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楽天の配送ルール|送料無料ライン3,980円と最強翌日配送・RSLを規約の原文で確認

セントラルオフィス編集部公開日 約14分で読めます

スマートトリミングAIを開発している株式会社セントラルオフィスです。

楽天市場で配送の設定を見直していて、あす楽はどうなったのか、送料無料ラインはいくらなのかを調べている方も多いのではないでしょうか。

楽天グループは2024年3月29日のプレスリリースで、2024年7月から「最強配送」ラベルを付けると予告しました(楽天、東京都の再配達削減等の物流効率化に向けたプロジェクト「東京物流ビズ」に参画)。

その名前も、2024年11月20日には「最強翌日配送」に変わっています(Rakuten最強翌日配送)。

ところが、検索で上に出てくるのは2024年の開始時点のニュースが中心で、今の規約の原文を読んだ記事は見当たりませんでした。

では、2026年10月の時点で、店舗が守る配送のルールはどう書かれているのでしょうか。

そこで私たちは、楽天が公開している規約とガイドラインのPDF 7本、676ページを読み、配送に関わる決まりを拾い直しました。

楽天の店舗が出店から退店までにやる仕事の一覧は、楽天RMSとは|店舗運営でやる11の仕事にまとめました。

結論:配送ルールは送料込みラインから整える

結論から言うと、楽天の配送ルールは、共通の送料込みライン(いわゆる送料無料ライン、税込3,980円)を入れるところから始まります。

送料込みラインの導入が「最強翌日配送」ラベルを取るための店舗基準の1つで、そのラベルが検索順位を決める要素の1つだからです。

あす楽のほうは、今の規約とガイドラインに制度としての定めが見つからず、名前が出てくるのは広告原稿のチェック項目の1か所だけでした。

なので、送料込みラインと出荷の締め切りを先に整え、自社で翌日に出せない商品だけRSLを検討するのがおすすめです。

楽天の配送ルールの3つのつながり。共通の送料込みラインは税込3,980円以上で送料無料、沖縄・離島等あては9,800円。送料込みラインの導入は最強翌日配送ラベルの店舗基準の1つで、ラベルは検索順位を決める要素の1つ。RSLで出荷する商品は店舗基準のうち3つが対象外。あす楽は規約とガイドラインに制度としての定めが見つからず、終了日は未確認
見てほしいのは、送料込みラインがラベルの店舗基準に入っていること

手順

  1. 送料込みラインの対象か確かめる。 店のアカウントを開いた日が2020年7月1日より前か後かで、対象の配送方法が変わります
  2. 最低購入価格と送料の欄を見直す。 最低購入価格を3,981円以上にすることは禁止事項です
  3. 締め切り時間と休業の予定を決める。 午前の注文を翌日に届けられることが、ラベルの商品基準です
  4. 自社で翌日に出せない商品は、RSLの見積りを取る。 RSLから出す商品は、店舗基準のうち3つが対象外になります

コツ

  • 予約や受注生産の服は、例外商品タグを申請する。 タグを付けた商品は、6日以内お届けの比率の計算から外れます
  • 締め切り時間と休業の設定を何度も変えない。 配送品質向上制度の禁止事項に入っています
  • 広告の原稿に「あす楽」「最強配送」と書かない。 広告の審査のチェック項目に入っています

ここからは、送料込みラインの決まりを確かめてから、あす楽の今とラベルの基準、RSLの順に進みます。

共通の送料込みライン

いわゆる送料無料ラインの、楽天の規約での呼び名は「共通の送料込みライン」です。

店舗運営に関するガイドラインのp146には、税込3,980円以上の注文を送料無料にすると書かれています(店舗運営に関するガイドライン(PDF) p145〜153、2023年10月2日 最終改定、2026-10-04 確認)。

金額はクーポンとポイントを使う前の注文価格で数え、沖縄・離島等あての注文は9,800円以上が線です。

共通の送料込みラインで送料無料になる注文。注文の金額は税込3,980円以上(クーポンとポイントを使う前)、沖縄・離島等あては9,800円以上。2020年6月30日までに開いた店は大型宅配便とクール便が対象外、2020年7月1日以降に開いた店は大型宅配便とクール便も対象。禁止事項9つのうち、最低購入価格を3,981円以上にする、送料込みラインの注文から追加の送料を取る、条件つきの送料無料を送料の欄で送料無料と設定する
見てほしいのは、店を開いた日で対象の配送方法が違うこと

ややこしいのは、対象になる配送方法が、店のアカウントを開いた日で分かれることです。

2020年6月30日までに開いた店では、大型宅配便とクール便が線に入りません。

2020年7月1日以降に開いた店では、大型宅配便とクール便も3,980円の線に入ります。

大型宅配便は、1口20kgを超えるか、縦・横・高さの合計が160cmを超える荷物を指します(p147)。

これから開く店は、クール便や大きな荷物でも3,980円以上の注文から送料を取れないので、送料を価格に含めて値付けを考えることになります。

産地直送やメーカー直送のように他の商品と一緒に送れない商品だけは、「単品配送設定」で分けて送料を計算できます。

禁止事項は9つあり、違反すると出店停止などの措置の対象です(p149〜153)。

このうち金額にじかに関わるのは、送料込みラインの注文から追加の送料を取ること、最低購入価格を3,981円以上にすること、条件つきで送料無料になる商品を送料の欄で「送料無料」と設定すること、の3つでした。

決められた方法で適用対象外の申請をした店には、導入前のガイドライン(p143〜144)が使われます。

ただし、申請で外れた店をこのあとのラベルの店舗基準でどう扱うかは、ガイドラインに書かれていませんでした。

2021年3月31日までにアカウントを発行した店にとっては、契約更新でも意味があります。

更新月の前月末の時点で送料込みラインかRSLを入れていれば、1年の流通金額が60万円に届かなくても、更新の基準を満たしたとみなされます(楽天市場憲章・出店規約(PDF) 契約更新規約 第4条と別紙「重要施策一覧」p89〜91)。

送料を店が持つぶん、月の支払いがどこまで増えるかは、出店料やシステム利用料と合わせて見積もる必要があります。

月商ごとの支払いは、楽天市場の出店費用と手数料で計算しています。

あす楽から最強翌日配送へ

「あす楽」で調べている方がまず知りたいのは、今も使えるのかどうかでしょう。

楽天の公式資料に残っている日付を並べると、次の順になりました。

あす楽から最強翌日配送までの公式資料の日付。2024年3月29日にプレスリリースで2024年7月から最強配送ラベルを付けると予告、2024年5月23日に配送品質向上制度のガイドラインを制定、2024年11月20日に最強配送を最強翌日配送に名前を変更、2025年12月25日に同じガイドラインを最終改定、2026年10月4日時点で規約PDF 7本676ページにあす楽は1か所だけ。あす楽の終了日を告げる公式発表は見つからなかった
見てほしいのは、あす楽の終了日だけが公式資料で埋まらないこと

プレスリリースには、2024年7月から、お届け日の表示や日時指定に対応した商品に「最強配送」ラベルを付ける予定だと書かれています。

楽天市場の案内ページによると、そのサービスの名前は2024年11月20日に「Rakuten最強翌日配送」に変わりました。

一方で、あす楽の終了日を告げる楽天の発表は、見つけられませんでした。

出店案内のサイトにはあす楽のページが残っていて、正午までの注文を翌日に届けるサービスだと今も説明しています(2026-10-04 確認)。

そこで、規約の側で語を数えてみました。

規約とガイドラインのPDF 7本、676ページのうち文字として読める部分で、「あす楽」が出てくるのは1か所だけです。

その1か所も、広告の原稿に「あす楽」「最強配送」の表示がないかを確かめる、広告審査のチェック項目でした(その他各種規約・ガイドライン等(PDF) p108)。

同じ数え方で、「最強翌日配送」は19回、古い名前の「最強配送」も4回ありました。

店舗が守る制度として今の規約に書かれているのは、あす楽ではなく、配送品質向上制度と最強翌日配送ラベルのほうです。

配送品質向上制度と最強翌日配送ラベル

配送品質向上制度は、基準を満たした商品に「最強翌日配送」ラベルを表示する制度です(店舗運営に関するガイドライン p232〜248、2024年5月23日 制定、2025年12月25日 最終改定)。

p232には、ラベルが検索順位を決める要素の1つで、ラベルの付いた商品は露出が上がる可能性があると書かれています。

ラベルの条件は店舗基準と商品基準の2つで、片方だけでは足りません。

最強翌日配送ラベルの認定基準。店舗基準は納期遵守率96%以上、6日以内お届け件数比率80%以上、出荷件数100件/月以上、共通の送料込みラインの導入。商品基準は午前の注文で365日いつでも翌日お届けを指定でき、午後の注文で翌々日お届けを指定できること。土日祝は締め切りを最短で午前9時にでき、年末年始と月1回は休業してよい。RSLから出荷する商品は店舗基準の上の3つが対象外で、全国どこあてでもラベルが表示される
見てほしいのは、店舗基準の4つ目が共通の送料込みラインの導入であること

p233の基準の表は画像になっているので、数字は拡大して目で読みました。

店舗基準は、納期遵守率96%以上、6日以内お届け件数比率80%以上、出荷件数が月100件以上、それに共通の送料込みラインの導入です。

商品基準は、午前の注文なら翌日、午後の注文なら翌々日のお届けを、365日いつでも指定できることでした。

土日祝は締め切りを最短で午前9時にでき、年末年始(12月31日〜1月3日)と月1回は休業してよいとされています。

RSLを使わない店で出荷が月100件に届かなければ、商品をどれだけ早く出してもラベルは付きません。

例外商品タグ

予約販売や受注生産のように、性質上この基準を満たせない商品には、例外商品タグが用意されています(p234〜246)。

対象は16種類で、発売日が先の新商品の予約、受注生産、海外直送、母の日などのシーズナルイベントの予約期間などが入っています。

タグを付けた商品は、6日以内お届け件数比率の計算から外れ、検索順位でも不利にならないよう扱われます(p234)。

ただし、タグは商品ごとに審査を通したものしか使えません。

禁止事項と違反点数

ラベルの制度にも、次のような禁止事項があります(p246〜247)。

  • 発送日やお届け日を偽ること
  • 休業の設定や通常注文締め切り時間を何度も変えること
  • 店が自分で「最強翌日配送」に似たラベルや文言を使うこと
  • 審査を通っていない商品に例外商品タグを付けること

例外商品タグの禁止事項に違反した場合について、p247の本文は違反点数35点の項目にあたるとしています。

ところが、2026年9月30日に改定された安心・安全なショッピング環境のガイドラインの表では、同じ「Ⅱ-(3)-11 不適切な商品属性、非製品属性タグ、製品コード登録」が20点でした(安心・安全なショッピング環境のガイドライン(PDF) p43)。

p247を含む店舗運営に関するガイドラインは2026年9月14日の更新で、この表が改定される前の点数が残っています。

今の点数は、改定後の表にある20点です。

2026年3月より後の改定で35点から20点に下がった項目は、楽天の違反点数と強制退店にまとめています。

置き配と楽天あんしんショッピング

ラベルを取ったあと、店に跳ね返ってくるのが遅れたときの補償です。

最強翌日配送の案内ページによると、ラベルの付いた商品だけの注文が指定日に届かなかった場合、買った人は遅延補償(5%ポイントバック)を申請できます。

補償は楽天が判断して先に行いますが、店が発送したことや遅れていないことを証明できない場合などは、楽天から店へ請求されます(安心・安全なショッピング環境のガイドライン p67〜68)。

問い合わせに3営業日以内(長期休暇を除く)に答えることも求められていて、答えがないことが補償の申請条件の1つになっています。

置き配は、店が配送会社ごとに楽天へ申し込んで使う仕組みです(店舗運営に関するガイドライン p248〜252、置き配利用規約は2025年11月12日 制定、2026年3月2日 改定)。

置いた荷物がなくなったり傷んだりしたときは、店と配送会社などの当事者どうしの契約で解決する、というのが利用規約の定めです。

置き配を表示しないジャンルの一覧もあり、ジャンルの登録がガイドラインに反していると、違反点数20点の「不適切な商品ジャンル登録」にあたる場合があります。

RSL(楽天スーパーロジスティクス)

ここまでの基準を自社の出荷で満たせないときに、規約が名前を挙げている手段がRSLです。

RSLから出荷する商品は、店舗基準のうち納期遵守率、6日以内お届け件数比率、出荷件数の3つが対象外になり、全国どこあてでもラベルが表示されます(店舗運営に関するガイドライン p234)。

その条件は「RSL お届け日時表示サービス」に登録していることで、送料込みラインの導入はRSLを使っても店舗基準に残ります。

RSLで公開されている数字。公式ページの料金の例は、10日間保管した水筒を60サイズで出荷して、在庫保管料6円、出荷作業料84円、資材料28円、配送料422円、合計540円(税抜)。料金表そのものは公開されていない。配送料は沖縄県あての一部を除き全国一律、翌日配達は15時29分までの連絡で対応、出荷は365日、3辺合計260cm超・50kg超は扱えない
見てほしいのは、公開されている料金が例の1つだけであること

RSLの公式ページで公開されている料金は、10日間保管した水筒を60サイズで出す例の、合計540円(税抜)だけでした(RSL サービス紹介、2026-10-04 確認)。

540円のうち422円、8割近くが配送料です。

送料込みラインで送料を店が持つ注文では、この配送料の部分がそのまま店の負担です。

料金表そのものは公開されておらず、楽天市場の店舗は店舗運営Naviか担当ECCに問い合わせるか、見積り依頼を出して料金を聞きます。

よくある質問には、沖縄県あての一部の商品を除いて配送料は全国一律で、楽天以外のサイトの注文は別料金、3辺合計260cm超か50kg超の荷物は扱えないとあります。

翌日配達は15時29分までの連絡で対応し、出荷は365日です(楽天スーパーロジスティクス。翌日配達のエリアは拠点によって違います)。

色とサイズで品番が増える服の店ほど、保管と出荷作業の単価が合計を左右しますが、その単価は見積りを取らないと分かりません。

店舗がやること一覧

ここまでの決まりを、店舗の作業に直して並べました。

配送まわりで店舗がやること8つ。送料込みラインの対象か確かめる、最低購入価格と送料の欄を見直す、通常注文締め切り時間と休業を決める、最短お届け可能日表示機能を設定する、予約・受注生産の商品は例外商品タグを申請する、翌日に出せないならRSLの見積りを取る、置き配は配送会社ごとに申し込む、問い合わせに3営業日以内に答える
見てほしいのは、左の4つが設定の見直しで済み、右の4つが商品と出荷の手段を選ぶ作業であること

順番は、送料込みラインの確認から始めるのが無駄がありません。

ラベルの店舗基準に入っているので、ここが欠けるとほかの設定を整えてもラベルが付かないからです。

この記事で分からないこと

  • あす楽の終了日。 楽天の公式の発表が見つからず、未確認です
  • RSLの料金表。 公開されているのは例の540円だけです
  • 送料込みラインの適用対象外を申請した店のラベルの扱い。 ガイドラインに書かれていません
  • ラベルが検索順位をどれだけ動かすか。 「要素の1つ」以上のことは書かれていません
  • 規約PDFの画像の部分。 語を数えたのは文字として読める部分だけで、表の画像の中は数に入っていません

まとめ

楽天の配送ルールは、共通の送料込みライン、配送品質向上制度、RSLの3つが1本につながっています。

送料込みラインは税込3,980円(沖縄・離島等あては9,800円)で、最強翌日配送ラベルの店舗基準の1つです。

あす楽は、今の規約とガイドラインに制度としての定めが見つからず、名前が出るのは広告原稿のチェック項目の1か所だけでした。

自社の出荷が月100件に届かないか、翌日に出せない商品が多いなら、RSLの見積りを取って比べるのが現実的です。

ほかの段階の仕事と公式資料の場所は、楽天RMSとは|店舗運営でやる11の仕事からたどれます。

よくある質問

参考リンク

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