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楽天のクーポンとポイントの店舗負担|スーパーSALE・マラソンの費用を規約で読み検索結果450件を数えた

セントラルオフィス編集部公開日 約12分で読めます

スマートトリミングAIを開発している株式会社セントラルオフィスです。

楽天スーパーSALEやお買い物マラソンの前になると、クーポンを出すかポイントを上げるかで迷う店も多いと思います。

買う人から見ればどちらも「お得」ですが、店が払うお金のかかり方は同じではありません。

ところが、店の側の負担を説明している記事の多くは、どの規約の何条に書いてあるかを示していませんでした。

そこで私たちは、楽天が公開している出店者向けの規約とガイドラインのPDFを原文で読み、クーポンとポイントの費用を条文とページ付きで整理しました。

あわせて、お買い物マラソンが始まった直後の2026年10月4日の夜に、アパレルの10語で楽天の検索結果450件を数えています。

楽天の店舗が出店から退店までにやる仕事は、楽天RMSとは|店舗運営でやる11の仕事に一覧にまとめました。

結論:セールで店が払うお金

結論から言うと、楽天が出すクーポンは店の負担がなく、店が出すクーポンは値引き額に加えて月51枚目から1枚50円(税抜)、ポイントは1倍で税抜の売上の1%が店の負担です。

ポイントを5倍にすると、税抜5,000円の服1着の原資は50円から250円に増えます。

アパレルの検索結果450件で数えたところ、ポイントが1倍より多い商品は71件(15.8%)、商品名に「クーポン」が入る商品は82件(18.2%)でした。

なので、セールの前に値引き額とクーポンの枚数とポイントの倍率から費用を出し、粗利に収まる組み合わせを選ぶのがおすすめです。

セールで店が払うお金(規約の原文より)。楽天のクーポンは店の負担なしで、使われた額を楽天が店に払う(RaCoupon利用規約 第6条 p61)。店のクーポンは値引き額が店の負担で、月51枚目から1枚50円(税抜、別記 p63)。ポイントは1倍で税抜の売上の1%、5倍なら5%(楽天ポイント利用規約 p78〜79)。アパレル10語の検索結果450件では、ポイント1倍超が71件、商品名に「クーポン」が82件(2026年10月4日)
見てほしいのは、同じクーポンでも楽天が出すか店が出すかで店の負担が変わること

手順

  1. セールで売る商品と値引き後の価格を決める。 値引きの元にする「当店通常価格」は、直近2週間に売った実績などの条件を満たす必要があります
  2. クーポンかポイントかを選ぶ。 店のクーポンは値引き額がそのまま店の負担で、ポイントは税抜の売上に倍率を掛けた額が店の負担です
  3. 月に使われるクーポンの枚数を見込む。 1か月に50枚までは手数料がかからず、51枚目から1枚50円(税抜)です
  4. スーパーSALEサーチに出すなら、セールの約3週間前から申請する。 受付は約1週間前までで、申請が多いと早めに締め切られます

コツ

  • 「ポイント○倍で実質●円」と書かない。 二重価格のガイドラインで禁じられています
  • いつもクーポンを出している商品は、クーポン前の価格を通常価格にしない。 これもガイドラインで禁止です
  • 割引率は小数点以下を切り捨てて計算する。 49.9%引きは半額サーチに入りません

ここからは、店が払うお金を規約の条文で1つずつ確かめていきます。

店が払うお金は3つに分かれる

楽天市場のクーポンには、楽天が出す「サービスクーポン」と店が出す「ショップクーポン」の2種類があります(RaCoupon利用規約 第2条、出店者向けガイドライン 03のPDF p60、2026年9月14日更新・2026-10-04確認)。

サービスクーポンが使われた分は、楽天がその額を店に払うと書かれています(第6条、p61)。

楽天のクーポンで値引きされても、店の売上は減らないということです。

店が自分で出すショップクーポンは、値引きした額がそのまま店の負担になります。

ポイントは楽天が買う人に付け、その原資を店が1ポイント1円で出す決まりです(楽天ポイント利用規約 第4条・参考、p78〜79)。

クーポンとポイントの費用のかかり方の比較。楽天のクーポンは楽天が出し、店の負担と手数料はなく、システム利用料は値引き前の金額に掛かる。店のクーポンは店が出し、値引き額が店の負担で、手数料は月51枚目から1枚50円(税抜)、システム利用料は値引き後の金額に掛かる。ポイントの割増は店が事前に登録し、1ポイント1円を店が出し、手数料はない。楽天ペイ利用料はどちらのクーポンでも値引き後の金額で、クーポンの値引き分にはポイントが付かない(03のPDF p60〜63・p78〜79・p180〜181)
見てほしいのは、店のクーポンだけ手数料と値引き後の金額への課金がそろって付くこと

広告として出すクーポン(クーポンアドバンス)とスーパーDEALには、広告料の決まりが別にあります。

課金と予算のしくみは楽天の広告の種類と費用で約款から読んだので、ここでは繰り返しません。

店のクーポンにかかる費用

ショップクーポンには、値引き額のほかに手数料がかかります。

RaCoupon利用規約の別記では、ショップクーポンが1枚使われるごとに50円(税抜)で、2024年4月1日から適用されています(03のPDF p63)。

1か月に使われた枚数が50枚以下なら手数料はかからず、51枚以上なら50枚を引いた枚数に掛かります。

たとえば1か月に200枚使われた月なら、150枚×50円で7,500円(税抜)です。

サンキュークーポンはいまも無料期間中で、広告を伴うクーポンは一部が請求の対象から外れます(p63)。

ショップクーポンガイドラインには、値引き後の注文金額に2%のシステム利用料がかかるとも書かれています(p180)。

ただし、こちらは「現在無料期間中」とされていました。

売上に掛かるシステム利用料は、ショップクーポンが使われた注文なら値引き後の金額に、楽天のクーポンだけなら値引き前の金額に掛かります(p180)。

楽天ペイ利用料は、どちらのクーポンでも値引き後の金額が対象です(p181)。

クーポンで値引きした分には、ポイントも付きません(p181)。

売上に掛かる料率そのものは、楽天市場の出店費用と手数料で月商別に計算しています。

ポイントを倍にしたときの費用

楽天ポイントの付与率は100円につき1ポイント(1%)で、店はここに割増ポイントを足せます(楽天ポイント利用規約 第3条・参考、03のPDF p78〜79)。

割増は100円につき1ポイントの自然数倍だけで、2.5%などの半端な率は選べません。

原資は1ポイント1円で、送料は含まない決まりです(第4条)。

公式の料金のページでも、原資は1商品ごとに税抜100円につき1ポイントと書かれています(楽天市場 料金の詳細、2026-10-04確認)。

税抜5,000円(税込5,500円)の服1着で、倍率ごとの原資を計算したのが次の図です。

税抜5,000円の服1着のポイント原資。1倍(いつも)は50円(1%)、2倍は100円(2%)、5倍は250円(5%)、10倍は500円(10%)、20倍は1,000円(20%)。比べると、500円引きの店のクーポン1枚は値引き500円と、月51枚目からは50円(税抜)。原資は税抜100円につき1ポイント・1ポイント1円(楽天ポイント利用規約 p79)。お買い物マラソンの買いまわり(最大10倍)の原資を誰が持つかは公開資料に書かれていない
見てほしいのは、倍率がそのまま税抜の売上に対する割合になること

5倍なら250円で、いつもの1倍より200円増えます。

原資の額だけなら、10倍の500円は500円引きのショップクーポン1枚と同じです。

違うのは、クーポンには月51枚目から1枚50円が足されることと、ポイントは楽天会員がログインして買った注文にだけ付くことです(p79 参考)。

お買い物マラソンでは、楽天が「ショップ買いまわり」で最大10倍のポイントを付けます(お買い物マラソン、2026-10-04確認)。

キャンペーンのページには、この特典は通常の1倍分を除いた倍率で付けると書かれていました。

ただ、買いまわりのポイントの原資を誰が持つかは、公開されている規約にもキャンペーンのページにも見つかりません。

スーパーSALEとお買い物マラソンへの参加

スーパーSALEとお買い物マラソンに店が参加する条件は、ログインが要る店舗運営Naviにあり、今回は確かめられませんでした。

「半額以上の値引きが必要」という説明もよく見かけますが、公開されている楽天の資料では確認できません。

公開されているのは、スーパーSALEの期間に置かれる検索「スーパーSALEサーチ」に商品を出す申請の流れです。

RMSサービススクエアのコラム(2025年12月26日更新)に、申請から掲載までが書かれています(スーパーSALEサーチイベント商品申請を通過するには??、2026-10-04確認)。

スーパーSALEサーチの申請の流れ。1 申請はセールの約3週間前から約1週間前までで、多いと早めに締め切り。2 審査は一次チェックから二次チェックで、両方通って掲載が決まる。3 結果確認はメールが届かずRMSで確認。4 掲載はセール期間中もチェックが続く。申請で多い間違いは、販売期間がセール期間の外、元値が自動選択か未設定、割引率の端数(49.9%引きは半額サーチの対象外)、税込・税別の設定を変えたこと(RMSサービススクエア コラム、2025年12月26日更新)
見てほしいのは、審査が2回あり結果がメールで届かないこと

元値に使えるのは「当店通常価格」「メーカー希望小売価格」「商品価格ナビのデータ参照」の3つだけです。

同じ商品を2つ登録することは原則として禁止ですが、スーパーSALEサーチ(割引対象)の申し込みに要る複数登録は対象外とされています(03のPDF p186)。

セール用に商品を複製して登録しても、この申し込みのためなら禁止の対象にはなりません。

お買い物マラソンについては、店の側の参加のしかたを書いた公開資料が見つかりませんでした。

セール中の表示で守ること

値引きとポイントの見せ方には、二重価格・割引表示のガイドラインがあります(03のPDF p132〜136)。

  • 「当店通常価格」と書けるのは、直近2週間に売った実績があり、過去8週間のうち合計4週間以上その価格で売った場合などです(p135)
  • 「ポイント○倍で実質●円」「実質●%OFF」とは書けません。ポイントはその場の値引きではないためです(p135)
  • 全員向けの商品別クーポンを断続的に出しているのに、クーポン前の価格を当店通常価格として書くことは禁止です(p136)

広告の原稿では、ポイントは「●倍」と書き、エントリーが要るならその旨を、人によって倍率が違うなら「最大」を書き添えます(出店者向けガイドライン 05のPDF p105、2026年10月1日更新・2026-10-04確認)。

スーパーSALE・お買い物マラソン・大感謝祭の広告は、事前告知してよい日より前には出せません(p112)。

検索結果450件で数えたポイントとクーポン

実際にどれくらいの商品がポイントを上げているのかを、楽天の検索結果で数えました。

数えたのは、アパレルの10語(楽天のRPP広告とはで広告枠を数えたのと同じ語)の1ページ目です。

広告を除いた45件ずつで、合わせて450件になります。

取ったのは2026年10月4日の20時33分〜35分で、お買い物マラソンのポイントアップが20時に始まった直後でした(ログインなし)。

検索結果450件のポイント倍率(アパレル10語の1ページ目、広告を除く各45件、2026年10月4日 20:33〜20:35、ログインなし)。1倍超の71件の内訳は、2倍26件、3倍1件、5倍21件、10倍9件、15倍1件、20倍5件、スーパーDEAL 10%が6件、20%が2件で、1倍は379件。語ごとの1倍超(45件中)は、カーディガン18、Tシャツ メンズ17、ワンピース レディース12、ニット レディース10、ジャケット メンズ5、スカート4、パーカー メンズ3、スニーカー1、コート レディース1、デニム レディース0。1倍超は71件(15.8%)、商品名に「クーポン」は82件(18.2%)、ポイントを上げた店は193店中43店
見てほしいのは、1倍より多い商品は6件に1件ほどで語によって差が大きいこと

ポイントが1倍より多い商品は、71件(15.8%)ありました。

そのうち63件は「N倍UP」の表示で、多かったのは2倍(26件)と5倍(21件)です。

残りの8件は、スーパーDEALのポイントバック(10%が6件、20%が2件)でした。

語ごとに見ると、カーディガンは18件、Tシャツ メンズは17件ありましたが、デニム レディースは0件です。

ポイントを上げていたのは、450件に出てきた193店のうち43店でした。

商品名に「クーポン」が入る商品は82件(18.2%)、「マラソン」が商品名かキャッチコピーに入る商品は22件あります。

ログインせずに見た検索結果には、クーポンの中身は出ていませんでした。

また、「N倍UP」が店の設定か楽天のキャンペーンかは、検索結果だけでは分かりません。

この記事で分からないこと

  • スーパーSALEとお買い物マラソンの参加条件、値引き率の決まり、申し込みの締め切りは、ログインが要る店舗運営Naviにあり確かめていません
  • お買い物マラソンの買いまわりのポイントの原資を誰が持つかは、公開資料に書かれていませんでした
  • 広告を伴うクーポンのどれが手数料の対象から外れるかは、店舗運営Naviにあり確かめていません
  • ショップクーポンガイドラインのポイント減額の例(p181)は、資料の式どおりに計算すると約87ポイントですが、資料には83と書かれています。端数の扱いは確かめられませんでした
  • 検索結果は1回だけ取ったもので、時間帯やログインの有無で変わります

まとめ

楽天のクーポンは店の負担がなく、店のクーポンは値引き額に加えて月51枚目から1枚50円(税抜)がかかります。

ポイントは1倍で税抜の売上の1%、5倍なら5%、10倍なら10%が店の負担です。

アパレルの検索結果450件では、ポイントが1倍より多い商品は71件、商品名に「クーポン」が入る商品は82件でした。

セールの前に、値引き額とクーポンの枚数とポイントの倍率から費用を出し、粗利に収まるかを先に確かめておくと安心です。

参加の条件は店舗運営Naviで確かめ、スーパーSALEサーチの申請は約3週間前から始めてください。

広告と組み合わせるなら、楽天の広告の種類と費用と楽天のRPP広告とはも合わせて読むと全体が見えます。

ほかの段階の仕事と公式資料の場所は、楽天RMSとは|店舗運営でやる11の仕事からたどれます。

よくある質問

参考リンク

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