要るので、今回は開いていません。

RMSサービススクエアの寄稿記事にも、RPPはRMSに登録した商品から自動で選ばれた商品が配信される広告、と書かれています(楽天の公式見解ではないと注記あり)。

通常の検索で見つけてもらうための商品名の付け方は、楽天の商品名の文字数と付け方の記事で、同じアパレルの10語の検索上位450件を数えてまとめました。

RPPが表示されない主な条件

検索結果に自分の広告が見当たらないとき、約款から読み取れる理由は6つあります。

RPPで広告に出ない・止まる条件(約款より)。販売期間が終わった商品は広告の対象外(p15 第2条2項)。楽天が掲載に適さないと判断した商品は対象から外されることがある(p15 第2条2項)。店が外すと指定した商品は広告の対象外(p15 第2条2項)。月の上限予算はその範囲内で運用される(p15 第6条2項)。規約に違反するおそれがあると楽天が掲載を止められる(p9 第10条1項)。出店停止などの措置中は申し込みを断られることがある(p6 第3条4項)。掲載の順番とタイミングは楽天の裁量(p11 第18条2項)
見てほしいのは、店が自分で直せる条件が2つしかないこと

このうち店が自分で直せるのは、販売期間の設定と、外す商品の指定です。

月の上限予算は「範囲内で運用する」とだけ書かれていて、使い切ったあとの扱いは約款にありません。

単価が低いと出にくいといった仕組みも、約款には書かれていませんでした。

楽天が掲載を止めた場合でも、それまでに発生した料金は全額払う決まりです(p9 第10条2項)。

RPPの約款の禁止事項

RPPには、特約に加えて楽天市場広告規約の本文も当てはまります(p16 第8条3項)。

2つを合わせると、店が守ることは次の6つにまとまります。

RPPで店が守ること(約款より)。法令と楽天の規約を守る、景品表示法など(p15 特約第3条)。画像が他人の権利を侵害しない、商品画像も広告に使われる(p15 特約第3条・第5条)。広告への苦情は店が対応、画像やキャッチコピーが原因のもの(p15 特約第5条3項)。仕様や不具合を悪用しない、不当に表示させる・料金を抑える(p8 規約第7条3項)。誤認させる広告は出せない、広告とリンク先が大きく違うものも(p8〜9 規約第9条2項)。休業中は自分で止める、止めずにクリックされた分も払う(p16 特約第8条1項)
見てほしいのは、商品画像の権利と苦情の対応が店の側にあること

アパレルの店で気をつけたいのは、商品画像の扱いです。

RPPでは商品ページの画像がそのまま広告になり、楽天が枠に合わせて手を加えることもあります(p15 第5条2項)。

メーカーやブランドから借りた画像を使うなら、広告に使ってよいかを先に確かめておくと安心です。

広告規約の掲載禁止は11項目あり、「誤認混同を与えるおそれのあるもの」「商標権の侵害」「広告の内容とリンクサイトの内容が著しく異なるもの」も含まれます(p8〜9 第9条2項)。

公式では確かめられない数字

解説記事によく出てくる次の数字は、公開されている楽天の資料では確かめられませんでした。

  • 月5,000円からという最低額
  • クリック単価10円からという下限
  • パソコン3枠、スマホ5枠という枠の数(今回の実測はパソコン5件、スマホ7件)
  • キーワードは楽天が自動で設定するという仕組み
  • 広告の質とクリック単価で順位が決まるという仕組み

約款に書かれているのは、単価は「当社が別途定める範囲内」で店が決めるところまでです(p15 第6条1項)。

この調べ方で分からないこと

  • 単価の範囲、最低額、キーワードの設定方法。公開の資料に無く、店舗運営Naviはログインが要るので開いていません
  • 広告の効果。売上や、売上に対する広告費の割合は扱っていません
  • 並びの変わり方。検索結果はログインなしで1回だけ見たもので、見る人や時間で変わるかは分かりません
  • 読んだのは2026年10月1日更新のPDFです。楽天はRPPの機能や条件を変えられると書かれているので(p14 第1条3項)、申し込む前に最新の版を見てください

まとめ

RPPは楽天市場の検索結果の一番上に出る広告で、クリックされた時点で料金がかかります。

2026年10月4日にアパレルの10語で数えると、広告はパソコンで上から5件、スマホで上から7件でした。

約款で店が決めるのは月の上限予算、単価、外す商品の3つで、どの商品をどの枠に出すかは楽天に任せます。

キーワードの設定、単価の下限、最低額は約款に書かれていないので、申し込む前に楽天に確かめてください。

RMSでやるほかの仕事は、楽天RMSとはの記事で一覧にしました。

よくある質問

参考リンク

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