楽天の商品登録の方法|SKUとジャンルIDの決まりを上位の服88点で確かめた
セントラルオフィス編集部公開日 約13分で読めます

スマートトリミングAIを開発している株式会社セントラルオフィスです。
楽天市場に店を出して、最初の商品を登録するところで手が止まっている方も多いのではないでしょうか。
服は色とサイズの組み合わせが多いうえに、RMSの入力画面にはジャンルID、タグID、カタログID、商品属性と、聞き慣れない欄が並びます。
楽天は2026年9月17日に、これまで月10,000円だったCSVの一括編集を、2027年1月利用分から全店で無料にすると告知しました(楽天市場の新たな取り組みと基本出店料改定について)。
告知には、商品の詳しい属性の登録をお願いする機会が増える、とも書かれています。
じゃあ、検索の上位に並ぶ服の店は、色とサイズやジャンルをどう登録しているのでしょうか。
そこで私たちは、楽天の公開ガイドラインで登録の決まりを確かめ、検索上位の服88点の商品ページから、SKUとジャンルと属性の入れ方を数えました。
楽天の店舗が出店から退店までにやる仕事は、楽天RMSとは|店舗運営でやる11の仕事に一覧にしています。
結論:色とサイズは1商品のSKUにまとめてジャンルは末端まで選ぶ
結論から言うと、服の商品登録は、色×サイズを1つの商品の中のSKUとして持ち、ジャンルIDは一番下の階層まで選ぶのが基本です。
検索上位の服88点は全部が色やサイズの選択肢をSKUで持っていて、1商品あたりのSKUは中央値で30でした。
ジャンルIDは末端のジャンルしか登録できず、合わないジャンルは楽天に直されたあと店では変えられなくなります。
なので、ジャンルと色×サイズの表を先に決め、商品数が増えてきたらCSVでまとめて登録するのがおすすめです。

手順
- ジャンルIDを末端まで決める。 「レディースファッション>ワンピース」のように、いちばん下の階層を選びます
- 色とサイズの表を作る。 売らない組み合わせは作らず、SKUごとに店の管理番号を振ります
- SKUごとに商品属性を入れる。 上位の服は全点が、代表カラー・素材・ブランド名などを入れていました
- カタログIDか「なしの理由」を選ぶ。 JANコードの無い服は、理由を選べば登録できます
- 商品名は「全8色」「S-XL」のようにまとめて書く。 色やサイズごとの名前は付けません
コツ
- 項目選択肢を色やサイズに使わない。 上位の服で項目選択肢を置いていた60点は、送料や予約の確認などに使っていました
- SKU画像を色ごとに付ける。 上位の服の67点が、SKUに画像を付けていました
- CSVは2027年1月から無料になる。 それまでは月10,000円(税別)で、申し込むと使わない月も掛かります
ここからは、登録の3つの方法を見たあと、上位の服の数え方と結果に進みます。
楽天の商品登録は3つの方法がある
楽天のガイドラインには、商品データを更新する手段として「RMS 各種画面」「CSV」「API」の3つが挙げられています(店舗運営に関するガイドライン p213)。

RMSの画面は、楽天のRMSの紹介ページで「画面の指示に従って作業を進めていくだけ」と書かれている、いちばん手前の方法です(RMSとは)。
ただ、服は1商品で色×サイズの組み合わせが数十になるので、画面で1つずつ入れると手間が膨らみます。
CSVは、商品データのファイルをFTPでRMSに上げて、商品ページをまとめて編集・登録・削除する機能です(月額コストと手数料の詳細)。
今は月10,000円(税別)の有料オプションで、申し込むと使わない月にも料金が掛かります。
2027年1月利用分からは全店の標準機能として無料になるので、それまでに商品数が増えない店は待つのも1つの選び方です。
出店料などほかの費用と合わせた月々の支払いは、楽天市場の出店費用と手数料で計算しています。
APIは、在庫や受注を自社のシステムや一元管理ツールとつなぐ方法です。
仕様はRMSの中のページで公開されていて(同ガイドライン p224)、外からは読めませんでした。
料金ページにもAPIの料金は載っていなかったので、使うツールの会社に確かめてください。
上位の服88点のSKUの持ち方
数え方
楽天市場で「ワンピース レディース」「ニット レディース」「ワイドパンツ レディース」「パーカー メンズ」「ジャケット メンズ」「tシャツ メンズ」の6語を検索し、各語の上位15件の商品ページを2026年10月4日に読みました。
数えたのは、ページが読めた88点です。
商品ページの中に入っている商品データから、SKUの数、色とサイズの選択肢、SKUごとの画像・価格・商品属性・カタログID、ジャンル、タグIDを1点ずつ取り出しました。
SKUは色とサイズの2つの軸

88点の全部が、色やサイズの選択肢をSKUで持っていました。
選択肢の軸は2つの商品が78点で、そのうち72点が色とサイズの組み合わせです。
軸が3つの商品は8点で、色とサイズに「タイプ」などを足していました。
1商品あたりの色の数は中央値で8、サイズの数は中央値で5でした。
色×サイズの組み合わせを全部作っていたのは62点です。
残りの26点は、軸を掛け合わせた数よりSKUが少なく、組み合わせの一部だけを作っていました。
SKUごとに店の管理番号を振っていた商品は76点、SKUごとに価格を変えていた商品は27点です。

1商品あたりのSKUは中央値で30、最小は2、最大は351でした。
30以上のSKUを持つ商品は88点のうち46点で、100以上も18点です。
語ごとの中央値は「tシャツ メンズ」が100でいちばん多く、「ワンピース レディース」と「ジャケット メンズ」の24がいちばん少ない数でした。
Tシャツは色が多く、上位15点の色の数は中央値で19、多いものは40色です。
これだけの数を画面で1つずつ入れるのは大変なので、色の多い服を扱う店ほどCSVの出番が増えます。
SKUに付けた画像の大きさは楽天の画像サイズ一覧に、商品ページに並べる画像の枚数は楽天の商品ページの記事にまとめています。
ジャンルIDは末端のジャンルを選ぶ
ジャンルIDは6桁の数字で、楽天市場に出す全ての商品で登録が必須です(店舗運営に関するガイドライン p157)。
選べるのは階層の末端のジャンルIDだけで、中間の階層には登録できません。
合わないジャンルに登録した商品は楽天が補正することがあり、補正されると、それ以降は店でその欄を変えられなくなります(同 p158)。
補正で新しいジャンルに変わると、SKUの商品属性の必須項目も変わる場合があるので、入れ直しの手間も出てきます。
ガイドラインは特に「その他」のジャンルへの登録で補正が多いと書いていて、最適なジャンルがあるのに「その他」に入れることも禁止しています。

88点が使っていたジャンルIDは11種類で、どれも品目の名前が付いたジャンルでした。
「その他」のジャンルに入っていた商品はありませんでした。
末端までの深さは、2段が28点、3段が46点、4段が14点で、ジャンルによって違います。
たとえば「レディースファッション>ワンピース」は2段目で登録でき、セーターは「レディースファッション>トップス>ニット・セーター>セーター」の4段目まで下りて選んでいました。
同じ「ワンピース レディース」の上位でも、シャツワンピースは別のジャンルに入っていて、商品に合わせて選び分けていることが分かります。
「ジャケット メンズ」の上位にはスーツのジャンルの商品が3点あり、検索の語とジャンルは同じとは限りません。
タグIDより商品属性を埋める
以前は商品の特徴をタグIDで登録していましたが、中古や訳ありなどの一部のタグは2023年4月から商品属性での登録に変わりました(同 p168)。
いまタグIDで登録が必須なのは、レンタル品(5002023)、回線セット品(5002026)、販売条件あり商品(5002024)の3つです。
服の店がふつうに売る商品は、この3つに当たりません。

88点の全部が、SKUごとに商品属性を入れていました。
1つのSKUに入っていた商品属性は中央値で12項目で、少ない商品は5項目、多い商品は38項目です。
カラー、ブランド名、メーカー型番、代表カラー、素材の5項目は、88点の全部に入っていました。
SKUごとに値を変えていたのは、代表カラー(84点)、カラー(79点)、サイズ(64点)が中心です。
値が「-」か空になっていた欄は、属性の欄全体の5.6%でした。
一方でタグIDを入れていた商品は11点だけで、77点はタグIDが空でした。
不適切な商品属性、タグ、製品コードの登録は、違反点数35点に当たる場合があります(同 p247)。
カタログIDと項目選択肢
カタログIDは、ジャンルにかかわらず全商品で登録が必須です(同 p164)。
JANコードなどが無い商品は、「カタログIDなしの理由」を選んで登録します。
理由は、セット商品、サービス商品、店舗オリジナル商品、バリエーション、製品コードなしの5種類です。
上位の服88点では、JANなどのカタログIDを入れていたのは11点で、どれも全部のSKUに入れていました。
残りの77点は「カタログIDなしの理由」を選んでいました。
ページのデータでは理由は番号でしか分からず、「5」を使う商品が45点、「3」を使う商品が33点でした(両方を使う商品が1点あります)。
項目選択肢は、注文のときに買う人に選んだり確かめたりしてもらう欄です。
上位の服では60点が項目選択肢を置いていて、置いていた商品の数は中央値で2つでした。
そのうち31点は、選ばないと注文できない必須の項目にしていました。
中身を言葉で分けると、配送や送料の案内が43点、注文前の確認や同意が23点、予約や取り寄せが18点、レビューの案内が18点、返品や交換が11点です(1点で複数に当たるものを含みます)。
色やサイズそのものを項目選択肢で選ばせている商品は無く、色とサイズはどの商品もSKUの選択肢で持っていました。
商品登録で禁止されていること
公開ガイドラインで禁止されている登録のしかたを、頁と一緒に並べました。
- 合わないジャンルや「その他」への登録。 楽天に補正され、店で変えられなくなります(03 p158)
- 商品名にSKUごとの色やサイズを並べること。 SKUで違う要素は「全8色」「黒/グレー/紺」「S-XL」のように書きます(03 p122)
- 送料を変えるために同じ商品(SKU)を複数登録すること。 3,980円(税込)以上の商品で、地域別に違う送料を取る目的の登録が当たります(03 p151)
- レビューが付いたSKUを別の商品に書き換えること。 レビューの付け替えになります(03 p172)
- 広告の審査のあとにSKUを足したり消したりすること。 リンク先の商品でSKUを追加・削除・変更するのは、楽天の許諾が要ります(その他各種規約・ガイドライン等 p101)
中古の服の状態の書き方(各ジャンルに関するガイドライン p18〜19)と、指定のブランドの服を出すときの事前の審査(同 p80〜82)の2つも、服の店に関わる決まりです。
商品名の文字数や付け方は、楽天の商品名の文字数と付け方で上位450件を数えています。
この数え方で分からないこと
- 数えたのは6語の上位15件で、売れている店の登録の仕方に偏っています。登録した商品の全体ではありません
- 商品ページに出ているデータだけを数えました。RMSの中でしか見えない欄(在庫数、非公開の設定など)は入っていません
- カタログIDなしの理由は、ページのデータでは番号でしか分からず、どの番号がどの理由かはRMSの中の仕様書でしか確かめられませんでした
- APIの仕様と料金は、RMSにログインしないと読めないため確かめていません
まとめ
楽天の商品登録の方法は、RMSの画面、CSV、APIの3つです。
服のように色とサイズが多い商品は、1つの商品の中にSKUとして持つのが基本で、検索上位の服88点もそうしていました。
ジャンルIDは末端のジャンルまで選び、「その他」に逃がさないことが、あとで店が直せなくなる事態を防ぎます。
タグIDの出番は限られていて、いま埋めるべきなのはSKUごとの商品属性のほうです。
CSVの一括編集が2027年1月利用分から無料になるので、商品数が増えてきた店はそこで登録のやり方を見直すとよいかもしれません。
ほかの段階の仕事と公式資料の場所は、楽天RMSとは|店舗運営でやる11の仕事からたどれます。
よくある質問
参考リンク
- 楽天市場 店舗運営に関するガイドライン(PDF)(2026-09-14 更新、2026-10-04 確認)
- 楽天市場 各ジャンルに関するガイドライン(PDF)(2026-08-03 更新、2026-10-04 確認)
- 楽天市場 その他各種規約・ガイドライン等(PDF)(2026-10-04 確認)
- 楽天市場の新たな取り組みと基本出店料改定について(2026-10-04 確認)
- 楽天市場 月額コストと手数料の詳細(2026-10-04 確認)
- 店舗運営システム「RMS」とは(2026-10-04 確認)



