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アパレル物流・発送代行の料金を27社で数えた|出荷1件・入庫・保管・ささげ

セントラルオフィス編集部公開日 約13分で読めます

スマートトリミングAIを開発している株式会社セントラルオフィスです。

服の注文が増えてきて、梱包と発送を自分で続けるか、物流代行に出すかを迷っている店も多いのではないでしょうか。

「アパレル物流」で検索すると、上位には物流会社のコラムが並び、手間のかかるアパレルの物流は外に任せるとよい、と勧めています。

ところが、物流会社の料金のページを開いても、金額が書かれていないことがよくあります。

たとえば中央株式会社の料金のページは、50項目以上のヒアリングを行ったうえで提案と見積もりをする、という案内でした。

じゃあ、見積を取る前に目安にできる料金は、どこまで公開されているのでしょうか。

そこで、アパレルを扱うと公式サイトに書いた物流会社27社の料金のページを開き、数字を出しているか、出しているならいくらかを数えました。

自分で梱包と発送をしていて、相談の前に費用の見当をつけておきたい方は参考にしてください。

服のネット販売の仕事の流れ全体は、アパレルECとはにまとめています。

結論:出荷1件の込み価格で目安をつけてから見積を取る

結論から言うと、見積の前の目安には、料金を公開している発送代行の「出荷1件あたりの込み価格」を使うのが現実的です。

27社のうち料金の数字を1つでも出すのは10社で、アパレル専業の倉庫系は保管・入庫・出荷の単価を出していなかったからです。

アパレルを扱う物流27社の料金を数えた結果。料金の数字を出す会社は10社で、残り17社は数字なし。出荷1件の込み価格は小型便で260〜399円で、公開する5社の値。検針やプレスの単価を出すのは2社で、ささげの料金を出す物流会社は1社
見てほしいのは、数字を出す会社が27社のうち10社にとどまること

公開されている出荷1件の価格は、ポスト投函やメール便の小型便で260〜399円(5社)、60サイズ前後の箱で350〜750円(4社)でした。

一方で、検針やプレスのようなアパレルの作業に単価を付けるのは2社だけで、ささげの料金を出す物流会社は1社しかありません。

なので、出荷1件の込み価格で月の出荷費の見当をつけ、アパレルの作業とささげは見積で聞くのがおすすめです。

  1. 先月の出荷件数と、そのうちポスト投函で送れる薄い服の件数を数える
  2. 小型便は260〜399円、箱は350〜750円を件数に掛けて、月の出荷費の幅を出す
  3. 見積では、保管の課金単位と、検針・たたみ・プレス・ハンガー保管・ささげの単価を聞く

ただし、公開されている額の多くは「〜円から」の下限です。

税抜と書く会社と税の表記が無い会社も混ざっているので、幅は見当をつけるための数字として使ってください。

数え方:アパレルを扱うと書いた物流会社27社

候補は、「アパレル物流」「発送代行 料金」など約12通りの検索と、物流会社を紹介する比較記事から、社名と公式のURLだけを拾った43社です。

比較記事に載っている料金は使わず、数字はすべて各社の公式ページから取りました。

そのうえで、公式サイトにアパレルを扱うと書いている28社に絞り、物流をしないささげ専業のささげ屋を除いた27社を母数にしています。

STOCKCREWとART TRADINGは、料金のページではなく自社のコラムにアパレルの記載があり、それを根拠に入れました。

各社の入口のページから、料金・アパレル・ささげ・ハンガーに関するリンクを最大5本まで開いています。

料金が見つからなかった会社は、サイトマップやPDFも見直しました。

「数字を出す」に数えたのは、料金の円の数字が1つでもある会社です。

初期費用0円とだけ書いた会社は、それだけでは月の費用の目安にならないので数えていません。

THE CKBは中国からの仕入れやOEMを代行する会社で、物流の専業ではないものの、日本の倉庫の料金表があるので母数に入れました。

HYPグループ(358logi)は料金のシミュレーターを出していますが、読めたページにアパレルの記載が見つからず、27社には入れていません。

確認日は2026年10月7日です。

数字を出すのは27社のうち10社

まず、料金の数字をそもそも出しているかを数えました。

アパレルを扱う物流27社のうち、料金の数字を出すのは10社。料金表で単価を出すのはSTOCKCREW、THE CKB、エクセレント急便、オープンロジの4社。一部の数字だけ出すのはスクロール360、ウルロジ、ART TRADING、アスナロ、W's PARTNERS、OTSの6社。数字なしは17社。アパレル専業の倉庫系は保管・入庫・出荷の単価なし
見てほしいのは、数字なしの17社が半分を超えること

料金の数字を1つでも出していたのは10社で、残る17社のページには料金の数字がありませんでした。

10社のうち、料金表に複数の単価を並べていたのは、STOCKCREW・オープンロジ・アパレル物流.com(エクセレント急便)・THE CKBの4社です。

ほかの6社が出しているのは、出荷1件の単価や想定の月額、初期費用といった一部の数字に限られます。

数字を出す側の顔ぶれを見ると、STOCKCREW・ウルロジ・スクロール360・ART TRADING・オープンロジのような、EC向けに小口から受ける発送代行が中心でした。

反対に、トミーズコーポレーション・佐志田倉庫・中央・GFグループ・ゆうりん・ジャンボ・マルカン・フレイトリンクスジャパン・富士ロジテック・清長といったアパレル専業の倉庫系は、保管・入庫・出荷の単価を出していません。

例外は2社あります。

OTSは修理とプレスの加工単価だけを画像で公開し、アパレル物流.com(エクセレント急便)は作業の単価表と保管の坪単価を出していました。

アパレルの扱いに慣れた倉庫ほど、料金は相談のあとで決まるものと考えておくほうがよさそうです。

単価の代わりに、月額の例を出す会社もありました。

アスナロは、月100〜500件・1坪からの例で、想定の月額を15万円〜(税別・配送料込み)としています。

初期費用と固定費が0円だとだけ書いて単価を載せないNEOlogiのような会社もあり、「0円」の表示だけでは月にいくらかかるかは分かりません。

出荷1件の込み価格は小型便で260〜399円

数字を出す会社の単価を、工程ごとに最小・中央値・最大で並べたのが次の図です。

公開単価の幅と中央値。入庫1点は4社で5〜18円、中央値10円。ピッキング1点は4社で14〜52円、中央値25円。出荷1件の小型便は5社で260〜399円、中央値300円。出荷1件の60サイズ前後は4社で350〜750円、中央値540円。各社の最小値で、出荷1件は配送料だけの額を除く
見てほしいのは、入庫とピッキングの数十円に対して出荷1件は数百円になること

入庫は1点5〜18円(中央値10円・4社)、ピッキングは1点14〜52円(中央値25円・4社)でした。

出荷1件は、配送料まで含めた込みの価格で出している会社だけを並べると、小型便で260〜399円(中央値300円・5社)、60サイズ前後の箱で350〜750円(中央値540円・4社)に収まります。

会社ごとの値を、各社が出している最小の額で並べました。

会社入庫(1点)ピッキング(1点)出荷1件・小型便出荷1件・60サイズ前後税の表記
STOCKCREW10円30円(2点目から)260円500円(ケース出荷)税抜
オープンロジ18円14〜50円(2点目から)395円(ポスト便)750円(宅配便60サイズ)税別
スクロール360——399円〜(ポストイン)580円〜(60サイズ)税別
ウルロジ—20円〜300円〜—記載なし
ART TRADING——270円(メール便)350円(サイズ記載なし)物流代行プランは記載なし
アパレル物流.com(エクセレント急便)10円〜———記載なし
THE CKB(日本倉庫)5〜20円52〜210円(出荷作業料)比べない(配送料のみ)比べない(配送料のみ)税抜

STOCKCREWとオープンロジは、1点目のピッキングを出荷の価格に含めていて、表のピッキングは2点目からの料金です。

THE CKBの出荷は配送料だけの額で、出荷作業料と資材が別にかかるため、出荷1件の比較には混ぜていません。

込みの中身も会社ごとに書き方が違います。

オープンロジは商品1点分のピッキングと梱包、資材を配送料に含めると書き、スクロール360は1点分のピッキングや資材、システム使用料まで含めたうえで、関東などの地域の費用だと注記していました。

ウルロジは「資材費込み」とだけ書き、ART TRADINGは何が含まれるかを書いていません。

入庫とピッキングが1点あたり数十円なのに対し、出荷1件は数百円なので、見積を比べるときは出荷1件の額から見ると差が分かりやすくなります。

保管料のほうは、横に並べて比べられませんでした。

会社保管の課金の単位税の表記
STOCKCREW体積1,000cm³あたり月20円(物量の割引で最安5円)税抜
オープンロジ1点1日0.2〜15円(サイズ別)税別
THE CKB(日本倉庫)1点1日0.2〜18円(サイズ別・入庫から15日は無料・365日を超えると3倍)税抜
アパレル物流.com(エクセレント急便)1坪1か月5,000円〜記載なし
ART TRADING1坪6,000円・1パレット2,500円・1オリコン750円(期間の記載なし)物流代行プランは記載なし

体積・点と日数・坪・パレットと、課金の単位が会社ごとに違うからです。

自分の在庫でいくらになるかは、点数と畳んだときの寸法、吊るして保管したいかを伝えて、見積で聞くのが確実です。

在庫を何日分持つかで保管料も変わるので、上場アパレルの在庫日数をアパレルの在庫管理の目安で数えています。

初期費用は、STOCKCREW・ウルロジ・オープンロジの3社が0円で、スクロール360は3万円〜、W's PARTNERSの物流サービス(EXLOG)は10万円でした。

月の固定費の額を書いた4社は、いずれも0円のプランを用意しています。

返品の受付料を出していたのは、オープンロジ(1点300円)だけです。

アスナロも、アパレルならではの返品やサイズ交換の有無で料金が変わると書いているので、返品の多い店はここも見積で聞いておくと後から慌てません。

検針やプレスの単価を出すのは2社だけ

上位のコラムが手間がかかると書くアパレルの作業のほうは、どこまで料金が出ているのかも数えました。

アパレルの作業の単価を出すのは2社。アパレル物流.com(エクセレント急便)は検針10円〜、たたみ・袋入れ25円〜、タグ付け15円〜、BOXプレス80円〜、汚れ落とし60円〜、保管1坪1か月5,000円〜。OTSは汚れ600円〜、ほつれ850円〜、X線異物混入2,500円〜、ジャケットプレス400円〜。ハンガー保管の単価は0社
見てほしいのは、同じ汚れの手当てでも下限の額が10倍違うこと

検針・たたみ・タグ付け・プレスのようなアパレル特有の作業に単価を付けていたのは、アパレル物流.com(エクセレント急便)とOTSの2社だけでした。

エクセレント急便の料金表には、コンベア式の検針が1点10円〜、たたみ入れ・袋入れが25円〜、値札・タグ付けが1枚15円〜、BOXプレスが1点80円〜と並んでいます。

OTSが画像で出しているのは修理とプレスの単価で、汚れ600円〜、ほつれ850円〜、X線の異物混入2,500円〜、ジャケットプレス400円〜です。

同じ汚れの手当てでも、エクセレント急便は1か所60円〜、OTSは600円〜と、下限が10倍違います。

作業の範囲の書き方が違うので、どちらが安いとは言えず、汚れの程度を伝えて見積で比べるしかありません。

EC向けの発送代行の料金表には、検針やハンガーの項目が見当たりませんでした。

あったのは、THE CKBの日本倉庫の特急対応のタグ縫い付け(1点600円・税抜)くらいです。

ハンガーのまま保管できると書く会社はエクセレント急便やアスナロなどにあるものの、ハンガー保管の単価を出す会社は1社もありません。

吊るして保管したい服が多い店ほど、見積で最初に確かめたい項目です。

ささげの料金を出す物流会社は1社

商品の撮影・採寸・原稿をまとめた「ささげ」を受けると書く物流会社は、7社ありました。

そのうち料金を出すのはW's PARTNERSだけで、1型あたり撮影2,400円・加工2,000円・採寸600円、まとめたセット価格は4,500円(税抜)です。

依頼は10型からで、スポットの依頼は受けていないと書かれています。

W's PARTNERSは、ささげ代行17社の料金でもダブルス・パートナーズとして並べた会社です。

その記事で同じ物撮り30型を当てはめると、料金表を出す6社の1型あたりは495円から5,000円に開き、管理費を足したW's PARTNERSの5,000円はその上の端でした。

ささげを物流と同じ会社にまとめるか、専業に出すかは、この差を見たうえで決めることになります。

この数え方で分からないこと

数えたのは、ログインせずに読める公式ページだけです。

A・Pロジスティクスの料金表は会員向けのページで、ログインが要るため読めていません。

丸二倉庫・IKKATSU・ハクホウ・黒船物流・浪速運送の5社は、公式のURLを特定できなかったので、アパレルを扱うかどうかも分からないままです。

資料請求のフォームの奥にある資料も開いていないので、そこに単価を載せている会社があっても、この数には入っていません。

公開されている額の多くは「〜円から」の下限なので、自分の店の物量や服のサイズでいくらになるかは、見積を取って初めて決まります。

出荷1件の価格に何が含まれるかも、ART TRADINGのように書いていない会社があります。

税抜と書く会社と、税の表記が無い会社(エクセレント急便・ウルロジ・OTS、ART TRADINGの物流代行プラン)が混ざっていて、表の額は税込みにそろえていません。

料金は変わることがあり、この記事の数字は2026年10月7日の時点のものです。

まとめ

アパレルを扱うと書いた物流会社27社のうち、料金の数字を出すのは10社でした。

公開されている出荷1件の込み価格は小型便で260〜399円、60サイズ前後の箱で350〜750円で、見積の前の目安にはこの幅が使えます。

ただ、アパレル専業の倉庫系は保管・入庫・出荷の単価を出しておらず、検針やプレスの単価を出すのは2社、ささげの料金を出すのは1社だけです。

なので、出荷1件の価格で月の見当をつけてから、保管の課金単位とアパレルの作業、ささげの単価を見積で聞くと、各社を同じ物差しで比べられます。

ささげを専業に出す場合の料金は、ささげ代行17社の料金で並べています。

撮影だけを外に頼む場合は、商品撮影代行の料金が参考になるはずです。

これから服のブランドを始める方は、発送の前の工程をアパレルブランドの立ち上げ手順にまとめています。

よくある質問

参考情報源

#アパレル物流#発送代行#EC物流#物流代行#ささげ