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ささげ代行17社の料金と任せられる範囲|同じ30型の発注で計算した結果

公開日

スマートトリミングAIを開発している株式会社セントラルオフィスです。

新作が出るたびに撮影・採寸・原稿を社内で回していて、そろそろ外に頼もうかと考えている方も多いのではないでしょうか。

代行会社のささげ屋のように、料金の考え方を事例つきで公開している会社もあります。

ただ、各社の料金ページを開くと「1カット500円〜」「1型4,500円」「1点165円」のように単位も中身もばらばらで、並べただけではどこが安いのか分かりません。

じゃあ、同じ発注を各社に出したら、いくらになるのでしょうか。

そこで、ささげの代行を公式ページで案内している17社の対応範囲を数え、料金表を公開している6社には同じ「新作30型」の発注を当てはめて計算してみました。

外注先を探す前に、見積で何を聞けばよいかを知りたい方は参考にしてください。

結論:見積は1型の中身を決めてから取る

結論から言うと、公開されている料金だけで安い会社を選ぶことはできません。

同じ物撮り30型を当てはめると1型あたり495円から5,000円まで開いたものの、安い会社ほど料金に入っていない作業が多かったからです。

同じ物撮り30型を6社の公開料金で計算した1型あたりの額。RECORE 495円、ごえん1,200円、SASAGE.tokyo 1,500円、SASAGE.BPO 2,050円、おまかせWEB 3,840円、ダブルス・パートナーズ5,000円。安い3社には本体の利用料・原稿・採寸の料金が無い
見てほしいのは、料金の無い部分を示す点線の枠が安い3社に集まっていること

なので、1型に何をそろえるかを先に決め、その条件で2〜3社に見積を取って比べるのがおすすめです。

ささげ代行の見積の取り方4ステップ。1型の中身を決める、2〜3社に絞る、同じ条件で見積、穴を埋めて比べる
見てほしいのは、会社を比べるのが最後の手順で、その前に条件をそろえていること

手順は次の4つに分けました。

  1. 1型の中身を決める:カット数と撮り方、切り抜きの有無、採寸の箇所、原稿の字数
  2. 2〜3社に絞る:頼みたい作業が公式ページに書かれているか、最低点数や契約の条件が合うか
  3. 同じ条件で見積を取る:30型など、自社が実際に出す量で頼む
  4. 穴を埋めて比べる:送料・最低金額・モデル撮影の費用を足してから総額を並べる

料金表の「〜」は、下限として読んでおきましょう。

今回計算した6社のうち、送料の金額まで公開している会社は1社もありませんでした。

ささげ代行で任せられる範囲

まずは、どの会社に何を頼めるのかを見ていきましょう。

撮影・採寸・原稿の3つを請けるのは共通でも、モデル撮影や商品登録、倉庫での保管・出荷まで頼めるかは会社ごとに違います。

そこで17社の公式ページを開き、6つの項目が書かれているかを数えました。

ささげ代行17社の公式ページに、モデル撮影・採寸・原稿・商品登録・保管と出荷・料金表の記載があるかを示した対応表
見てほしいのは、保管・出荷の列が埋まっている会社は多いのに、料金表の列は上の6社だけなこと

保管・出荷まで同じ会社に頼めると書いてあったのは、17社中13社です。

物流倉庫の中にスタジオを置いている会社が多く、商品を倉庫に入れたまま撮影から出荷まで進める形がよく見られました。

その一方で、1型あたりの料金表を公開しているのは6社だけです。

残りの11社は、問い合わせてから見積を出す形でした。

なお、表の「-」は公式ページに記載が見つからなかったという意味で、頼めないと決まったわけではありません。

気になる会社があれば、問い合わせて確かめてください。

17社の拠点と料金の出し方は次のとおりです。

会社 / サービス拠点(公式ページの記載)料金の出し方
ささげ屋東京都品川区。スタジオは東京圏・大阪・静岡見積(事例の型単価を公開)
fleston(おまかせWEB商品撮影)東京都江東区料金表あり(おまかせWEB)
SASAGE.tokyo(株式会社LUCY)東京料金表あり(1カット単位)
SASAGE.BPO(グラムス)大阪府堺市。拠点は東京・大阪・福岡・和歌山料金表あり(1商品単位)
ごえん岩手県北上市料金表あり
RECORE記載なし料金表あり(1点単位)
ダブルス・パートナーズ東京のオフィス内スタジオ料金表あり(1型単位)
AMS東京都江東区のスタジオ、岐阜県土岐市の物流倉庫公開なし
ダイアモンドヘッド本社は東京都港区。スタジオは東京・千葉など確認できず
アッカ・インターナショナル首都圏3か所の物流拠点内公開なし
SBSロジコム物流拠点内公開なし
マーケティングパートナー東京都新宿区。SBSグループの倉庫内にスタジオ公開なし
トランスコスモス東京都渋谷区公開なし
トミーズコーポレーション大阪府泉大津市(倉庫併設のスタジオ)公開なし
ユナイテッド・イースト千葉県柏市(物流倉庫内のスタジオ)公開なし
アートトレーディング埼玉県所沢市のフルフィルメントセンター確認できず
ルビー・グループ東京都渋谷区(倉庫にスタジオを併設)公開なし

同じ30型で計算した結果

ここからは、料金表を公開している6社に同じ発注を当てはめた結果です。

発注の中身は、新作30型・1型1色の物撮りにしました。

項目発注した内容
撮影平置きかトルソーで正面・背面・ディテールの3カット、白背景に切り抜き
採寸1型ずつ
原稿1型ずつ商品説明文
送料どの会社も金額を公開していないため除外

金額は税抜にそろえ、税込で書かれた料金は1.1で割っています。

「〜」がついた料金は、その下限で計算しました。

公開料金で決まらない部分は推測で埋めず、総額から外したうえで、何を外したかを右の列に書いています。

会社30型の総額1型あたり総額に入っていないもの
RECORE14,850円495円RECOREの在庫管理システムの利用料、送料
ごえん36,000円1,200円原稿(単価の記載なし)、切り抜きが入るか、送料
SASAGE.tokyo45,000円1,500円採寸と原稿(料金の記載なし)、切り抜きが入るか、送料
SASAGE.BPO(スポット)61,500円2,050円何カット撮るか、切り抜きが入るか、送料
おまかせWEB115,200円3,840円数量割引(割引後の価格は非公開)、送料
ダブルス・パートナーズ150,000円5,000円年間契約の最低利用料金、加工に切り抜きが入るか、送料

いちばん安いRECOREといちばん高いダブルス・パートナーズでは、約10倍の差が開きました。

ただ、この差をそのまま値段の差と読むことはできません。

安い会社は頼める条件が違った

RECOREの495円は、RECOREの在庫管理システムを使っている店だけが頼める料金でした。

FAQに「RECOREと連動したサービス」とあり、ささげの代行だけを切り出して頼むことはできないためです。

ごえんとSASAGE.tokyoは、料金表に原稿の単価が載っていないので、その分が総額に入っていません。

SASAGE.tokyoはカット単位の料金で、採寸の料金も見当たりませんでした。

SASAGE.BPOは、月50点以上・年間契約のプランなら1型あたり1,010円まで下がります。

とはいえ、新作30型を1回だけ頼む形には当てはまらないので、計算には年間契約のいらないスポットの料金を使いました。

高い会社は料金に入る作業が広かった

ダブルス・パートナーズの5,000円は、撮影・加工・採寸・キャプションをまとめたセット料金に、管理費を足した額です。

画像の加工は、各色の画像と詳細画像を合わせて10枚程度までセットに入っています。

おまかせWEBは3カットの選択肢がないため、4カットのプランで計算しました。

こちらはスチームアイロンと開封・梱包返却まで料金に入っていて、1回に頼む点数に応じた数量割引もあります。

割引後の価格は公開されていないので、実際の請求はこの計算より下がるかもしれません。

モデル着用を足すと総額が決まらない

次に、同じ30型にモデル着用を1型3カット足した場合も計算しようとしたところ、6社とも総額を出せませんでした。

物撮り30型にモデル着用を足したときの1型あたりの額。おまかせWEBは848〜3,182円、ダブルス・パートナーズは4,447円が加わる。ほかの4社はモデル撮影の料金が書かれていない
見てほしいのは、モデル撮影の分を足せたのが2社だけで、それも幅のある額だったこと

モデル撮影の料金表があったのは、おまかせWEBとダブルス・パートナーズの2社だけです。

おまかせWEBは時間制で、顔を写さないモデル撮影が1時間25,455円から8時間95,455円(税抜)でした。

30型・90カットを何時間で撮り終えるかは書かれていないため、30型で割ると1型あたり848円から3,182円の幅が出ます。

ダブルス・パートナーズは、モデル撮影の代行費・スタジオ利用料・諸雑費に管理費を加えて1日133,400円です。

1日で撮り切れたとしても1型あたり4,447円が加わり、しかもモデルは店の側で手配しなければなりません。

SASAGE.tokyoは物撮りとモデル着用の6カットすべてに1カット500円を当てると1型3,000円になるものの、モデル代が別にかかるかは書かれていません。

残る3社には、モデル撮影の料金そのものが見当たりませんでした。

参考までに、ささげ屋の公開事例では、モデル撮影を含むスポット依頼が1型8,000円〜です。

モデル着用が要る店ほど、公開料金で比べられる部分は小さくなると考えておいたほうがよさそうです。

見積で伝えて聞く8項目

ここまでの計算で総額から外した項目を並べ直すと、見積のときに聞くべきことがそのまま残ります。

見積を頼むときに伝えて聞く8項目。カット数と撮り方、切り抜きの有無、採寸の箇所、原稿の字数、商品登録まで頼むか、最低金額と契約、送料と返送の日数、モデル撮影の費用
見てほしいのは、8項目とも6社の公開料金ではそろわなかったこと

左の列の4項目と商品登録の有無は、こちらから伝える条件です。

1型の中身を書いて送れば、各社が同じ条件で見積を返してくれるので、比べるときに中身の違いを読み解く手間がなくなります。

残りの3項目は、会社に聞いて確かめる費用です。

ダブルス・パートナーズは年間契約で最低利用料金を設ける場合があると書いていて、ささげ屋が受けるのは1回10万円程度の依頼からです。

ごえんは単発の依頼を30点以上から受けているので、30型はちょうどその下限にあたります。

送料については、おまかせWEBが往路は客の負担・返送は着払いと明記している一方、ほかの会社は書いていませんでした。

保管・出荷まで頼む場合は、撮影後に商品を返送してもらうのか、そのまま倉庫に置くのかも聞いておくと、送料の見当がつきます。

社内で回す場合と比べる

外に頼むかどうかは、社内で1型にかかっている時間と比べると決めやすくなります。

1型の料金を時給で割れば、自社で何分以内に終わっていれば外注より安いかの目安が出るからです。

6社の1型あたりの料金を時給1,280円と1,700円で割った分数。RECOREは23分と17分、ダブルス・パートナーズは234分と176分。代行会社の目安の約29分の線を引いてある
見てほしいのは、約29分の線より短いのがRECOREだけだったこと

時給は、求人ボックスに出ていたささげ業務のアルバイト求人から、1,280円と1,700円の2つを使いました。

たとえばおまかせWEBの3,840円は、時給1,280円なら180分、1,700円でも136分の人件費にあたります。

では、社内でどれくらいの速さで回せていれば十分なのでしょうか。

手がかりになるのが、ささげ屋のコストのページにある目安です。

毎月1,000SKU以上を撮るなら3名以上の専任者が要り、その規模なら社内にスタジオを開くほうが効率的だと書かれていました。

3名が1日8時間・月20日働いて1,000SKUを回すとすると、1SKUあたり約29分です。

社内でもこの速さで回せているなら、人件費だけを見ればRECORE以外の5社より社内のほうが安い計算になります。

ただ、ここに入っているのは人件費だけで、撮影の機材や場所、人を育てる時間は含めていません。

ささげ屋の事例では300型が1,000SKUにあたり、SKUにはサイズ違いや2色目以降の1カットだけの撮影も含まれます。

そのため、1型を一から仕上げる時間はこれより長くなるはずです。

自社の1型に実際に何分かかっているかを一度測ってから、この図に当てはめてみてください。

依頼の流れと準備するもの

流れを公式ページに書いていた会社では、おおむね「問い合わせ→見積→商品を送る→撮影→納品と返送」の順でした。

おまかせWEBはオンラインで完結する形で、プランを選んで注文し、商品を送って指示書を書くと、着いた順に撮影と加工が進みます。

納期を数字で書いていたのは、次の4社だけです。

会社納期商品の返送
SASAGE.tokyo最短3営業日〜記載なし
ダブルス・パートナーズ商品が着いてから5営業日が目安ささげの完了後3営業日が目安
ささげ屋撮影日から5営業日以内(毎月依頼の事例)記載なし
RECORE記載なしささげの完了後 約1週間

商品を送る前に用意したいのは、見積のときに伝えた条件を1型ずつ書いた指示書です。

どの色を何カット撮るか、どこを測るか、原稿に入れたい素材や特徴は何かが書いてあれば、撮り直しや問い合わせの往復が少なくて済みます。

初めて頼む会社なら、少ない点数で試せるかどうかも聞いてみてください。

SASAGE.BPOは5商品までの無料トライアルを用意している一方、ダブルス・パートナーズのFAQには、トライアルは実施していないとありました。

一部だけ頼むときとリユース向けの会社

撮影だけ、採寸だけのように、一部の工程だけを外に出したい店もあるでしょう。

その場合は、料金をカット単位や作業単位で出している会社のほうが話が早いはずです。

SASAGE.tokyoは撮影を1カット単位で、おまかせWEBは採寸や原稿を1点ずつの料金で出しています。

ユナイテッド・イーストも、撮影から商品登録まで一貫して請けつつ、一部の業務だけの依頼にも応じると書いていました。

反対に、ダブルス・パートナーズは10型から、ごえんは単発なら30点からと、最低の点数を決めている会社もありました。

もう一つ見ておきたいのは、新品向けかリユース向けかの違いです。

SASAGE.BPOは「リユースECに特化」と名乗っていて、ごえんもブランド古着やバッグ・時計の実績を挙げています。

RECOREも、中古の買取業者向けの機能を持つ在庫管理システムと連動したサービスです。

一方で、ダブルス・パートナーズの対象には古着と貴金属が入っていません。

1点ずつ状態の違う古着と、色とサイズを展開する新品とでは採寸や原稿の中身が変わるので、自社の商品に近い実績があるかも確かめておくと安心です。

まとめ

ささげの代行を公式ページで案内している17社を数え、料金表を公開している6社には同じ30型の発注を当てはめました。

  • 物撮り30型の1型あたりは495円〜5,000円だったが、安い会社ほど料金に入っていない作業が多かった
  • モデル着用を足すと、6社とも公開料金だけでは総額を出せなかった
  • 保管・出荷まで書かれているのは17社中13社で、料金表を公開しているのは6社だけ
  • 見積の前に、カット数・切り抜き・採寸の箇所・原稿の字数を決めて伝えると、同じ条件で比べられる

外に頼むかを決める前に、まず自社の1型の中身と、社内でかかっている時間を書き出してみてください。

そのうえで2〜3社に同じ条件で見積を頼めば、公開料金では見えなかった差がはっきりしてきます。

ささげ業務そのものの中身は、ささげ業務とはの記事でデニム1型の見本を使って解説しているので、あわせて読んでみてください。

よくある質問

参考情報源

各社の公式ページはいずれも2026-10-01に取得しました。

#ささげ代行#ささげ業務#外注#商品撮影#アパレルEC