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TikTok Shop アパレル出店の手数料を試算|5,000円の服の手取りを楽天・Amazon・Shopify・BASEと比較

公開日更新日

スマートトリミングAIを開発している株式会社セントラルオフィスです。

税込5,000円のTシャツを月100枚売る条件で1枚あたりの手取りを試算すると、TikTok Shopは4,400円で、楽天市場の4,101円、Amazonの4,352円を上回りました。

ただし、クリエイターに成果報酬15%を払って売れた1枚は3,650円になり、楽天のアフィリエイト経由で売れた1枚(3,815円)を下回ります。

TikTok Shopのファッションの販売手数料は12%です。

他のモールより高いのか安いのかは、月額費用や決済手数料の有無、ポイントの負担まで並べないと比べられません。

本記事では、各社の公式ページに載っている料率だけを使って、同じ服を5つの売り場で売ったときの手取りを計算するスクリプトを作り、価格帯と月の販売枚数を変えて比べました。

検証の結論

税込5,000円のTシャツを月100枚売ったときの1枚あたりの手取り。TikTok Shop 4,400円、楽天市場 4,101円、Amazon 4,352円、Shopify 4,786円、BASE 4,689円
見てほしいのは、右端の手数料の割合。TikTok Shopは売れた枚数に関係なく12%で一定です
  • 月100枚の条件では、TikTok Shop(12.0%)は楽天市場(18.0%)とAmazon(13.0%)より手数料が低くなりました。月額費用がかからないぶん、売れる枚数が少ないほど差が開きます
  • 楽天市場がTikTok Shopより安くなるのは、月の売上が約200万円を超えてからでした。2,000円・5,000円・10,000円のどの価格帯でも、境目はほぼ同じです
  • クリエイターに成果報酬を払うと、その分がそのまま手数料に上乗せされます。成果報酬を約6%までに抑えると楽天の通常の注文と、約12%までなら楽天のアフィリエイト経由の注文と同じくらいの手取りになります
  • 自社EC(Shopify・BASE)は手数料が4〜6%台で最も低い一方、集客の費用はこの試算に入っていません

TikTok Shopの出店条件と費用

試算の前に、TikTok Shop(日本)の出店条件と費用のうち、公式資料で確認できたものを整理します。

出店の条件

出店はTikTok Shop セラーセンターから申し込みます。

セラーアカデミー「Seller Registration」(2026年5月26日更新)の記載は次のとおりです。

項目個人セラーコーポレートセラー
対象国税庁に登録していない人(個人事業主を含む)国税庁に登録済みの事業者
ショップ数個人IDごとに1つ登録1件につき最大5つ
事業の証明不要登記事項証明書 または 印鑑証明書
本人・住所の証明身分証明書と住所証明書代表者の身分証明書と住所証明書
審査期間通常1〜5日通常1〜5日

販売手数料

販売手数料は、セラーアカデミー「TikTok Shopの販売手数料」(2026年8月31日更新)にカテゴリ別の料率が載っています。

カテゴリ販売手数料率
レディース・メンズ・キッズのファッション、インナー12%
ファッション小物、バッグ・スーツケース12%
シューズ10%
アクセサリー・ジュエリー10%

手数料は、送料と税を含むお客様の支払額に、TikTok Shop側が出した割引の額を足した金額にかかります。

キャンセルや返品で返金した注文は、手数料も返金されます。

TikTok Shop販売者利用規約(2026年5月7日更新)の第11条は、出店者が払う利用料金を、注文ごとにお客様の支払額の一定割合(コミッション率)と定め、この料金に消費税が含まれるとしています。

新規セラーは45日間7%

Seller Registrationによると、セラーセンターのミッション(3つの商品を出品する)を完了して報酬を受け取った新規セラーは、最初の注文から24時間以内に手数料率が7%になり、45日間続きます。

公式資料で確認できなかったこと

「初期費用・月額費用は0円」「決済手数料は販売手数料に含まれる」という説明は、支援会社の記事に多く見られます。

ただ、今回読んだ公式資料には、そのとおりの文言は見つかりませんでした。

確認できたのは、利用規約と手数料のページに、販売手数料のほかに出店者が払う費用が書かれていないことです。

本記事の試算も、TikTok Shopの費用は販売手数料だけとして計算しています。

アパレルで確認しておく出品のルール

服を売るときに関わる公式のルールは、主に次の4つです。

  • ブランド品は認定が要る:「ブランド認定の申請方法」(2026年8月6日更新)では、出品時にブランドがグレーアウトしている場合は認定が必要です。商標権者なら商標登録証、それ以外は商標権者が署名した販売許可書(再販なら2段階分)を出し、審査は最大7営業日ほどかかります
  • 古着は事前の承認と古物商許可が要る:「制限付き商品」(2026年9月11日更新)は、中古のレディース・メンズファッション、中古のフットウェアやファッション小物の出品に事前承認を求めています。公安委員会が発行した有効な古物商許可証が要り、衣類は正面・背面・クローズアップ・ブランドロゴの4枚の写真を出します
  • 偽造品と権利侵害は禁止:利用規約の第18.1.4.2条が、偽造品や第三者の知的財産権を侵害する商品の提供を禁じています
  • 高評価のレビューを頼んではいけない:同じく第18.1.7.4条が、第三者に肯定的なレビューを依頼することを禁じています。クリエイターへの依頼文に「高評価を書いて」と入れるのは避けてください

商品画像の規定はTikTok Shop 商品画像規定ガイドで扱っています。

検証の条件

同じ服を5つの売り場で売ったときに、1枚あたりいくら手元に残るかを計算しました。

計算はPythonのスクリプトで行い、料率はすべて2026年9月27日に各社の公式ページで確認したものです。

  • 比べる売り場:TikTok Shop、楽天市場、Amazon、Shopify、BASE
  • 商品:税込2,000円・5,000円・10,000円の服(アパレルのカテゴリ)
  • 月の販売枚数:10枚から4,000枚まで。月額費用は、その月に売れた枚数で割って1枚に配分します
  • 比較から外したもの:送料、原価、梱包、広告費、初期費用。価格は送料込み(送料無料)とし、送料はどこで売っても同じ額を出店者が負担するものとしました

売り場ごとの条件は次のとおりです。

月額費用は、年払いのプランがあるものは年払いの月あたりの額を使いました。

売り場プラン1枚ごとにかかる費用月額費用税の扱い
TikTok Shop通常販売手数料12%なし税込(規約第11条)
楽天市場がんばれ!プラン(月の売上が大きい場合はスタンダードプラン)システム利用料、楽天ペイ利用料、ポイント1倍、0.1%のシステム利用料25,000円(スタンダード65,000円)税別の表記に10%を加算
Amazon大口出品(枚数が少ない場合は小口出品)服&ファッション小物の販売手数料4,900円(小口は1点100円)税抜の表記に10%を加算
ShopifyBasic・Shopifyペイメントの国内カードカード手数料3.55%3,650円表記のまま(税の記載なし)
BASEスタンダード(月の売上が大きい場合はグロース)決済手数料3.6%+40円、サービス利用料3%(グロースは2.9%のみ)0円(グロース16,580円)表記のまま(税の記載なし)

楽天市場のシステム利用料は、パソコン経由とモバイル経由で料率が違います。

売上の20.5%がパソコン、79.5%がモバイル、95%が楽天会員の購入という配分は、楽天市場の出店プランのページにある料金シミュレーションの前提をそのまま使いました。

Amazonの服&ファッション小物は、1点3,000円までの部分に12.4%、3,000円を超える部分に8.4%がかかります(Amazon出品サービスの料金ページ)。

配送はFBAを使わない自社発送としています。

ZOZOTOWNは比較に入れていません。

ZOZOのビジネスモデルのページは受託販売の手数料が売上になると説明していますが、料率は書かれておらず、出店者が使える公開の料率表も見つかりませんでした。

検証結果の一覧

価格帯と月の販売枚数ごとに、売上に占める手数料の割合をまとめました。

各セルは、月額費用を枚数で割って足した後の割合です。

価格(税込)月の枚数TikTok Shop楽天市場AmazonShopifyBASE
2,000円10枚12.0%150.0%14.7%21.8%8.6%
2,000円50枚12.0%40.0%14.6%7.2%8.6%
2,000円100枚12.0%26.2%11.9%5.4%8.6%
5,000円10枚12.0%67.5%14.1%10.8%7.4%
5,000円50枚12.0%23.5%14.0%5.0%7.4%
5,000円100枚12.0%18.0%13.0%4.3%6.2%
10,000円10枚12.0%39.9%11.7%7.2%7.0%
10,000円50枚12.0%17.9%11.6%4.3%6.2%
10,000円100枚12.0%14.6%11.1%3.9%4.6%

5,000円×月100枚の内訳は次のとおりです。

売り場1枚ごとの費用月額費用の配分合計手取り
TikTok Shop600円0円600円(12.0%)4,400円
楽天市場624円275円899円(18.0%)4,101円
Amazon594円54円648円(13.0%)4,352円
Shopify178円37円214円(4.3%)4,786円
BASE(グロース)145円166円311円(6.2%)4,689円

楽天市場の1枚ごとの費用624円は、システム利用料(約6.9%)345円、楽天ペイ利用料(3.5%)175円、ポイント43円、0.1%のシステム利用料5円の合計に、消費税を足した額です。

結果1 月に売る枚数で順位が入れ替わる

5,000円の服で、月の販売枚数を10枚から4,000枚まで変えました。

月の販売枚数ごとの手数料の割合。TikTok Shopは12%で一定、楽天市場は月10枚で67%から4,000枚で8.2%まで下がり、月400枚前後でTikTok Shopと交差する
見てほしいのは、赤の楽天市場とピンクのTikTok Shopが交わる月400枚(売上200万円)のあたり

TikTok Shopだけが、枚数によらず12%で横ばいでした。

月額費用がないので、月10枚でも4,000枚でも割合は変わりません。

楽天市場は月額25,000円(税込27,500円)の出店料が効いて、月10枚では手数料が売上の67%になります。

枚数が増えるほど割合が下がり、5,000円の服では412枚(売上206万円)でTikTok Shopの12%を下回りました。

このときはスタンダードプランの方が安くなっています。

境目は価格帯を変えてもほぼ同じで、2,000円の服は1,030枚(206万円)、10,000円の服は200枚(200万円)でした。

楽天のスタンダードプランの料率が下がるのが月の売上100万円を超えてからで、そこに月額費用の配分が小さくなる効果が重なるためです。

Shopify と BASE は手数料が最も低く、BASEは5,000円の服なら月74枚から、月額16,580円のグロースプランの方が安くなりました。

結果2 価格帯で変わるのはAmazon

Amazonの服&ファッション小物は、3,000円を境に料率が下がるしくみです。

そのため、価格帯によってTikTok Shopとの差が変わりました。

  • 2,000円の服:販売手数料は8.4%(税込9.2%)。大口出品の月額費用を足しても、月98枚からTikTok Shopより低くなります
  • 5,000円の服:3,000円までの部分に12.4%、残りに8.4%で、税込11.9%。TikTok Shopとほぼ同じで、大口出品の月額費用を足してTikTok Shopを下回るのは月899枚からです
  • 10,000円の服:税込10.6%で、小口出品の1点100円を足しても、1枚目からTikTok Shopより低くなります

楽天市場も価格で料率が変わる部分(楽天ペイ利用料の平均単価の段階)がありますが、差は0.1ポイント程度でした。

価格帯で判断が変わるのは、TikTok ShopとAmazonを比べるときです。

結果3 クリエイター経由で売ると手取りが逆転する

TikTok Shopでは、クリエイターに商品を紹介してもらうアフィリエイトが売上の中心になります。

Bytedanceの1周年の発表(2026年7月28日)によると、流通総額の70%以上がコンテンツを起点とした購入で、そのうち約60%がLIVE配信経由でした。

流通総額の大きいセラーでは、動画経由の流通総額の90%以上がアフィリエイト経由です。

成果報酬率はセラーが商品ごとに決めます。

セラーアカデミー「LIVE販売の準備と商品の選択方法」(2026年5月31日更新)は、通常5〜25%に設定されているとしています。

この範囲で成果報酬を上乗せして、楽天のアフィリエイト経由の注文と比べました。

紹介してもらって売れた1枚の手取り。TikTok Shopは成果報酬5%で4,150円、15%で3,650円、25%で3,150円。楽天市場は通常の注文4,101円、アフィリエイト経由3,815円
見てほしいのは、下の2本の楽天市場とTikTok Shopの成果報酬10〜15%の行

成果報酬15%で、手取りは3,650円まで下がりました。

楽天のアフィリエイト経由の3,815円より165円少なくなります。

楽天のアフィリエイトは、ファッションの料率が4%で、楽天へのシステム利用料(成果報酬の30%)と消費税を足しても売上の5.7%です。

TikTok Shopの成果報酬は5%からが目安なので、紹介経由の1枚では楽天より手取りが少なくなりやすい計算です。

新規セラーの45日間(7%)は、手数料の差がそのまま手取りに出ます。

5,000円の服なら1枚4,650円で、通常より250円多く残ります。

検証から分かったこと

  1. 月の売上が200万円に届くまでは、TikTok Shopの12%は楽天市場より安い。月額費用がないので、まず数十枚から試すときの負担が小さくなります
  2. Amazonとの差は価格帯しだい。3,000円を超える服ではAmazonの料率が下がり、10,000円の服ではAmazonの方が安くなりました
  3. TikTok Shopで利益を左右するのは、販売手数料より成果報酬。成果報酬を約6%までに抑えると楽天の通常の注文と、約12%までなら楽天のアフィリエイト経由と同じくらいの手取りになります
  4. 自社ECは手数料が最も低い一方、この試算には集客の費用が入っていません。TikTok Shopの12%は、動画やLIVEで見つけてもらえる売り場の利用料として見るのが実態に近いと考えています

アパレルでTikTok Shopに出すなら、先に成果報酬を払っても利益が残る商品と報酬率を決めてからクリエイターを募るのが現実的です。

自分の商品で計算する手順

自社の価格と枚数で計算するときは、次の順に数字を置くと、同じ条件で比べられます。

  1. 税込の売価と、月に売れる見込みの枚数を決める
  2. TikTok Shopは「売価×12%」。紹介経由の注文は、決めた成果報酬率を足す
  3. 楽天市場は、出店プランのシステム利用料(パソコン・モバイル別)、楽天ペイ利用料、ポイント1%、0.1%を足して消費税をかけ、月額出店料を枚数で割って足す
  4. Amazonは、3,000円までの部分×12.4%と3,000円を超える部分×8.4%を足して消費税をかけ、大口出品の月額4,900円(税抜)を枚数で割って足す
  5. 送料・原価・広告費はどこも同じとして外し、売価から手数料を引いた額を並べる

料率は改定されることがあります。

計算の前に、参考リンクの公式ページで最新の数字を確認してください。

まとめ

税込5,000円のTシャツを月100枚売る条件では、TikTok Shopの手取りは4,400円で、楽天市場(4,101円)とAmazon(4,352円)を上回りました。

月額費用がないので、月の売上が約200万円に届くまでは楽天市場より手数料が低い計算です。

一方で、TikTok Shopの売上の多くはクリエイターの紹介から生まれます。

成果報酬15%で売れた1枚は3,650円で、楽天のアフィリエイト経由より少なくなります。

出店の前に、どの商品にどれだけの報酬を払えるかを決めておくことが、アパレルでは最初の仕事です。

よくある質問

参考リンク

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