ZOZOTOWNランキングの分析|出店者向けに13カテゴリ2,600点の価格帯とブランドを数えた
セントラルオフィス編集部公開日 約13分で読めます

スマートトリミングAIを開発している株式会社セントラルオフィスです。
この記事は、ZOZOTOWNに出店している方とこれから出店する方に向けて、ランキングに並ぶ商品を数えた記録です。
新しい商品の値段を決めるときや、次にどのカテゴリを出すか迷ったときに、ZOZOTOWNのランキングを眺めている方も多いのではないでしょうか。
ランキングはカテゴリごとに200位まで公開されていて、誰でも見られます。
ただ、1ページずつ眺めても、そのカテゴリの値段がどのあたりに集まっているのか、一部のブランドが上位を占めているのかまでは分かりません。
じゃあ、200点を全部数えると、値付けや出品の判断に使える数字は出てくるのでしょうか。
そこで、2026年10月4日にZOZOTOWNの13カテゴリで、人気ランキングの上位200点ずつ、計2,600点の価格・値引きの表示・ブランドを数えてみました。
自社の商品の値段がそのカテゴリで高いのか安いのか、どのカテゴリなら大手のブランドに囲まれずに済むのかを知りたい方は参考にしてください。
結論:値段はカテゴリの価格帯に置き ブランドの散ったカテゴリから出す
結論から言うと、ZOZOTOWNのランキング上位は、カテゴリごとの価格帯の真ん中に集まっていて、安い商品ほど上にいるわけではありません。
上位20点の価格の中央値は、13カテゴリのうち9カテゴリで101〜200位より高く、上位10ブランドが200点に占める割合はカテゴリによって27%から66%まで開いていました。

なので、値段は自社カテゴリの価格帯の中に置き、新しいカテゴリに出るなら上位10ブランドの割合が3割前後のカテゴリから見ていくのがおすすめです。
手順は次の3つです。
- 値段を決める:下の価格の表で自社のカテゴリの行を探し、売りたい商品が「下から25%〜75%」の帯に入るかを確かめる
- 値引きを用意する:そのカテゴリで値引きの表示が付いている割合と、割引率の中央値を目安に、時期を決めておく
- 出すカテゴリを選ぶ:バッグ、ジャケット・アウター、ファッション雑貨、スカートのように、上位10ブランドの割合が3割前後のカテゴリから見る
ここで数えたのは、ランキングに並んでいる商品の値段やブランドの分布だけでした。
中央値に値段を合わせれば順位が上がる、という因果はこの数え方では分かりません。
数え方:13カテゴリの人気ランキングを200位まで
数えたのは、ZOZOTOWNのカテゴリ別「人気」ランキングです。
1ページに1位から200位までが並ぶので、カテゴリごとに200点すべてを1点ずつ記録しました。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 閲覧した日時 | 2026年10月4日 12時26〜28分 |
| カテゴリ | トップス、ジャケット・アウター、パンツ、スカート、ワンピース、オールインワン、スーツ・ネクタイ、バッグ、シューズ、アクセサリー、帽子、ファッション雑貨、レッグウェア |
| ランキング | 各カテゴリの「すべて」上位200点(計2,600点)と、総合ランキング |
| 1点ずつ記録したもの | 順位、ブランド名、一覧の価格、クーポン・セール・タイムセールの表示、割引率の表示 |
価格は一覧に出ている値段で、値引きが付いている商品は値引き後の値段です。
定価は一覧に出ないので数えていません。
ブランドは一覧に出るブランド名で数え、記事では名前を出さずに数だけを書いています。
ZOZOの2026年3月期の決算短信によると、ZOZOTOWNへの出店は1,710ショップです。
13カテゴリの上位200点に1点でも商品が入っていたのは403ショップで、ブランドの数でいうと620ブランドでした。
価格帯:中央値はレッグウェア1,190円からシューズ11,000円まで
最初に見るのは、カテゴリごとに上位200点の値段を小さい順に並べたときの、下から25%・50%・75%にあたる値段です。

| カテゴリ | 下から25% | 中央値 | 下から75% | 1万円以上 |
|---|---|---|---|---|
| シューズ | 7,870円 | 11,000円 | 16,500円 | 113点 |
| ジャケット・アウター | 7,000円 | 9,900円 | 14,850円 | 90点 |
| スーツ・ネクタイ | 6,990円 | 9,590円 | 15,420円 | 95点 |
| ワンピース | 4,830円 | 6,900円 | 10,670円 | 53点 |
| バッグ | 4,360円 | 6,250円 | 8,800円 | 33点 |
| スカート | 3,590円 | 4,950円 | 6,600円 | 9点 |
| パンツ | 3,000円 | 4,950円 | 6,600円 | 9点 |
| 帽子 | 3,680円 | 4,840円 | 5,500円 | 6点 |
| トップス | 3,500円 | 4,650円 | 6,930円 | 18点 |
| オールインワン | 3,000円 | 4,350円 | 7,500円 | 22点 |
| ファッション雑貨 | 2,000円 | 3,300円 | 4,950円 | 18点 |
| アクセサリー | 1,470円 | 2,500円 | 3,960円 | 21点 |
| レッグウェア | 660円 | 1,190円 | 1,780円 | 0点 |
値段は10円単位に丸めています。
トップスなら、上位200点の半分が3,500円から6,930円の間に入っていました。
1万円以上のトップスは200点中18点なので、8,000円のニットを出すと、上位に並ぶ商品の8割以上より高い値段になります。
一方で、ジャケット・アウターは200点のうち90点が1万円以上で、1万円台は珍しい値段ではありません。
同じ「1万円」でも、カテゴリによって上位の中での位置がまったく違うということです。
前回のZOZOTOWNの売上の記事では、ランキング上位30点の値段の中央値は、トップスで約4,700円と新着の約10,000円より安くなっていました。
新着と比べると、ランキングの商品は安い側に寄っています。
上位20点は101〜200位より安いとは限らない
じゃあ、ランキングの中でも、値段が安いほど上の順位にいるのでしょうか。
これを確かめるため、1〜20位と101〜200位で値段の中央値を比べました。

| カテゴリ | 1〜20位の中央値 | 101〜200位の中央値 |
|---|---|---|
| シューズ | 13,030円 | 9,890円 |
| バッグ | 7,260円 | 5,500円 |
| トップス | 5,840円 | 4,850円 |
| スカート | 5,800円 | 4,950円 |
| ジャケット・アウター | 8,950円 | 9,900円 |
| パンツ | 4,570円 | 4,970円 |
表は差の大きかったカテゴリだけを抜き出しています。
上位20点のほうが高かったのは13カテゴリ中9カテゴリで、シューズとバッグは1,500円以上の差がありました。
上位20点のほうが安かったのは、パンツ、ジャケット・アウター、スーツ・ネクタイ、ファッション雑貨の4つで、差はどれも1,000円未満です。
20点の中央値なので、数百円の差は商品が1〜2点入れ替わるだけで動きます。
ただ、値段を下げた商品ほど上にいる、という並びはどのカテゴリにも見当たりません。
ランキングに入るまでの段階では安さが効いているのかもしれませんが、上位の中で順位を分けているのは値段以外の何かです。
値引きの表示:どの順位帯でも7割前後に付いていた
値段そのものの次に、一覧に出る値引きの表示を数えました。
一覧では、商品の下にクーポンの金額、セール、タイムセールの表示が出ます。

2,600点のうち1,828点(70%)に、どれか1つ以上の表示が付いていました。
順位帯ごとに分けると、1〜20位が68%、21〜50位が72%、51〜100位が69%、101〜200位が71%です。
前回の記事で比べた新着は28%だったので、ランキングの商品では値引きの表示が付いているほうが普通で、その割合は200位までほとんど変わらないことになります。
| 一覧の表示 | 2,600点のうち |
|---|---|
| タイムセール | 1,173点(45%) |
| クーポン | 977点(38%) |
| セール | 184点(7%) |
| いずれか1つ以上 | 1,828点(70%) |
クーポン977点のうち735点は1,000円引きで、500円引きが203点と続きます。
ZOZOTOWNのクーポンは、ほとんどがこの2つの金額でした。
割引率の表示があった商品で中央値をとると、ジャケット・アウターは12.5%、パンツは15%で、オールインワンは48%と高めです。
服のカテゴリでは、値引きの表示が無い商品は1〜3割の少数派になります。
ただし、値引きをしたから上位に入ったのか、上位に入った商品にショップがクーポンを付けたのかは、この数え方では区別できません。
値引きを用意するなら、自社のカテゴリで多い割合と率を知ったうえで、売り出したい週に合わせて時期を決めておくのが現実的でしょう。
ブランドの偏り:上位10ブランドで27%から66%
値段や値引きはショップの側で決められますが、どのブランドと同じ一覧に並ぶかは選べません。
そこで、上位200点にいくつのブランドが出てきて、多いほうから10ブランドで何点を占めているかを数えました。

| カテゴリ | 出てきたブランド | いちばん多いブランド | 上位10ブランドの合計 | 1点だけのブランド |
|---|---|---|---|---|
| シューズ | 54 | 40点 | 132点(66%) | 27 |
| スーツ・ネクタイ | 74 | 42点 | 104点(52%) | 40 |
| 帽子 | 91 | 66点 | 100点(50%) | 63 |
| アクセサリー | 85 | 12点 | 85点(43%) | 50 |
| トップス | 95 | 19点 | 80点(40%) | 62 |
| レッグウェア | 77 | 13点 | 74点(37%) | 32 |
| オールインワン | 100 | 10点 | 68点(34%) | 62 |
| パンツ | 99 | 9点 | 67点(34%) | 59 |
| ワンピース | 93 | 11点 | 66点(33%) | 54 |
| スカート | 105 | 11点 | 61点(31%) | 61 |
| バッグ | 105 | 13点 | 58点(29%) | 62 |
| ジャケット・アウター | 119 | 11点 | 58点(29%) | 77 |
| ファッション雑貨 | 124 | 14点 | 53点(27%) | 87 |
シューズは、上位200点のうち88点を3つのブランドが占めていました。
3つともスポーツ系の大手ブランドで、出てきたブランドの数も54と13カテゴリでいちばん少なくなっています。
帽子では1つのブランドだけで66点、スーツ・ネクタイでも1つのブランドが42点を持っていました。
この3カテゴリで新しく商品を出すと、同じ一覧の上のほうを少数のブランドの商品が埋めている中に並ぶことになります。
反対に、ファッション雑貨は124ブランド、ジャケット・アウターは119ブランドが出てきて、上位10ブランドを足しても3割に届きません。
ジャケット・アウターでは、119ブランドのうち77ブランドが200点の中に1点だけ入っていました。
ヒットした商品が1点あれば、ブランドとしてはそれだけでランキングに名前が出るカテゴリだと言えます。
13カテゴリをまとめると、3つ以上のカテゴリに顔を出していたブランドは620のうち135でした。
総合ランキングの半分はトップス
ここまではカテゴリ別のランキングを見てきました。
一方で、ZOZOTOWNを開いて最初に目に入るのは、カテゴリを分けない総合ランキングのほうです。
総合の上位200点を、カテゴリ別の200点と照らし合わせて、どのカテゴリの商品かを数えました。
| 総合ランキング200点の中身 | 点数 |
|---|---|
| トップス | 97点 |
| シューズ | 44点 |
| ジャケット・アウター | 20点 |
| パンツ | 17点 |
| バッグ | 9点 |
| ワンピース・スカート・ファッション雑貨 | 8点 |
| 13カテゴリの200位以内に無かった商品 | 5点 |
総合の約半分がトップスで、シューズと合わせた141点で7割を超えていました。
パンツやワンピースを売っているショップが総合ランキングだけを見て「いま売れているもの」を判断すると、自社の商品とは違うカテゴリの動きに引っぱられることになります。
値付けや出品の参考には、自社のカテゴリのランキングのほうが合っているでしょう。
この数え方で分からないこと
ここまでの数字は、2026年10月4日の12時半ごろに1回だけ取った一覧ページを数えたものです。
| 限界 | 中身 |
|---|---|
| 時点が1つ | 秋冬物の立ち上がりの時期で、季節が変わると値段や値引きの割合も変わりうる |
| 価格は表示価格 | 一覧の値段は値引き後で、定価や値引き前の値段は数えていない |
| 予約は数えられない | 一覧に予約の表示が無い。商品名に「予約」を含むのは2,600点中10点だけで、前回の記事で商品ページを開いたトップス上位20点では10点が予約商品だった |
| ブランドは名前で数えた | 同じ会社の別ブランドは別々に数えている |
| 因果は分からない | 順位の集計方法は公開されておらず(編集部が確認できた範囲)、値段・値引き・ブランドと順位の関係は相関まで |
| 売上の金額は見えない | 各ショップの売上は外から確かめられない |
| 入れ替わりと男女別は数えていない | 2回目の取得とメンズ・レディース別のページは取得を拒否されたため、順位の入れ替わりと男女の差は数えていない |
予約の割合も、はじめは数えるつもりでした。
ところが一覧ページには予約の表示が出ず、商品名に「予約」と書いているショップもごく一部です。
予約を数えるには商品ページを1点ずつ開く必要があり、その方法は前回の記事で20点を開いたところでアクセスが制限されています。
まとめ
ZOZOTOWNの13カテゴリで人気ランキングの上位200点ずつを数えると、値段はカテゴリごとの帯に集まり、13カテゴリのうち9つでは上位20点のほうが101〜200位より高くなっていました。
値引きの表示は1位から200位まで7割前後に付いていて、ブランドの偏りはシューズ・帽子・スーツ・ネクタイで強く、ファッション雑貨・ジャケット・アウター・バッグで弱いという差があります。
値段を決める前に自社カテゴリの価格の表を見て、新しいカテゴリに出るときはブランドの散り方も確かめてみてください。
出店の条件や費用はZOZOTOWN出店ガイド、1枚目の写真の撮り方の差はZOZOTOWNの売上の記事、画像のサイズはECモールの商品画像サイズの記事にまとめています。



