モール・EC運営

楽天SEOで検索順位を決めるもの|公式資料の原文と検索結果1,314件を数えた結果

セントラルオフィス編集部公開日 約12分で読めます

スマートトリミングAIを開発している株式会社セントラルオフィスです。

楽天SEOについて調べると、「売上件数が効く」「商品名は左20文字が大事」といった説明がたくさん出てきます。

ただ、そのうちどれが楽天自身の言葉で、どれが運営の経験から来た説なのかは、記事を読んでもなかなか見分けられません。

そこで、楽天が公開している資料を読み直して原文に書いてあることだけを抜き出し、2026年10月4日に楽天市場の検索結果を数えて、実際の並びと照らし合わせました。

店舗運営の全体の流れは、楽天RMSの店舗運営の記事が入り口です。

結論:公式が挙げる4つの軸に沿って商品情報と配送を整える

結論から言うと、楽天は検索順位を決める軸として「商品情報の品質」「商品・ショップの実績」「カスタム指標」「規約・ガイドライン」の4つを公開しています。

そのうえで、広告を使っているかどうかは検索順位に影響しない、というのが楽天の説明です。

アパレル10語の検索結果を数えると、上位10件はレビュー件数の中央値が349件と多く、商品名に検索語を全部含む割合も96.0%でした。

一方で、レビュー件数がいちばん多い商品が1ページ目に無い語が10語中5語あり、一つの数字だけで順位が決まっているわけではありません。

楽天市場の検索順位について公式が挙げる4つの軸と数えた結果。軸は商品情報の品質、商品・ショップの実績、カスタム指標、規約・ガイドライン。広告の利用有無は検索順位に影響しない。上位10件のレビュー件数の中央値は349件、上位10件で検索語を全部含む商品名は96.0%、2語の順番を入れ替えて残った商品は57.1%
見てほしいのは、広告の利用が4つの軸に入っていないこと

なので、店が自分で手を付けられるところから、次の4つを進めるのがおすすめです。

  1. 商品名・画像・属性を整える。 商品名の付け方は、検索上位450件の商品名を数えた記事にまとめました
  2. 禁止されている検索対策をしない。 関係ない語の羅列や隠し文字は、露出が下がる対象です
  3. 速く届けられる商品を用意する。 「最強翌日配送」ラベルは、検索順位を決める要素のひとつと書かれています
  4. レビューは正規の購入から集める。 不正な手段で集めた肯定的なレビューは、ガイドライン違反になります

楽天が公開資料に書いていること

楽天が検索順位について書いている公開資料で、今回見つけたものは3つあります。

1つ目は、出店者向けのプラットフォームの透明性及び公平性の向上に関する取り組みのページの2章「検索順位を決定する基本的な事項について」です。

2つ目が、購入者向けのヘルプ「楽天市場の商品検索における検索順位の決まり方について」。

3つ目の店舗運営ガイドライン(03_tempounei_guideline.pdf)には、商品名・検索対策・配送ラベルのページに検索順位への影響が書かれていました。

楽天の公開資料に書いてあること:検索語と商品の関連性が主軸で機械学習で決める、商品名・キャッチコピー・説明文・画像・属性、検索語ごとのクリック率・転換率、レビュー情報・問い合わせ対応・配送品質、最強翌日配送ラベルは要素のひとつ、違反点数が基準を超えると順位が下がる。見当たらないこと:売上件数・売上金額そのもの、ランキング入賞、商品名の左20文字、こまめな更新、動画、ショップ名に検索語を入れること。広告の利用有無は検索順位に影響しない
見てほしいのは、右の列の説がどれも左の列の原文に出てこないこと

開示ページの4つの軸を、原文の言葉で短くすると次のとおりです。

  • 商品情報の品質:商品名、キャッチコピー、商品説明文、商品画像、属性情報を「非常に重要な評価項目」としている
  • 商品・ショップの実績:検索ワードごとに商品クリック率や転換率などを評価し、レビュー情報・問い合わせ対応・配送品質も実績に含める
  • カスタム指標:条件を満たした商品を一時的に優遇することがあり、例として迅速に配送できる商品を挙げている
  • 規約・ガイドライン:違反点数が一定の基準を超えると検索順位が下がり、改善が見られなければ検索結果から除外される可能性がある

同じページの別の項目には、広告などのOptionalサービスの「利用有無が検索順位やその他サービスの利用に影響を与えることはありません」とあります。

ヘルプのほうは、検索順位は「検索ワードと商品の関連性を主軸に」機械学習で決まり、要素の変化はリアルタイムに反映されると説明しています。

そのうえで、「一つの数値が良くなれば必ずしも表示順位が上がるわけではありません」と添えていました。

店舗運営ガイドラインでは、商品名登録ガイドライン(p119)と不適切な検索対策行為に関するガイドライン(p184〜185)が、守った商品は楽天市場の中での露出が「向上する可能性」があると書いています。

不適切な検索対策として禁止されているのは、関係ないワードの記載、キーワードの羅列、隠し文字、同じ商品の複数登録、誤解を招く価格表示の5つです(p185〜186)。

このうち隠し文字は、違反点数35点にあたる場合があります。

配送については、「最強翌日配送」ラベルが「検索順位決定の要素のひとつに含まれ」ると、p232に書かれていました。

公開資料に見当たらず解説記事で言われていること

検索で上位に出てくる解説記事には、次のような説明も並んでいました。

  • 売上件数や売上金額が多いほど上がる
  • ランキングに入賞すると上がる
  • 商品名の左20文字が大事
  • 商品ページをこまめに更新すると上がる
  • 動画を載せると上がる
  • ショップ名に検索語を入れると上がる

今回読んだ3つの公開資料には、これらをそのまま書いた箇所は見当たりません。

近いのは開示ページの「転換率」とヘルプの「購入率」ですが、どちらも率の話で、売上の件数や金額そのものとは書かれていません。

実際の運営で効いている可能性まで否定はできないので、ここでは「公式では確認できない」側に分けたというだけです。

数え方:アパレル10語の検索結果を3ページずつ

数えたのは、楽天市場で10語を検索したときの1〜3ページ目です。

数えたもの。アパレルの検索語10語、1語ごとに1〜3ページ目(1ページ45件)、重なりを除いた商品1,314件(417店)、2語の順番を入れ替えて再検索した7語。2026年10月4日20時15分〜21分に取得、一覧の中の広告枠は0件。並び順の選択肢は標準・安い順(価格+送料)・高い順(価格+送料)・安い順(価格)・高い順(価格)・新着順・レビュー件数順・レビュー評価順の8つ。並び替えたページはrobots.txtで取得が許可されていないため数えていない
見てほしいのは、並び順を「標準」のまま数えたこと

検索語は、商品名の記事と同じ10語にそろえました。

同じ商品が別のページにもう一度出てくることが36件あったので、2回目を除いた1,314件(417店)が数えた対象です。

取得したのは2026年10月4日の20時15分から21分です。

検索結果のページには、標準・価格順・新着順・レビュー件数順・レビュー評価順など8つの並び順が用意されています。

ただ、並び替えたページのURL(?s=)はsearch.rakuten.co.jpのrobots.txtで取得が許可されていないので、並び順を変えたときの比較はしていません。

一覧の中に広告枠は1件も入っておらず、広告の枠の仕組みはRPP広告の記事を見てください。

レビュー件数:上位ほど多いがいちばん多い商品が上とは限らない

上位ほどレビュー件数は多いものの、順位をそれだけで説明できるほどの差ではありませんでした。

検索順位とレビュー件数(10語・1,314件)。レビュー件数の中央値は1〜10位が349件、11〜45位が116件、46〜90位が38件、91〜135位が31件。レビューが10件未満の商品の割合は1〜10位が7.0%、11〜45位が15.4%、46〜90位が32.5%、91〜135位が34.0%。10語のうち5語で、レビュー件数がいちばん多い商品は1ページ目に無かった。1位の商品のレビュー件数は2件〜10,535件。価格の中央値は1〜10位2,999円、11〜45位3,990円、46〜90位5,680円、91〜135位4,290円
見てほしいのは、1位の商品でもレビューが2件のものがあること

レビュー件数の中央値は、1〜10位が349件で、46〜90位では38件でした。

レビューが10件未満の商品も、1〜10位では7.0%ですが、46位より下では3割を超えます。

公式が実績の一つに「レビュー情報」を挙げていることと、向きは合っています。

ただし、上位10件とレビュー件数の多い10件が重なったのは、10語合わせて100枠のうち25枠だけです。

1位の商品のレビュー件数は2件から10,535件まで開きがあり、価格の中央値も下の順位ほど高いという一直線の並びにはなっていません。

ヘルプにある「一つの数値が良くなれば必ずしも表示順位が上がるわけではありません」という説明と、数えた並びは食い違いませんでした。

商品名の検索語:上位10件の96.0%が全部の語を含む

上位の商品名ほど、検索語を全部含み、品目名を前のほうに置いていました。

検索順位と商品名の中の検索語(10語・1,314件)。検索語を全部含む商品名は1〜10位96.0%、11〜45位96.6%、46〜90位91.1%、91〜135位90.4%。品目名が先頭30字以内は1〜10位84.0%、11〜45位80.3%、46〜90位73.2%、91〜135位74.9%
見てほしいのは、1ページ目と2ページ目の境で数字が下がること

検索語を全部含む商品名は、1〜45位では96%台で、46位より下は9割ほどです。

品目名が先頭30字以内に入っている割合も、1〜10位の84.0%から、46位より下では7割台でした。

開示ページが商品名を「非常に重要な評価項目」に入れていることと、合う結果です。

1ページ目の450件で見た品目名の位置や商品名の長さは、商品名の記事で詳しく数えています。

語順:入れ替えると1ページ目の4割が入れ替わる

2語の検索語7つで、語の順番を入れ替えて検索し直しました。

2語の順番を入れ替えて検索したときに1ページ目(45件)に残った商品。ワンピース レディース14件、Tシャツ メンズ32件、デニム レディース24件、パーカー メンズ28件、ニット レディース26件、コート レディース28件、ジャケット メンズ28件。7語の合計は315件中180件で57.1%、1位が同じ商品だった語は7語中3語
見てほしいのは、同じ2語でも順番だけで1ページ目の商品が変わること

「ワンピース レディース」と「レディース ワンピース」のように、使う語は同じで順番だけが違う検索です。

1ページ目の45件のうち、入れ替えても残った商品は7語合わせて315件中180件で、57.1%でした。

1位が同じだったのは7語のうち3語で、ワンピース レディースでは45件中14件しか残っていません。

ヘルプが主軸とする「検索ワードと商品の関連性」は、語の順番によっても判定が変わっていると読めます(数えた結果からの推測です)。

自分の商品がどこに出ているかを確かめるときは、両方の語順で検索しておくと見落としが減ります。

ランキングの集計について公式が書いていること

楽天ランキングの集計について、楽天の公開資料で確認できたのは、ランキングの種類と集計期間の書き方までです。

店舗運営ガイドラインのランクイン実績の表示に関するページ(p196)は、リアルタイムランキングなら「更新日+時間」、デイリーランキングなら「更新日+集計日」、週間と月間なら「更新日+集計期間」を書くよう求めています。

何の数字で順位を付けているか(売上金額か件数か)は、公式では確認できませんでした。

「約15分ごとに更新」という説明は、楽天の店舗向けサイトRMS Service Squareに載ったランキングについてのコラム(2025年7月1日)に出てきます。

ただ、このコラムを書いたのは楽天ではなく支援会社なので、楽天の公式の説明としては扱っていません。

楽天市場とは別のサービスであるRakuten Fashionのランキングは、Rakuten Fashionのランキングを数えた記事で別に数えました。

この数え方で分からないこと

  • 並び順を変えたときの入れ替わり:robots.txtに従って数えていません
  • 時間による変化:約30分前(19時43分〜46分)に取った1ページ目と比べると、8語は45件の並びがすべて同じでした。パーカー メンズとニット レディースは、同じ位置に残ったのが8件と7件です
  • 外から見えない数字:クリック率・転換率・問い合わせ対応・配送品質は数えていません
  • ほかのジャンル:アパレル10語だけの結果で、雑貨や食品に当てはまるかは分かりません

まとめ

楽天が公開している検索順位の軸は、商品情報の品質・商品とショップの実績・カスタム指標・規約とガイドラインの4つでした。

  • 広告の利用有無は、検索順位に影響しないと開示ページに書かれている
  • 売上件数・ランキング入賞・左20文字・更新頻度・動画・ショップ名が効くという説は、読んだ公開資料に見当たらない
  • 数えた検索結果では、上位ほどレビュー件数が多く、商品名に検索語を全部含んでいた
  • それでも1位のレビュー件数は2件から10,535件まで開きがあり、一つの数字で順位は決まっていない
  • 2語の順番を入れ替えると、1ページ目の45件のうち4割ほどが入れ替わった

商品登録や広告など、楽天市場の店舗運営のほかの作業は楽天RMSの店舗運営の記事から順にたどれます。

よくある質問

参考情報源

#楽天市場#楽天SEO#検索順位#楽天ランキング#ECモール