楽天市場の広告の種類と費用|RPP・TDA・CPAなど12種類の課金と予算を約款で比べた
セントラルオフィス編集部公開日 約12分で読めます

スマートトリミングAIを開発している株式会社セントラルオフィスです。
楽天市場に出店したあと、どの広告をいくらから始めればよいのかを調べている方も多いのではないでしょうか。
検索で上に出てくる解説記事には、「RPPは月5,000円から」のような金額が並んでいます。
ただ、その金額が楽天のどの資料に書かれているのかを示した記事は、上位には見当たりませんでした。
そこで私たちは、楽天市場が出店者向けに公開している広告の約款(PDF)を開き、広告ごとの特約を1本ずつ読みました。
この記事では、広告の種類を「お金がかかる時点」と「予算の扱い」で並べ、約款のページ番号を添えています。
RMSでやる店舗運営の仕事の全体は、楽天RMSとはの記事で一覧にしました。
結論:楽天市場の広告の選び方
結論から言うと、楽天市場の広告は約款に12種類あり、お金がかかる時点は「クリック」「表示や獲得などの成果」「売れた時」「申し込みの内容」の4つに分かれます。
同じ「予算」という言葉でも扱いは広告ごとに違い、RPPは月の上限予算の範囲内で運用されるのに対して、RPP-EXPとTDA-EXPの予算は目安で、超えた分も払うと書かれています。
約款に数字で書かれている費用は、CPA広告の売上の20%のような料率だけでした。
なので、まずは月の上限予算の範囲内で運用されるRPPから始め、予算が目安の広告は請求が予算を超える前提で申し込むのがおすすめです。

手順
- 出店料とは別に、月の広告予算を決める。 広告費は、出店料やシステム利用料の外側にかかります
- RPPを月の上限予算つきで始める。 クリック単価は、楽天が定める範囲の中で店が決めます(p15 第6条)
- 請求書が届く月を控えておく。 RPPは翌々月、TDAは翌月に請求書が届き、その翌月末が支払いの期限です
- 単価と最低額は、申し込む前に楽天に確かめる。 公開の約款には書かれておらず、出店者向けの店舗運営Naviはログインしないと読めません
コツ
- RPPの広告には商品ページの画像がそのまま使われる。 商品画像とキャッチコピーが広告の原稿になり、楽天が枠に合わせて手を加えることもあります(p15 第5条)
- 休業するときはRPPを自分で止める。 止めずにクリックされた分は払うと書かれています(p16 第8条)
- ディスプレイ広告は申し込んだあとの取り消しに料金がかかる。 掲載開始の13日前で10%、5日前で80%で、5日を切ると取り消せません(p9 第11条・p13〜14 別表2)
ここからは、約款の12種類を並べたあと、予算の扱い、料率、払う日の順に見ていきます。
約款に載っている12種類の広告
読んだのは、楽天市場の出店に関する注意事項のページからリンクされている「その他各種規約・ガイドライン等」のPDFです(05_other_guideline.pdf、152ページ、2026年10月1日更新、10月4日取得)。
最初の46ページが広告の部で、楽天市場広告規約(p5〜14)のあとに広告ごとの特約が続きます。
特約は12本で、ほかにレポート機能の特約が1本ありました。

特約の名前とページは次のとおりです。
| 特約の名前 | ページ | お金がかかる時点 |
|---|---|---|
| 検索連動型広告(RPP) | p14〜16 | クリックされた時 |
| ターゲティングディスプレイ広告(TDA) | p16〜18 | 見える形で表示された時 |
| TDA-EXP(楽天運用メニュー) | p18〜23 | 申込金額で確定 |
| TDA-EXP | p23〜26 | 楽天と外部媒体が定める成果 |
| 検索連動型広告-エクスパンション(RPP-EXP) | p26〜29 | 楽天と外部媒体が定める成果 |
| ダイレクトメール広告 | p30〜31 | 送付数に応じて |
| 運用型クーポン広告(クーポンアドバンス広告) | p31〜33 | クーポンが獲得された時 |
| 楽天スーパーDEAL広告 | p33〜36 | 商品が売れた時 |
| 効果保証型広告(楽天CPA広告) | p37〜39 | 広告経由で売れた時 |
| メルマガ配信(自動) | p39〜42 | クリックされた時 |
| おすすめニュース広告楽天配信機能 | p43〜44 | クリックされた時 |
| 楽天市場クラウドファンディング広告 | p45〜46 | 商品が購入された時 |
出典:05_other_guideline.pdf(2026-10-04 取得)
名前に「EXP」が付く3つは、楽天市場の外の媒体に出す広告です。
ここに並べた広告費は、楽天市場の出店費用と手数料で計算した月額出店料やシステム利用料とは別にかかります。
契約した時点で額が決まるディスプレイ広告
楽天市場広告規約は、広告の掲載方法を「期間保証型広告」と「成果報酬型広告」に分けています(p5 第2条)。
成果報酬型には、売上に連動するものと、集客の実績に連動するものの2つがあります。
12本の特約の中に、期間保証型の広告だけを扱うものはありませんでした。
RMSのコラム(参加企業の寄稿で、楽天の公式見解ではないと注記あり)では、イベントやジャンルのページに出すディスプレイ広告を、広告枠を決まった金額で買う「掲載保証型」として説明しています(何から始める?出店後の楽天広告)。
期間保証型の広告は、支払いの義務が契約の成立と同時に生まれます(p9 第12条)。
契約したあとは原則として撤回できず、取り消すには広告の価格に料率を掛けた取消料を払います(p9 第11条)。
料率は掲載開始の13日前が10%で、日が近づくほど上がり、5日前は80%です(p13〜14 別表2)。
外部の媒体に出すTDA-EXP(楽天運用メニュー)も、決まった額を払う広告です。
店が申し込んで楽天が承認した金額を対価に、楽天が配信の運用を代わりに行う「固定報酬型」とされています(p18〜19 第1条)。
料金は申込金額の全額で、配信の実績が少なくても、少し使い残しが出ても減額や返金はありません(p20 第6条)。
約款にある5通りの予算の扱い
申し込むときに店が決める「予算」は、約款での書き方が広告ごとに5通りに分かれていました。
下の図は、予算を3万円にしたときに請求がどう決まるかを、約款の書き方どおりに並べたものです。

- 範囲内で運用する(RPP・TDA)。 RPPは月の上限予算額、TDAはキャンペーンごとの上限予算額を店が決め、楽天はその範囲内で運用します(p15 第6条・p17 第5条)
- 超えた分は請求しない(クーポンアドバンス)。 システムの仕様で予算を超えてクーポンが獲得されても、超えた分の料金は請求されません(p33 第6条5項)
- 予算は目安で、超えた分も払う(RPP-EXP・TDA-EXP)。 実際の料金が予算を超えたときも、発生した料金を全額払います(p28 第6条4項・p25 第6条4項)
- 申込金額の全額を払う(TDA-EXP 楽天運用メニュー)。 配信が少なくても、申込金額のまま確定します(p20 第6条)
- 予算の定めがない(CPA広告・スーパーDEAL・クラファン広告)。 売上に料率を掛けた額が、そのまま広告料金です
RPPとTDAの特約には「範囲内で運用」とあるだけで、予算を超えたときの扱いは書かれていません。
メルマガ配信(自動)とおすすめニュース広告では、1か月の上限額を店が決めます(p42 第11条・p44 第6条)。
上限額は後から変えられるものの、楽天が別に定める額より下にはできない決まりです。

売上の20%を払うCPA広告
効果保証型広告(楽天CPA広告)は、広告をクリックした人が720時間以内に買ったときに料金がかかる広告です(p38 第5条・別表)。
売上高は税込の販売価格で、送料別の商品なら送料は入りません。
お客さんがポイントやクーポンを使って買ったときも、使う前の販売価格で計算します。
料率は20%で、消費税は別です(p38〜39 別表)。

たとえば税込9,900円のシャツがCPA広告経由で売れ、お客さんが1,000円分のクーポンを使った場合、広告料金は9,900円の20%で1,980円(税別)になる計算です。
楽天スーパーDEAL広告とクラファン広告は、計算のしかたが少し違います。
商品価格(税込)から、店が全額を負担したクーポンの額を引いてから、スーパーDEALは10%、クラファン広告は5%を掛けます(p35 第5条・p46 第5条)。
スーパーDEALでは、選んだポイント還元の割合に応じたポイントの原資も、広告料金とは別に払います。
クラファン広告の料金には、広告を経由せずに買われた分も含まれます。
約款に書かれていない金額
広告の部(p5〜46)の文字を抜き出して数えると、「円」は1回も出てきませんでした。
数字で書かれているのは、料率と期間と割合だけです。

RPPのクリック単価は「当社が別途定める範囲内」で店が決め、TDAやクーポンアドバンス、メルマガ配信(自動)、おすすめニュース広告の単価は楽天が別に定めるとされています。
ダイレクトメール広告にも最低送付数などの条件があると書かれていますが、数は載っていません(p30 第1条4項)。
出店者向けの店舗運営Naviはログインの画面に転送されるので、今回は開いていません。
楽天の広告主向けサイト(adsales.rakuten.co.jp)も見ましたが、楽天市場の店向けの料金表は見つかりませんでした。
解説記事にある「RPPは月5,000円から」のような最低額は、公開されている楽天の資料では確かめられなかった数字です。
先ほどのRMSのコラムも、TDAの「最低購入金額も少額」と書いているだけで、金額は出していません。
10月の広告費を払う日
払う日は、請求書が届く月で2つに分かれます。
TDAとTDA-EXPは翌月に、RPP、RPP-EXP、メルマガ配信(自動)、おすすめニュース広告は翌々月に請求書が届き、どれも届いた月の翌月末が期限です(p16・p17・p20・p25・p28・p42・p44)。

CPA広告は、翌月末までのキャンセルを反映して翌々月の初めに金額が確定し、そのあと請求書が届きます(p38 第5条4項)。
10月に使った分なら、TDAは12月末、RPPとCPA広告は1月末が期限です。
期間保証型のディスプレイ広告は、掲載を始めた月の翌々月末までに払います(p9 第12条)。
ダイレクトメール広告も同じ決まりで、発送した月から数えます(p30 第4条)。
クラファン広告は、プロジェクトが終わった月の2か月後の月末でキャンセルを締め、その翌々月末までに払います(p46 第5条4項)。
クーポンアドバンスとスーパーDEALの特約には、請求の時期が書かれていませんでした。
この読み方で分からないこと
約款だけを読んだので、次のことはこの記事では分かりません。
- 単価、最低額、ディスプレイ広告の価格。公開の資料では見つからず、店舗運営Naviはログインが要るので開いていません
- クーポンアドバンスとスーパーDEALの請求の時期。特約に書かれていません
- 広告ごとの効果。売上に対する広告費の割合などは扱っていません
- 読んだのは2026年10月1日更新のPDFです。楽天は広告の機能や条件を変えられると書かれているので(p14 第1条3項など)、申し込む前に最新の版を見てください
まとめ
楽天市場の広告は約款に12種類あり、お金がかかる時点で「クリック」「表示や獲得などの成果」「売れた時」「申し込みの内容」に分かれます。
予算の扱いは5通りで、RPP-EXPとTDA-EXPは予算を超えた分も払う広告です。
費用として数字が書かれているのはCPA広告20%、スーパーDEAL 10%、クラファン広告5%の料率だけで、単価や最低額は約款に載っていません。
まずはRPPを月の上限予算つきで始め、広告ごとに請求書が届く月を控えておくと、払う額と時期を読み違えずに済みます。
RPPの課金と表示の条件、検索結果に出る広告枠の数は楽天のRPP広告とはで詳しく見ています。
スーパーSALEやマラソンで店が持つクーポンとポイントの費用は、楽天のクーポンとポイントの店舗負担で読んでいます。
RMSでやるほかの仕事は、楽天RMSとはの記事で一覧にしました。
よくある質問
参考リンク
- 楽天市場 その他各種規約・ガイドライン等(05_other_guideline.pdf)(2026年10月1日更新、2026-10-04 取得)
- 楽天市場 出店に関する注意事項(2026-10-04 確認)
- RMSサービススクエア 何から始める?出店後の楽天広告(2025年7月1日公開、参加企業の寄稿、2026-10-04 確認)



