画像加工・切り抜き

商品画像を統一する方法|ばらばらに撮った服6枚を、大きさ・位置・背景の明るさで測った

セントラルオフィス編集部公開日 約8分で読めます

スマートトリミングAIを開発している株式会社セントラルオフィスです。

商品画像を統一するときは、「大きさ」「位置」「占める割合」「背景の明るさ」の4つを分けて見るのが近道でした。

このうち一括の処理でそろうのは大きさと位置までで、占める割合と背景の明るさは、撮るときにそろえるか1枚ずつ直す必要がありました。

これは、条件をわざとばらばらにした服の写真6枚を、実際にそろえて測った結果です。

検索で上に出てくる記事は、撮り方のコツと、ツールの機能の紹介が中心でした。

ばらばらの写真をそろえる前と後で、何がどれだけ変わったかを数字で見せた記事は見つかりませんでした。

そこで私たちは、縦横比・大きさ・位置・背景の違う6枚を用意し、一括でそろえてから、残ったずれを1枚ずつ直して測りました。

結論:一括でそろうのは大きさと位置まで

結論から言うと、6枚を一括で1200×1200pxにすると、大きさは1種類になり、中心のずれは最大20.8%から6.2%まで縮みました。

一方で、6枚のうち2枚は服の端が切れ、背景の明るさは一括で処理したあとも179〜254の幅で残りました。

背景を明るさの補正で白に寄せると、背景は247〜255にそろいましたが、服の色も一緒に明るくなりました。

服6枚の比較。上の段は元の写真で、大きさは3種類、背景は169から254。中の段は一括で1200×1200pxにした結果で、大きさは1種類になったがパンツとカーディガンの端が切れた。下の段は1枚ずつ直した結果で、全体が入り、背景は247から255になった
見てほしいのは、中の段で大きさはそろっても背景の色がばらばらなこと

手順

  1. 大きさと位置を一括でそろえる。 出力の大きさを1つに決めて、全部の写真をまとめて処理します
  2. 端が切れた写真を拾って、1枚ずつ直す。 丈の長い服は「画像全体」に切り替えると全体が入りました
  3. 背景の色は、撮る段階でそろえる。 後から直すなら、明るさではなく背景だけを白くする方法を使います
  4. 占める割合は、撮るときの距離でそろえる。 小さく写った服は、切り方を変えても大きくなりませんでした

コツ

一覧ページで「ばらばら」に見える原因は、多くの場合、背景の明るさの違いです。

大きさと位置は後からでもそろいますが、背景は後から直すほど服の色が変わります。

撮影の日や場所が変わるときほど、背景の紙と光を同じにしておくのが効きました。

商品画像の「統一」とは何をそろえることか

この記事では、統一を次の4つの軸に分けて測りました。

軸測ったものそろえる場所
大きさ画像の縦横のピクセル数書き出し(一括)
位置画像の中心から服の中心までのずれ切り抜き(一括)
占める割合画像の高さに対する服の高さ撮影の距離・切り抜き
背景の明るさ四辺の画素の明るさ(0〜255)の中央値撮影・背景だけの白抜き

位置と大きさの切り方は、アパレル物撮りのトリミングで一覧ページをそろえるで16枚を使って詳しく比べています。

モールごとに決まっている大きさの数字は、ECモールの商品画像サイズにまとめました。

試した条件

服の写真6枚を、条件をわざとばらばらにして用意しました。

元の写真6枚。Tシャツは1024×1536で背景254、シャツは灰色の背景169、ニットは1254×1254で黄みのある背景227、パンツは高さ98%、ワンピースは1536×1024で中心が右へ21%ずれ、カーディガンは高さ70%
縦長・正方形・横長が混ざり、背景も白・灰色・黄みがばらばら
写真大きさ背景の明るさ服の高さ中心のずれ(横)
Tシャツ1024×153625458%4.4%
シャツ1024×153616962%3.6%
ニット1254×125422751%0.1%
パンツ1024×153625498%0.2%
ワンピース1536×102419295%20.8%
カーディガン1024×153625470%0.8%
  • アプリ:スマートトリミングAI(開発用のローカル環境)
  • 設定:判定モードは自動、出力は1200×1200px、余白は初期値、JPG
  • 測り方:画像の四辺の画素の明るさの中央値を背景、背景との差で服の外枠を取り、中心のずれと高さの割合を出しました
  • 中心のずれは、画像の幅に対する割合です

結果

一括でそろえた場合

6枚をまとめて読み込み、AIの判定のまま1200×1200pxで書き出しました。

処理にかかった時間は、6枚で9〜20秒でした。

一括で1200×1200pxにした結果。Tシャツは高さ87%、シャツは背景179のまま、ニットは高さ59%で小さいまま、パンツは腰と裾が切れ、ワンピースは中心のずれ6%、カーディガンは肩と裾が切れた
大きさは1種類になったが、切れた2枚と背景の差が残った
写真背景の明るさ服の高さ中心のずれ(横)見た目
Tシャツ25487%5.5%○
シャツ17994%3.8%背景が灰色のまま
ニット23459%0.2%小さいまま
パンツ253(端まで)-腰と裾が切れた
ワンピース18895%6.2%背景が灰色のまま
カーディガン254(端まで)-肩と裾が切れた

大きさは6枚とも1200×1200pxになり、いちばんずれていたワンピースも中心のずれが20.8%から6.2%に縮みました。

一方で、背景の明るさは179〜254と、元の写真と同じくらいばらばらのままでした。

なお、判定モードを「自動」から「物撮り」に変えても、6枚の結果は同じでした。

切れた写真を「画像全体」で直した場合

端が切れたパンツとカーディガンは、その画像だけ「画像全体」に切り替えました。

パンツとカーディガンの比較。一括のままでは腰と裾、肩と裾が切れていたが、画像全体に切り替えると全体が入り、パンツは高さ97%、カーディガンは高さ70%になった
丈の長い服は、AIの判定より「画像全体」のほうが全体が入った

パンツは高さ97%、カーディガンは高さ70%で、どちらも全体が入りました。

ただし、カーディガンは元の写真で高さ70%だったので、そろえたあとも70%のままです。

明るさで背景を白に近づけた場合

背景が灰色や黄みに写った3枚は、「仕上げ」の明るさを上げて背景を白に近づけました。

明るさの補正の前後。シャツは明るさ+135で背景179から248、服の中心144から236。ワンピースは+120で背景188から247、服の中心36から77。ニットは+50で背景234から249、服の中心158から191
背景は白に近づいたが、服も同じだけ明るくなった
写真明るさ背景服の中心の明るさ色かぶり(赤−青)
シャツ+135179 → 248144 → 23611 → 2
ワンピース+120188 → 24736 → 77-
ニット+50234 → 249158 → 19116 → 6

背景は3枚とも247〜249まで上がり、白背景の3枚(254〜255)との差は8以内になりました。

背景の黄みや赤みも、赤と青の差で見ると半分以下に減りました。

しかし、服の中心も同じように明るくなり、水色のシャツは白に近く、紺のワンピースは青っぽく写りました。

服の中心の明るさは、画像の中央240×240pxの平均です。

分かったこと

  • 大きさは、書き出しの大きさを1つに決めれば一括でそろう
  • 位置は、一括の切り抜きで中心のずれが20.8%から6.2%に縮んだ
  • 丈の長い服は一括だと端が切れることがあり、「画像全体」で直った
  • 占める割合は、切り抜いたあとも約58〜97%の幅で残った
  • 背景の明るさは、一括の切り抜きでは変わらなかった
  • 明るさで背景を白くすると、服の色も変わった

占める割合がそろわなかったのは、ニットが元の写真で小さく写っていたためです。

服の外側を切り落とさない限り、小さく写った服は大きくなりません。

そろえるときの注意点

背景は、明るさではなく背景だけを白くする

明るさの補正は、画像全体に同じだけかかります。

背景を白に近づけたい量が大きいほど、服の色の変わり方も大きくなりました。

灰色に写った背景を白くするなら、背景だけを255にする方法を使ってください。

やり方と、背景が灰色に写る理由は、白背景の商品撮影で紙が灰色に写る理由と直し方で測っています。

背景のむらは撮るときに減らす

背景の左右で明るさが違うと、後から白くしても片側だけ灰色が残ります。

光の向きと数で背景のむらがどう変わるかは、商品撮影のライティングで比べました。

小さく写った服は撮り直す

今回のニットは、元の写真で高さ51%しかなく、そろえたあとも58%でした。

ほかの服と同じ大きさで並べたいなら、近づいて撮り直すのが確実です。

まとめ

商品画像を統一するときは、大きさ・位置・占める割合・背景の明るさの4つを分けて見てください。

大きさと位置は一括でそろい、端が切れた写真だけを1枚ずつ直せば足りました。

占める割合と背景の明るさは後から直すほど無理が出るので、撮るときの距離・背景の紙・光を同じにしておくのがいちばんの近道です。

よくある質問

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