アパレルの商品撮影で撮るカットと枚数|楽天の上位115商品・2,049枚を数えた結果
セントラルオフィス編集部公開日 約12分で読めます

スマートトリミングAIを開発している株式会社セントラルオフィスです。
服を商品撮影するとき、1着で何カット撮るかは店によってまちまちです。
モデルに着せた写真のほかに、平置きや背面や生地の寄りまで撮るのかを決めきれないまま、撮影の日を迎えることもあると思います。
上位の店が実際に何を何枚載せているのかは、撮影のコツを書いた記事を探しても、数字ではほとんど見つかりません。
そこで、楽天ファッションのランキング上位55商品と、楽天市場の検索上位60商品の画像2,049枚を、1枚ずつ見て種類ごとに数えました。
服の撮影リストを作るEC担当の方や、撮影を外に頼む前に枚数を決めておきたい方に向けた記事です。
結論:着用を軸に背面と寄りと平置きを足して13枚前後
結論から言うと、モデル着用を中心に置き、背面と生地の寄りと平置きを足して、1商品13枚前後から考え始めるのがよさそうです。
楽天ファッションの55商品では、モデル着用の画像は82%の商品にあり、生地やパーツの寄りは58%、平置きと背面はどちらも56%の商品に入っています。
1商品の画像の枚数は、真ん中の値で13枚です。

ただし、アウターの真ん中の値は22枚、トップスは4枚です。
服の種類で、枚数に5倍以上の開きが出ています。
なので、まずは13枚の撮影リストを作り、アウターは背面と寄りを足し、トップスは減らす形がおすすめです。
数えた商品と画像
楽天ファッションは、2026年10月4日に取得したランキングの上位から、アウター15商品、トップス15商品、ボトムス14商品、ワンピース11商品を選びました。
数えたのは、商品ページに並ぶ商品画像です。
楽天市場は「メンズTシャツ」「レディーストップス」「レディースパンツ」「ワンピース」の4語で検索し、上位から15商品ずつ選んでいます。
こちらは商品画像の欄が対象で、説明欄の画像は別枠です。

商品ページは2026年10月5日に、robots.txtで許可されたページだけを2.1秒以上あけて取得しました。
画像は1枚ずつ目で見て、次の11種類に分けています。

平置きとハンガーとトルソーとゴーストを、この記事では物だけの画像と呼びます。
前提と限界
分類は1人が目で行いました。
迷った画像は、楽天ファッションで962枚中94枚(10%)、楽天市場で1,087枚中408枚(38%)ありました。
楽天市場は、着用写真に色見本や売り文句の文字を重ねた画像が多く、1枚に複数の種類が入っていて分けにくかったためです。
楽天ファッションは色ごとに画像が変わる可能性があり、開いたときに表示された分だけを数えています。
115商品は上位の一部で、楽天全体の平均ではありません。
1商品あたりの画像の枚数
楽天ファッションの55商品では、画像の枚数の真ん中の値は13枚でした。
半分の商品は6〜20.5枚の間に入り、少ない商品は1枚、多い商品は92枚です。

トップスは15商品中6商品が1枚だけでした。
その6商品のうち5商品は平置きの写真1枚で、残りの1商品は色違いを並べた画像1枚です。
アウターは22枚と多く、モデルが着た正面と横と背面を何枚も重ねている商品が目立ちました。
楽天市場の60商品は、真ん中の値が20枚です。
21枚以上の商品は1つも無く、商品画像の欄は20枚が上限とみられます。
ただし、楽天の公開資料では枚数の上限を確かめられていません。
楽天市場は説明欄にも画像を入れていて、その枚数は真ん中の値で22.5枚です。
商品ページの作り方は、楽天の商品ページの作り方で検索上位88件を数えています。
画像の種類ごとの内訳
枚数の次は、何を撮っているかです。
その種類の画像が1枚以上ある商品の割合を、楽天ファッションと楽天市場で並べました。

モデル着用と生地やパーツの寄りは、どちらでも大きな差がありません。
違いが出たのは平置きで、楽天ファッションの56%に対し、楽天市場は17%と3分の1以下です。
楽天市場では、色違い一覧が77%、サイズ表が72%、告知バナーが38%の商品に入っています。
楽天ファッションは色やサイズを選ぶ欄がページの側にあるので、画像で見せる必要が少ないのかもしれません(推測)。
次は、全画像に占める割合です。
楽天ファッションの962枚は、モデル着用が64%、生地やパーツの寄りが17%、平置きが9%、着用の寄りが7%です。
楽天市場は色違い一覧とサイズ表と告知バナーを除いた820枚の写真で、モデル着用が77%、生地やパーツの寄りが10%、着用の寄りが6%、平置きが3%でした。
どちらも半分以上がモデル着用で、残りを寄りと平置きで埋めています。
1枚目に置いた画像
一覧ページで目に入るのは1枚目です。
楽天ファッションでは、55商品中38商品(69%)が1枚目にモデル着用を置き、14商品(25%)は平置きでした。

ボトムスは14商品中13商品、ワンピースは11商品中10商品が着用です。
アウターとトップスは、着用と平置きが半々に分かれています。
楽天市場は60商品中54商品が1枚目に着用を置いていました。
ただし、60商品の1枚目のうち54枚は、分類に迷った画像です。
目で見ると、着用写真に色見本や売り文句の文字を重ねたものがほとんどでした。
1枚目のサイズや決まりは、楽天の画像サイズ一覧とECモールの商品画像サイズにまとめています。
背面と生地の寄り
1枚目で差が出なかったボトムスとワンピースも、2枚目以降の撮り方は商品ごとに違っていました。
差が大きかったのが、背面と生地やパーツの寄りです。
楽天ファッションで背面の画像がある商品は55商品中31商品(56%)でした。
内訳は、着用の背面がある商品が23商品(42%)、物だけの背面がある商品が14商品(25%)です。

アウターは背面も寄りも9割前後で、ほぼ必ず撮る画像と考えてよいでしょう。
トップスはどちらも15商品中4商品にとどまっています。
楽天市場で背面の画像がある商品は、60商品中8商品(13%)しかありません。
この8商品は目で見直しましたが、1商品は背面かどうかの判断が難しい画像でした。
寄りは楽天市場でも60商品中34商品(57%)にあり、背面より多く撮られています。
物だけの画像
背面を物だけで見せる商品があったように、人が着ていない写真もよく使われていました。
楽天ファッションでは、物だけの画像がある商品は55商品中36商品(65%)でした。
楽天市場は60商品中17商品(28%)です。

楽天ファッションの内訳は、平置きが31商品、ハンガーとゴーストが4商品ずつ、トルソーが1商品です。
ハンガーとゴーストは4商品ずつ目で見直し、ゴーストの1商品だけはやや判断が分かれる画像でした。
楽天市場のハンガーとゴーストは、文字やバナーが重なった画像が多く判定が難しかったので、個別の数字は出していません。
モデル着用が1枚も無い商品は楽天ファッションに10商品あり、そのうち9商品は平置きを載せていました。
撮り方の使い分けはトルソーとハンガーと平置きの使い分け、平置きのコツは服の平置き撮影のコツで試しています。
ゴーストはゴーストマネキンAIの比較で、生成AIに頼んだ結果を並べました。
背景の色
物だけの画像108枚の背景は、白が45枚(42%)、薄いグレーが29枚(27%)でした。
柄や景色は31枚(29%)、白とグレー以外の色は3枚(3%)です。
背景は画像の縁の色で機械的に分けたので、白に近いグレーが白に入るなど、境目の画像は振れます。
Amazonのメイン画像には白い背景の決まりがあり、Amazonの服のメイン画像で実測しました。
白い紙が灰色に写る理由と直し方は、白背景の商品撮影のほうで露出補正と後処理を比べてあります。
ZOZOTOWNの1枚目はZOZOTOWNの商品画像の撮り方で数えています。
撮る前に決めておくこと
ここまでの数字を、13枚の撮影リストに直してみましょう。
楽天ファッションの962枚の内訳を13枚に当てはめると、着用8枚、寄り2枚、平置き1枚、着用の寄り1枚で12枚です。

残りの1枚は、背面を物だけで見せる商品があったので、平置きの背面に回しました。
撮る前に決めておくのは、次の4つです。
- 服の種類ごとの枚数:アウターは22枚前後、トップスは4枚前後と、種類で枚数を分ける
- 1枚目の撮り方:ボトムスとワンピースは着用、アウターとトップスは着用か平置きかを店で決める
- 背面と寄り:アウターは両方撮る、トップスは素材や後ろのデザインに特徴があるときだけ足す
- 採寸と原稿:撮影と同じ日に測るかどうか
採寸は服の採寸方法の検証で、測る位置ごとのずれを測りました。
撮影と採寸と原稿をまとめた流れは、ささげ業務とはにあります。
スマホで撮るなら、スマホで商品撮影するときの倍率と距離で服がゆがみにくい距離を計算しています。
その距離が部屋に収まるかは、自宅で商品撮影する広さで畳数と天井の高さに当てはめました。
アクセサリーのように小さい商品は、アクセサリー・ジュエリー撮影を見てください。
撮った後の仕上げ
1商品13枚なら、100商品で1,300枚になります。
この枚数だと、撮った後の仕上げにかかる時間も無視できません。
一覧ページでは、服の位置と大きさが商品ごとにずれていると目立ちます。
平置きや物撮りの位置のそろえ方は、アパレル物撮りのトリミングで試しました。
背景を消すなら、背景透過AIを服の縁で比較で毛羽やシースルーの縁を等倍で見ています。
モデルを用意できないときは、AIモデル着用画像の作り方で専用サービスと生成AIを比べています。
人のモデルで撮るなら、代行に頼むか自分で手配するかで費用が変わるので、アパレルのモデル撮影の料金で両方の額を見比べてください。
撮影を外に頼むとき
撮るカット数が決まっていれば、外注の見積もりも取りやすいでしょう。
服の物撮りの1カットの表示額は、商品撮影代行の料金で調べた10社で400〜3,000円でした。
採寸や原稿までまとめて頼むなら、ささげ代行17社の料金で同じ発注の総額を比べています。
見積もりでは、1着のカット数と、着用か物だけかを先に伝えると、金額の幅が狭まります。
まとめ
楽天ファッションの上位55商品では、1商品の画像は真ん中の値で13枚でした。
モデル着用は82%の商品にあり、生地やパーツの寄りと平置きと背面も半数を超えています。
アウターは22枚で背面と寄りがほぼ必ずあり、トップスは4枚で平置き1枚だけの商品もありました。
楽天市場は20枚が上限とみられ、色違い一覧とサイズ表を7割以上の商品が入れていました。
撮影リストは13枚から始め、服の種類で足し引きするのが現実的だと考えています。
よくある質問
参考リンク
- 楽天ファッション「ランキング」(2026-10-04 取得)
- 楽天市場 検索「メンズTシャツ」(2026-10-05 取得)
- 楽天市場 検索「レディーストップス」(2026-10-05 取得)
- 楽天市場 検索「レディースパンツ」(2026-10-05 取得)
- 楽天市場 検索「ワンピース」(2026-10-05 取得)



