自宅で商品撮影する広さ|アパレルの平置きの高さ・トルソーまでの距離・背景紙の幅を計算で検証
セントラルオフィス編集部公開日 約9分で読めます

スマートトリミングAIを開発している株式会社セントラルオフィスです。
自宅の一室で服の商品写真を撮ろうとして、部屋の広さが足りるのか迷う方は多いと思います。
トルソーから何m下がれるか、背景紙を何m幅で買うか、平置きを真上から撮るにはスマホを何cmまで上げるかは、どれも部屋の寸法しだいです。
ところが自宅撮影のコツを書いた記事を探しても、何畳あれば足りるのかを数字で示したものは見つかりませんでした。
そこで、iPhoneの0.5倍から4倍までの焦点距離で、トルソーに着せた服と床に平置きした服を撮るのに要る広さを計算してみました。
自宅や事務所の一角で、服の商品写真をスマホで撮っている方に向けた記事です。
結論:6畳の長辺を使って2倍で撮る
結論から言うと、6畳の長辺3.6mが使えれば、2倍に切り替えてワンピースまで撮れます。
トルソーを壁から30cmに寄せてワンピースを2倍で撮ると、要る部屋の奥行きは3.09mで、壁に写る幅も1.29mと幅1.35mの背景紙に収まりました。

なので、部屋のいちばん長い辺に沿って撮る場所を作り、2倍で撮るのがおすすめです。
- 部屋のいちばん長い辺を、壁から壁まで測る
- 幅1.35mの背景紙を、その辺の突き当たりの壁に貼る
- トルソーを壁から50cm離し(ワンピースは30cm)、スマホを床から110cmの高さで水平に構えて2倍で撮る
- 平置きは1倍に戻し、トップスなら床から75cm、ワンピースなら103cmの高さから真上に構える
4.5畳の2.7mでは、トップスは2倍で撮れても、ワンピースは1倍でしか撮れません。
計算の条件: スマホは縦持ち、服の高さは画面の縦の8割、部屋の奥行きにはスマホの後ろに人が立つ分の50cmを含む。
自宅で服を撮るのに要るもの
自宅で撮るのに要るものは、背景紙・三脚・トルソーかハンガー・真上に構えるアーム・マスキングテープ・メジャーの6つです。

背景紙メーカーSavageの製品ページでは、巻きの幅を26・53・86・107インチの4種類でした。
この記事では、自宅の壁に貼りやすい53インチ(約1.35m)を基準にしました。
三脚は、スマホを床から110cmまで上げられるものを選んでください。
平置きを真上から撮るときは、三脚から腕を横に伸ばすアームを使うと、三脚の脚が画面に入りません。
メジャーは、部屋の寸法とトルソーから壁までの距離を測るためのものです。
計算の条件
計算の条件は次のとおりです。
- 焦点距離(35mm判換算)は、0.5倍13mm・1倍26mm・2倍52mmをiPhone 17の技術仕様から、4倍100mmをiPhone 18 Proの技術仕様から取った
- 画面は4:3でスマホは縦持ち、服の高さが画面の縦の8割に収まる距離で撮る
- 服はトップスが着丈70cm、ワンピースが着丈110cm、トルソーに着せたときの奥行きは22cm、平置きの幅は60cm
- トルソーで撮るときは、スマホと服の中央をどちらも床から110cmにそろえ、水平に構える
- 服と壁のすき間は50cm(30cmと100cmも計算)、スマホの後ろには人が立つ分として50cmを足す
- 背景紙は壁に貼り、天井は建築基準法施行令 第21条が居室に求める最低の2.1mとした
- 部屋は、不動産の表示に関する公正競争規約施行規則の「畳1枚当たり1.62平方メートル以上」から、4.5畳を2.7×2.7m、6畳を2.7×3.6m、8畳を3.6×3.6mの長方形と置いた

前提と限界
畳数の広さは壁の中心で測った面積なので、実際に使える内側の寸法はこれより少し短くなります。
家具を置いた部屋では、使える長さはもっと短いはずです。
計算しているのは写る範囲だけで、照明を置く場所は入れていません。
倍率と服のゆがみの関係は、スマホで商品撮影するときの倍率と距離で計算しています。
トルソーで撮るのに要る部屋の奥行き
トップスは、1倍なら1.88m、2倍なら2.53mの奥行きがあれば撮れます。
ワンピースは、1倍で2.25m、2倍で3.29mでした。

4倍で要る奥行きは、トップスで3.75m、ワンピースで5.19mです。
4.5畳の2.7mに収まるのは、トップスの2倍とワンピースの1倍までです。
6畳の長辺3.6mでも、トップスの4倍には15cm足りません。
6畳の対角線は計算上4.5mあるので、斜めに使えばトップスの4倍も収まる長さがあります。
計算の条件: 服と壁のすき間50cm、スマホの後ろ50cm。
倍率を上げると背景紙は狭くて済む
奥行きとは逆に、壁に写る幅は倍率を上げるほど狭くなります。
トップスを0.5倍で撮ると壁に写る幅は2.09mで、上端は床から2.50mと天井の2.1mを超えました。
1倍では1.38mで、幅1.35mの紙ではわずかに足りません。

2倍なら1.02m、4倍なら0.84mまで狭まりました。
1倍で撮るときも、トルソーを壁から30cmまで寄せれば写る幅は1.18mになり、紙の中に収まります。
0.5倍で撮る場合は、2.72m幅の紙を天井近くから床まで垂らしても、上の端は天井にかかる計算です。
計算の条件: トップス(着丈70cm)、服と壁のすき間50cm(30cmの値は寄せた場合)。
ワンピースはトルソーを壁に寄せる
ワンピースを2倍で撮ると、壁に写る幅は1.39mで、1.35mの紙から左右に2cmずつはみ出します。
トルソーを壁から30cmまで寄せると、写る幅は1.29mに縮み、紙の中に収まりました。

寄せた分だけ、部屋の奥行きも3.29mから3.09mに縮みます。
背景紙を貼る高さは、床から1.96mまでで十分です。
反対にすき間を100cmまで広げると、写る幅は1.64mになり、1.35m幅の紙では足りません。
計算の条件: ワンピース(着丈110cm)、2倍(52mm)、すき間30cm・50cm・100cm。
平置きを真上から撮るスマホの高さ
平置きでは、倍率を上げるほどスマホを高く構える必要があります。
トップスは1倍なら床から75cm、2倍なら150cmの高さから撮れます。
4倍では289cmになり、天井の2.1mを超えました。
ワンピースは1倍で103cm、2倍で207cmです。

ワンピースの2倍は天井ぎりぎりの高さなので、平置きは1倍で撮るのが現実的です。
服の平置き撮影の記事で出した約54cmは、服の幅60cmだけを画面に収める条件でした。
着丈まで画面に入れるこの記事の条件では、1倍で75cmでした。
計算の条件: 服は床に置き、幅60cm、着丈はトップス70cm・ワンピース110cm、縦横とも画面の8割以内に収める。
平置きの背景紙は1.35m幅で足りる
床に写る範囲は、倍率を変えても変わりませんでした。
トップスでは75×100cm、ワンピースでは103×138cmの範囲が写ります。

どちらも幅は1.35mの紙に収まるので、壁に貼る紙と同じものを床に敷いて使えます。
ワンピースは縦に1.38m写るため、紙は1.4m以上の長さに切って敷いてください。
白い背景が灰色に写るときの直し方は、白背景の商品撮影の記事を読んでみてください。
まとめ
- 6畳の長辺3.6mがあれば、2倍でトップスもワンピースも撮れる
- 4.5畳の2.7mでは、ワンピースは1倍で撮る
- 倍率を上げるほど奥行きは要るが、背景紙は狭くて済む
- ワンピースはトルソーを壁から30cmに寄せると、1.35m幅の紙に収まる
- 平置きは1倍で、トップスは75cm、ワンピースは103cmの高さから撮る
撮影から画像をそろえるまでの流れを知るには、アパレルの商品撮影の記事が参考になるはずです。
よくある質問
参考リンク
- Apple「iPhone 17 - 技術仕様」(2026-10-06 確認)
- Apple「iPhone 18 Pro - 技術仕様」(2026-10-06 確認)
- e-Gov法令検索「建築基準法施行令」第21条(2026-10-06 確認)
- 不動産公正取引協議会連合会「不動産の表示に関する公正競争規約施行規則」(PDF)(2026-10-06 確認)
- Savage「Black Seamless Background Paper」(2026-10-06 確認)



